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「薬学生・転職者必見!大手調剤薬局に勤めた私が選ぶ3つのメリット!」大手調剤薬局エリアマネジャーを捨て、地元の在宅医療推進に貢献する道を選んだ薬剤師 (有給休暇中 その5)

このnoteを開いていただきありがとうございます。

薬剤師のくみと申します。私は大手調剤薬局に13年勤務し、ありがたいことにエリアマネジャーにまで就かせていただきました。

そんな私がその地位を捨て、地元秦野市の在宅医療を推進するために10月31日をもって退職します。今は11月1日からの勤務に向けて、1ヶ月間有給休暇を取得中です。

この1ヶ月間、何かやりたいなと思い色々考えたのですが、とりあえずこの13年間を振り返り、私が大手調剤薬局で得た「学び」や「気付き」を発信したり、有給休暇中に感じたり、考えたりした事を自由に表現するためにnoteに挑戦してみようと思い、今書いています。

あまり固くならず、シンプルにやりたいなと思ってます。文章を上手に書く自信はありませんが、もし少しでも目に止まり、興味があって読んでいただけたら幸いです。

さて、5回目となる本日ですが、テーマは

「薬学生・転職者必見!大手調剤薬局に勤めた私が選ぶ3つのメリット!」

です。

結論から申しあげますと、大手調剤薬局に転職するメリットはズバリこの3つです。

1 会社として安定しており、薬剤師以外のキャリアを目指せる

2 豊富な資金力があり、最新設備や機器を導入し現場で生かせる

3 店舗数が多いので、異動で様々な処方内容に触れ、学ぶことが出来る

1 会社として安定しており、薬剤師以外のキャリアを目指せる

まずは、大手調剤薬局と言われている企業の情報を見てみましょう。

【大手調剤薬局の店舗数】
1. 株式会社アインホールディングス 1,186店  (2019年4月)
2. クラフト株式会社 904店  (2019年3月)
3. クオール株式会社 807店  (2020年1月)
4. 東邦ホールディングス株式会社 773店(2019年3月)
5. 総合メディカル株式会社 720店 (2020年1月)
6. 日本調剤株式会社 645店 (2020年1月)
7. 株式会社スズケン 615店(2019年3月)
8. I&H株式会社 544店(2019年12月1日現在)※旧:阪神調剤ホールディング株式会社
9. 株式会社メディカルシステムネットワーク 420店 (2019年3月時点)
10. 株式会社アイセイ薬局 367店(2020年1月時点)

1位のアインホールディングスは、売上高、全国の店舗数ともトップを走る企業です。M&Aにより、店舗数を飛躍的に伸ばしています。

2位のクラフト株式会社は、関東を中心に「さくら薬局」を展開する企業です。24時間対応の調剤薬局を最初に展開したことでも有名です。

3位のクオール株式会社は、ローソン併設型薬局として知られています。また、ビックカメラ、JR西日本と連携した、新たな店舗展開も店舗数上位の理由に。

4位の東邦ホールディングス株式会社は、調剤薬局事業の連結子会社化を進めており今勢いがある企業です。

5位の総合メディカル株式会社は、関東地方と九州地方に出店数が多く、クリニックモール型の店舗を展開することにより、地域医療の取り組みを拡大しています。

6位の日本調剤株式会社は、各地に幅広くに出店している調剤薬局です。自社製剤のジェネリックを持ち、電子お薬手帳の会員数は24万人を超えています。

7位の株式会社スズケンは、かかりつけ薬局をメインとした店舗展開を進めています。

8位のI&H株式会社は、阪神調剤ホールディング株式会社の再編によって2019年2月28日に設立された企業です。関西を拠点に薬局の相互連携を大切にして全国展開を目指しています。

9位の株式会社メディカルシステムネットワークは、420店舗のうち約100店舗が北海道に集中する、地域密着型の調剤薬局です。

10位の株式会社アイセイ薬局は、薬剤師の初任給が業界トップクラスで、薬剤師の育成力に定評があります。

大手調剤薬局の「売上高」ランキング
 大手調剤薬局の2019年3月期の売上高を比較すると以下のようになります。※株式会社アインホールディングスのみ2019年4月期のデータを参照


【大手調剤薬局の売上高】
(単位:100万円)
1. 株式会社アインホールディングス 275,500
2. 日本調剤株式会社 245,600
3. クラフト株式会社 191,617
4. クオール株式会社 144,783
5. 総合メディカル株式会社 144,630
6. I&H株式会社 103,566
7. 株式会社スズケン 94,657 ※保険薬局事業のみ
8. 東邦ホールディングス株式会社 93,222 ※調剤薬局事業のみ
9. 株式会社メディカルシステムネットワーク 90,706 ※調剤薬局事業のみ
10.株式会社アイセイ薬局 59,627

見てわかる通り、売上高、店舗数共に高い数字です。このように企業としたとても安定しております。

私たちは「薬剤師」であると同時に「会社員」でもあります。

薬局で働くということは患者様に薬剤師として価値を提供し、そのフィーをいただくことで利益を上げなければなりません。

薬局が潰れたら、それこそ薬剤師として患者様に価値を提供出来なくなり、その地域の患者様が一番困るのです。

「医療」と「経営」のバランスがとても重要です。

またキャリアプランも豊富にあります。例えば、私みたいに現場で薬剤師として働いていた者が、薬局長という管理監督者になり、その上のエリアマネジャーという管理職になることも可能な会社はあります。実績が認められれば部長、取締役など経営に携わるキャリアもあります。

一方で薬剤師として専門性を極めるために専門薬剤師制度(名前は会社ごとに違うと思いますがニュアンスはこんな感じかと)もあります。学会が認定している専門薬剤師の資格を取り、現場で患者様に対して価値を提供したり、社内講師をし、他の薬剤師のスキルアップを狙っている(人材育成ですね)会社もあります。

後は、本社勤務にあり現場の職員のサポートをする仕事に就く方もいます。

このように大手調剤薬局では様々なキャリアプランがあり、自分にあった道を選べる可能性が多くあります。

一つの会社で長く働きたい方、いずれは経営に興味があり大きな資金を動かして仕事をしてみたい方などはおすすめではないでしょうか!

2 豊富な資金力があり、最新設備や機器を導入し現場で生かせる

13年前に私が入社した当時は店舗で紙薬歴と電子薬歴が半分ぐらいで運用されており、徐々に電子薬歴に切り替えていった記憶があります。今はほとんどの薬局がICTを利用していると思いますが、それでも大手調剤薬局はそのICTも最速・最新で導入し使用しているところが多いです。
本当は導入したいけど設備投資が高くて導入出来ない会社もあると思いますが、その点、大手調剤薬局は強いです。

また違うフィールドの事業会社と業務提携してみたりと、全国展開を視野にいれている会社も多いです。

個人的にはとてもめんどくさがりで、なんとか機械にできることは任せてサボり、捻出した時間を患者様に多く使いたいと思っていたので、この最新設備導入でかなり楽になった経験があり、ここは大手は強いなと思っているところです。

オンライン服薬指導に対しても各社それぞれの取り組みがあると思うので、今後どのように対応していくのかとても楽しみにしております。

3 店舗数が多いので、異動で様々な処方内容に触れ、学ぶことが出来る

私が大手調剤薬局を選んだ理由の1つがこれです。

前回のnoteで価値観のお話をしましたが、私は「向上心」をとても大切にしております。それは、自分が学び成長することに何よりも生きがいを感じているのです。

薬剤師として成長し、患者様のお役に立てる薬剤師を目指すに、「質」よりもまずは「量」をこなす必要があると思ってました。

入社してから3年目ぐらいまでは、自店舗のみならずヘルプにも積極的にいき、そこで様々な薬に触れ、処方内容や意図を学んでいきました。また全国にも展開していたので、地方の店舗にもヘルプにいき、そこの文化や風習、方言などに触れることはとても楽しかったです。

おかげ様で、薬剤師としての基礎体力は3年でかなりつき、自信をもって仕事に打ち込めました。

4年目からちょうど在宅医療に初めて携われることになり、今まで学んだ知識と経験を生かし、患者様に価値を提供出来る仕事が出来ていたと思います。

13年の間に7度の異動を経てエリアマネジャーにも就くこともできました。

いかがだったでしょうか。今回は勤めていた大手調剤薬局の私なりのメリットを3つあげてみました。

自分に合った会社を見つけることは、その会社の方向性が自分と合っていることがとても大切だと思いますが、大手調剤薬局ではこの3つのメリットは担保されていると思います。

少しでもお役にたてれば幸いです。

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