「さざ波」程度のお詫び ～内閣官房参与の辞職と総理コメントの違和感～
「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」Twitterでの発言とはいえ、これを見た時とき私は最後の「笑笑」に目が固まりました。
――笑笑って、どういう意味？
この発言、一般人の発信なら見過ごす程度のものかもしれません。でも、これはれっきとしたとした内閣官房参与のセリフです。私の目が「笑笑」に刺さったのは、そこに何か深い意味があるのかと深読みしたくなったからでした。この投稿をしたのは、先日辞任した内閣官房参与、高橋洋一氏（嘉悦大教授）。彼が後日謝罪した発言にはこんなものもありました。
「日本の緊急事態宣言といっても、欧米から見れば、戒厳令でもなく『屁（へ）みたいな』ものでないのかな」
へ？！
政府が発した緊急事態宣言を、その政府の身内が「屁みたいなもの」と言ったのには本当に驚きました。何か内輪でもめ事でもあるのか、若しくは政府のやり方を批判しようとして言った言葉なのだろう、と。内閣官房参与とはそのくらい政府に近い立場なのです。
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