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【世界でいちばんやさしい歌】back number「水平線」で1.3倍泣けちゃうnote

こんにちは!
アキレスと亀のともきです。

今回は

back number「水平線」

について

消えてなくなった夢の舞台
ifストーリ
本当にやさしい歌

3つのキーワード勝手に深読みしていきます!もう泣きそう!


消えてなくなった夢の舞台


この「水平線」という楽曲は昨年の夏、コロナ禍によって夏の大会がなくなってしまった学生たちに向けて書かれたとのことです。

Bメロの一文がすべてを表してる

正しさを別の正しさで
失くす悲しみにも出会うけれど

僕自身も高校時代は部活動ばっかりやっていた人間だからこそ、このやるせなさと悲しみは想像したくもない。僕自身も3年生になるとき東日本大震災を経験したから重ねてしまう部分もあるかも。
それと比べても大会すらできなかった苦しみは計り知れないものだと思うわけです。

何も部活に限った話じゃなくて、世界中の人が日常生活すら変えられてしまったわけです。
何を恨めばいいかもわからない。まさに正しさを別の正しさでなくしてしまう状態にある。

水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる

悲しい声で歌いながら
いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう

これがサビの歌詞です。
あなたの希望が崩れ落ちて風に飛ばされる欠片っていうのはまさにのこと。
目指していたものを失って流す涙をサビの半分くらいを使って表現しちゃってんの。すごない?

その涙を誰かが綺麗とつぶやいてる。もちろんうれしいことじゃない。だけど何かに本気で取り組んでいて、それを失って流す涙は美しく見えてしまう。甲子園で敗退したチームが流す涙と近いニュアンスはあるかもしれない。

このサビのものすごいと思うところがあるのだけれどそれは最後にまとめて紹介していこうと思います。


ifストーリー


歌詞を全部書いちゃうようなことはしたくないのだけれど、2コーラス目もBメロは紹介したい。

毎日が重なる事で
会えなくなる人も出来るけれど

これはもうコロナとか関係なしにそう。特に高校生なんかはこれを実感する少し前だと思う。めっちゃ仲良かったのにあれからあっていない人たちってやっぱりいるわけで。

そしてサビがこちら

透き通るほど淡い夜に
あなたの夢がひとつ叶って
歓声と拍手の中に
誰かの悲鳴が隠れている

耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら 悩んで
あなたは自分を知るでしょう

1サビは水平線が光る朝だったのに対して2サビは透き通るほど淡い夜となっています。

美しい朝に大会の中止が下されたことと対比して、夢の中の話だよって言っているのではないかと思うんです。1コーラス目と別の話。つまりifのお話。

あなたの夢がひとつ叶って歓声と拍手の中に誰かの悲鳴が隠れている。つまり大会が実際に開催され、出場がかなった世界線

夢がかなった裏では苦しむ人々もいる。コロナ禍の中強硬開催していたらこうなっていたかもしれないですよね。これこそ正しさと別の正しさ


本当にやさしい歌


さて、ここまでサビの前半部分を中心にお話してきたのですが僕がすっごいと思っていることをお話していくには後半部分も見ていかねばなりません。もう一度サビの歌詞をご覧ください。

水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる

悲しい声で歌いながら
いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう
透き通るほど淡い夜に
あなたの夢がひとつ叶って
歓声と拍手の中に
誰かの悲鳴が隠れている

耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら 悩んで
あなたは自分を知るでしょう

という2つのサビ。特に一番最後のフレーズ

あなたはそれを見るでしょう

あなたは自分を知るでしょう

この2つ。どちらも客観的事実を述べているんです。
悲しみの涙がいつか海に流れ着いて光るのをいつかあなたは見るでしょう。耐える理由を探し、いくつも答えを抱えて悩んであなたは自分を知るでしょう。

安い同情やおじさん臭いお説教が一切ないんです。これって意外とできないと思うんです。今は大変だけどいつかいいことあるよ!みたいに言っちゃいがち。

いつか記憶になるっていうことだけ端的に伝える歌。励ますことがいつでも力になるとは限らないと知っている人の言葉なわけです。これが本当のやさしさかもしれない。

それを象徴する歌詞がこちら

誰の心に残る事も
目に焼き付く事もない今日も
雑音と足音の奥で
私はここだと叫んでいる

ここまでどちらかといえば渦中を俯瞰して歌ってきたあと初めて明確な魂の叫びの代弁が来るわけなんですが、この歌詞完璧だと思うんです。

コロナ禍とかそんなもんおいておいても思春期の葛藤ってあると思うんです。それを肯定したり励ましたりするんじゃなく、ただただ代弁する。

楽曲の進行としても私はここだと叫んでいるのところは一番耳に届きやすく作ってあるのでこの叫びがとにかく響く

いろんなつらいことがあったり、本当に無駄にしたように感じる一日があったり。そういうことは特にこのコロナの時代においては学生に限らず誰しもが味わっていると思います。

つらいことたくさんあるけど頑張っていこうな!なんていわない。ただ僕らが一番叫びたいことを代弁してくれているだけ。これをやさしい歌といわずなんと言おうか。

そんな世界でいちばんやさしい歌(ともき調べ)「水平線」をお聞きください。


それではまた次回の記事でお会いしましょう!ばいばい!

おいしいビールが飲みたいのです・・・