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【閲覧注意】「スプートニク」MV公開記念!みんなの想像力を0.7倍にしちゃうかもしれない裏話note

こんにちは!
アキレスと亀のともきです!

ついに公開となりました「スプートニク」のMVはご覧いただけましたでしょうか!?

今回の記事ではMVの中身についてじっくりと見ていきたいと思います!

先に言っておくと、これから書く内容はあくまで1つの解釈で会あって正解ではないです。皆さんの感じ方が全部正解。


ストーリーについて

「スプートニク」のMVは一人の男の子を主人公として展開します。
優くて、でも気は強くなさそうなキャラクター。青髪くん。

そしてもう一人の登場人物は女の子
活発で笑顔が印象的な女の子。紫髪ちゃん。

うちのジュブナイルの亡者たちはいつも「ボーイミーツガールこそがジュブナイルの神髄だ。」的なこと早口でまくし立てていますが、ともかくその二人の物語となっています。

曲の冒頭で女の子がペットボトルロケットを発射。男の子の瞳にズームしてタイトルへ。
曲名のビジュアルの背景となっているのが今作のキーワードでもある秘密基地です。立派。家じゃん。

Aメロでは女の子との思い出が映し出される中を男の子が一人歩いています。ここの女の子の表情はぜひ見てほしい。めちゃかわいいから。
そしてここで今作における「スプートニク」は二人が作ったペットボトルロケットの名前だということがわかります。スプートニクってホントはソ連の人類初無人人工衛星の名前なのですが、二人が初めて空に飛ばすものだからこその「スプートニク」です。

そして男の子は二人の写真を目にして走り出します。

サビで走り出した男の子。曲の疾走感とマッチしてさわやかなのですが、途中で気になるシーンが挟み込まれます。

つかまれた腕を振り払う。コーラの瓶が割れる。片づける女の子を置いて出て行ってしまう男の子。

不穏です。

そして女の子のもとへたどり着いたと思ったら落とし穴に落とされてしまいます。
その先で光が漏れる部屋を発見。
そこで目にしたのは画面の中で悲しそうに笑う女の子
こういう表情の作り方鳥肌。

こぼれ話ですが、このシーンは「光の教会」という実在の建築物をモチーフに作っていただいています。画面がついているあれは実際のスプートニクがモチーフ。

ここを濁しても仕方ない。あれは女の子の死の表現です。

大粒の涙を流しながら女の子との思い出を反芻します。
そして悲しみのあまりめちゃくちゃに走り出す。

そんな悲しいシーンに「僕が上げた声は夜に消えて空に浮かぶ君の小さな光」ですからね。初めて見たときは鳥肌でした。鳴き声がむなしく、君の思い出だけが浮かんでる。みたいな。

そしてついに転んでしまう男の子。

ボロボロになった彼女との思い出の品々が目の前に落ちてきます。
かき集めてうずくまるしかない男の子。

すると輝きだす思い出の品たち。

光に包まれ心の世界へ!さぁここからはアニメーションならではのファンタジー世界へ行きますよ!

目を覚ますと誰かが歩いてくる。そして男の子の前にコーラが差し出されます。
顔を上げるとそこにいたのは、コーラを片手ににっこり笑う女の子の姿が!
ここ何度見ても泣ける!
この女の子登場が以前の記事でもお伝えしていた3:30のシーン。

そしてクライマックスはシーンが切り替わり一気に壮大!
二人並んで宇宙を見上げます。

そして二人は瓶コーラを打ち鳴らす。

二人はロケットにまたがって最高の笑顔で飛び去って行きます。

そのあと二人が並んでうつっている写真が現れるのですが、ここにもアキ亀のオタク的こだわりポイントが隠れています。

このカットで最初にtama5さんが提案してくれたのは二人が手をつないで並んで座っている。というもの。
ところがこれに対してオタク集団アキレスと亀は驚きの回答をするのです。

手をつないでるかつないでないかは、はっきりしないくらいにぼかしてもらってもいいですか?(早口)

これがジュブナイルに毒されたアラサーの回答だ!最後まで関係性があいまいで、でもそれこそが大人でも子供でもないあの時期特有の青さだ!ものすごい早口でまくし立てたのだ。

これにはtama5さんもドン引きである。しかしさすがはスーパーイラストレーター。ぎりぎり手を画角に入れないことでクソオタどものリクエストに瞬時にこたえてくれました!尊敬!

そして、その淡い思い出に重ねられていくように男の子のその後が描かれます。彼はついに宇宙にも行ったんだね。

はぁ・・・泣く。


ストーリー裏話


ざっくりとMVのストーリーについてお話してきましたが、この先ではさらに映像にはなっていない部分についてお話していきます。より解説的になっていきますので閲覧注意です。まずはそのままのMVをじっくり楽しんでからこの先を読んでくださいね。

まずは最初のAメロの部分。男の子が一人で歩いていますが、ここは時系列的には女の子と喧嘩した後のシーンです。

尺の都合もありMVにはなっていませんが初めの構想としては

宇宙にあこがれる男の子と女の子は二人でペットボトルロケットを作るがなかなかうまくいかない。すると男の子は「うまくいかないのにずっと続けているのはダサい。」と思うようになってしまう。そして女の子と喧嘩になる(サビ後半のシーン)
一人になってもロケットづくりを続けて、ついに成功させる女の子とそれを部屋の中から見ていた男の子(MV冒頭のシーン)

という裏ストーリーがあったのです。

ついにロケット発射を成功させた女の子との思い出をかみしめて、女の子に会いに行くことを決意した男の子。
早く会いたくてたまらず走り出す(サビ)

でもすぐにあんなことになってしまうなんてねぇ。


一人称と時系列

ここから先は僕の受けた印象とか感想のお話になります。

この「スプートニク」のMVは歌詞と同じく男の子が主人公。つまり「僕」の視点で描かれます。

女の子がなくなってしまったことに打ちひしがれめちゃくちゃに走り出した男の子はボロボロになった思い出の品を目にします。

ずっと眺めていた本や壊れたロケット。思い出とか一度諦めてしまった夢を表しているんじゃないかと思うんですよ。そういうものを抱きしめることが力をくれることもありますよね。

失敗することがダサいと思って途中で投げ出してしまった僕あきらめずにロケットを飛ばした君

夢についての話みたいに感じます。あきらめなければ夢はかなうなんてそれこそアニメのセリフみたいでちょっと恥ずかしいですが笑

「僕」はそこで忘れたフリしてた自分の夢と向き合うんですね。そしてあきらめなかった「君」の姿を思い出す。MVの最後のシーンを見るとついに宇宙まで行ってるんですから!

そしてその最後のシーンで写真(思い出)を一枚ずつ重ねていくところを見ると、このストーリーすべてが大人になった「僕」の過去回想だったとわかります。
自分が夢をあきらめず進めたきっかけをかなえたときに思い出しているわけですよ。あー泣きそう。

そんな目線で見ても勇気をもらえるMVに仕上がったのではないかと思います。絶対に見て。

そしてこんなに偉そうに語ってきたわけなんですが、今回のMVのストーリーはほとんどSGIR(スーパーグレイトイラストレーター)tama5さんによるものです。本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。素晴らしい作品をありがとうございます!

さぁここまで読んでいただきありがとうございます!
それでは今の僕たちの最高傑作「スプートニク」をご覧ください!

いかがでしたか?
あくまで今回の記事の内容は1つの考えであって正解ではないです。
皆さんがどんなことを感じたのかぜひ教えてください!!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!ばいばい!


おいしいビールが飲みたいのです・・・