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【終わりと始まりの物語】only girl caravan「或る額縁」で1.3倍思い出が美しくなるnote

こんにちは!
アキレスと亀のともきです!

今回はonly girl caravan「或る額縁」について

前情報として
切ないフレーズ集
その想いの行方は?

の3つのキーワードで勝手に深読みしていきたいと思います!

前情報として

実は今回、「或る額縁」について話すにあたってボーカルの穂積さんと少しやり取りさせて頂きました。
そこでonly girl caravanの楽曲にぐっと迫る重要な証言を得ました。

私の書く歌詞の殆どが、4年半付き合った後に別れた元カノに聴いて欲しいってのが根底にあります…(泣)

ふむ。
いいね。僕そういう話大好きです。

いや人の失恋が好きとかじゃないよ!?そんな酷い人間じゃないよ!?!?

歌う理由が大衆に向けたものではなく、明確な1人に向いている楽曲って逆説的ですが刺さる人ってものすごく多いと思うんです。

でも、それって狙ってできるものじゃないよね。事故みたいなもんだし。
つまり穂積さんは交通事故によって転生してチート能力を得た。みたいなカンジです。多分。

切ないフレーズ集

そんな穂積さんが生み出した歌詞は、やはり切なくて影のあるフレーズに溢れています。

愛とか恋とかの次元の
向こう側で手を繋いだ
夢とか理想 その全部を
抱えて貴方は どこ行くの?

サビのフレーズですね。
夢や理想全てを持った貴方がどこかに行ってしまう。
どこ行くの?という疑問になんの返答もないのも、やはり切なさを醸し出します。

新しい出会いとか
知らない物語じゃ
僕の心 満たせない
けど時が経てば…

けど時が経てば…
時が経てばどうなるのか?解決するのでしょうか?
しないかもしれない。というかしないで欲しい。
そんな思いが「…」に含まれているように感じます。行間の作り方がとても上手ですよね!

そして個人的に1番痺れた歌詞がここ

色褪せない様に縋る思い出
何色なら安心できるんだろう
愛してた 過去にもなる感情を
僕らまた手に入れられるかな?

色褪せない様に縋る思い出。
いやー…なんか経験があるような気がする…笑

思い出にしてしまうと過去になってしまう気がする。だから反芻する。反芻すればするほど、綺麗なものだったように思える。

はぁ…ため息しか出ねぇ…

その想いの行方は?

MPCサウンドも相まって、トラック感もあるサウンドになっている「或る額縁」です。
堂々巡りなサウンドがより一層心のモヤモヤを表現出来ているように感じます!

ここからは恒例の勝手に深読みのコーナーです!

それではその堂々巡りな想いは一体どこへ向かうのか…?

ふらりと立ち寄った
知らない喫茶店に
貴方の姿はない
世界に1人ぼっち?
寂しさのまざった
コーヒー流し込んで
手持ち無沙汰な僕は
その店を出るよ

ふと立ち寄った喫茶店。
知らない喫茶店に、「貴方」はいるはずもなく、話し相手もいない1人の僕は手持ち無沙汰になってしまいます。店を出ても手を繋ぐ相手もいないしね。手持ち無沙汰。

一緒に行ったことも無いところにすら影を感じてしまうところからストーリーは進んでいきます。

新しい出会いとか
知らない物語じゃ
僕の心 満たせない
けど時が経てば…

時が経てば変わるかもしれない。そんな考えも頭をよぎる。でも直後

色褪せない様に縋る思い出
何色なら安心できるんだろう
愛してた 過去にもなる感情を
僕らまた手に入れられるかな

やはり縋ってしまうのは思い出でした。
そして選ばれたのは綾鷹でした。(ふざけずに居られなかった)

できることならばもう一度…と願ってしまうのは男性あるあるなのかもしれません。そのへん情けないのよね。男性陣。

そしてクライマックス

愛とか恋とかの次元の
向こう側で笑う貴方へ
夢とか理想その全部を
結んで開いたら さよなら

愛とか恋とかの次元の向こうとはどこなのだろう?と考えると、やはり思い出ででしょうか。
過去のことと割り切ることにした。というか割り切らなければならないと思ったのかもしれません。

結んで開いたらさよなら。

というフレーズ。印象的ですよね。

「結ぶ」という言葉には、もちろん繋げるという意味があるわけです。過去と現在を繋げるというようなイメージ。
ただ一方で物語の終わりという意味もあるわけです。結末の結ですからね。

「開く」も蓋を開けるというような言葉。思い出を見返すようなニュアンスもありつつ、お開きという言葉があるように、これも終わりというニュアンスがあるのです。

「僕」は新たな1歩を踏み出す決意をした。でもまだ踏み出せてはいない。というような場所にいるのではないか。そんな解釈もありなのではないかとおもいます。

思い出を綺麗な額縁に飾って、大切にしながらこの先を生きていく。そんな生き方だっていいのかもしれません。

男性の恋は名前をつけて保存。なんてよく言われます。そんな額に入れて飾ってある思い出を眺めながら「或る額縁」をお聞きください。


ふむ。切ねぇ。今回のnoteで、ワタシは女性読者の皆様に引かれていないかが若干心配ではありますが笑
あくまで私の個人の考えですからね!

only girl caravanさんのさらなる活躍にもご期待ください!

また次回!おたのしみに!!

おいしいビールが飲みたいのです・・・