高層マンションが100年後スラム街になるかもしれない

この前の三連休中日は、大工兼、暮らしの研究者をする3-4年来の友人の23歳大木くんと、京都~神戸ドライブをし
無口そうだけど喋る大木くんとの会話は、ぽつりぽつりといい感じで弾み、様々な話をする中でビルの話になり

大木くんが、高層ビルの壊すときが気になる。と言い始めた。
鉄筋鉄骨の寿命は50年と言われているから。

木造の建物は壊すのに手間はかからない。木材の処理は燃やすか粉々にするか、立派な木材は再利用できる。
けど、築50年、100年の鉄筋鉄骨のビル(特に高層ビル)を壊すとなると、まずコンクリートを粉々にするのに労力がかかるし、大量の廃棄コンクリートの行き場がわからない。

鉄筋鉄骨のビルを補強するにしても、限界はある訳で。
おそらく寿命は50年、楽観的に見積もっても100年超えたあたりで、人は住みたがらない。

技術が進化してどうにかなる可能性もあるけど、どうにかならなかった場合
高層ビル群は莫大なお金をかけて壊さない限り
人が住みたがらないスラム街になる。(ヨーロッパの古い街並みは、長持ちする石造りが多いそう)

って考えたとき

100年後の都市が予測できる。

京都は木造の住宅が多い。
木造の建物が多い地域の可変性は強い。新しい時代の風も取り入れやすい。
京都に超高層ビルは無いし高層ビルはほとんどないし
ちゃんと文化が保持されて育てば、100年後も都と言われる可能性がある。

費用や廃棄物の処理の関係で壊すにも壊せない、けど利用するには危ないビルがはびこる地域は、100年後、放置されて、もしかしたら治安の悪いスラム街になっているかもしれない。

建物は、建てたときは財産になるけど、後から負債にもなるし

地域の価値を左右するから
建物は、壊すときを考えるのも必要だと気づいた話。

しかもそれを、ひとまわり以上年下の友人に気づかされた話。

※後日談:寿命を超えた高層ビルを壊す手段として、労力をかけるより地震で強制リセットをすることもありえるよね、って他の友人が言う。スラム街化したら、地震を心待ちする現象現る、か。

お時間いただきありがとうございます。