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行政の謝罪がポイントを外す理由

当落が1票差だった尼崎市議会議員選挙

55人が立候補したのは、6月6日投開票の尼崎市議会議員選挙。42人当選するこの選挙、今回の当選者の最下位と落選した「次点」の票差はわずか1票でした。これぞ激戦中の激戦。その激戦の選挙に、1票の数え間違いがあり、尼崎市の選挙管理委員会はこの1票をめぐって謝罪をすることになりました。

今回起きたこの騒動には、実は二つのミスがありました。ひとつは数え間違い。そして、事務作業上のミスです。どちらのミスも、普通の仕事の上でもよくあるミスですが、これが選挙となると「うっかりミス」では済ませられません。憲法上の参政権のひとつとして国民に平等に与えられている「1票」を、奪うことになるからです。悪意がないなら良い、という済ませ方はできません。

神戸と尼崎、それぞれの選管から関係者に説明とお詫びはあったものの、再発防止策を検討した明確な謝罪ではありませんでした。選挙違反があったなら、候補者やその関係者はテレビでも新聞でもネットでも批判の嵐。議員であれればその地位を失います。しかし、同じ選挙に関連するミスでも、選管のミスは評価のされ方が違うような気がするのです。

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