【名前をつけると何が起こるの?】EMNWG vol.2リリース記念!くすり「名前をつける」で1.3倍柔らかな気持ちになれるnote
こんにちは!
アキレスと亀のともきです!
今回は!EMNWG vol.2 Chapter #3に収録されている
くすり「名前をつける」
について
どんな曲なのよ?
名前なんかつけれない
書きじゃくったノート
の3つのキーワードで勝手に深読みしていきます!レッツおくすり!
どんな曲なのよ?
名曲揃いのEMNWG vol.2ですが、個人的好みで言ってしまえばこの曲なのかもしれん。
おくすりちゃんらしい優しくて強くて切ない楽曲「名前をつける」
曲のテーマも最高なのだけれどその話は後にとっておくとしましょう。
このおくすりはどうしてこんなに優しいのでしょう。と思う。
ピアノやストリングスのアコースティックで暖かなサウンドがぴったりマッチする。正統派のバラード。
そして皆様ご存知おくすりちゃんのあの声よ。あの声に魅了されない人類がいるだろうか?いや、いない。
あの声と歌詞が相まって僕は聴きながらドトールで泣いたね。あのおくすり許さん。いい曲書きやがって。
名前なんかつけれない
さてお待ちかねの歌詞のお話!
君の得意話を うたた寝で聞いていた
録音しておきたかったくらい
どれも記憶に残したかった
記憶に残したかったつまり記憶には残っていない?この理由は後で明らかになります。ひとまず先へ。
君との思い出ぜんぶ 名前をつけていたら
ノートに書き出してからすぐに
埋まってしまうと思う
思い出ぜんぶに名前をつけていたらすぐノートがいっぱいになる。名前をつけるという言葉が登場しましたね!
さみしくなんかない そう思うしかない
強がりは私の武器だ
強がりは私の武器だって言葉がすごく可愛いと思うんですがどうでしょう?
さみしくなんかないと強がっている私。そして楽曲はサビへ。
急に会いたくなって 辛い顔かくして
くだらないことでLINEをする
またさみしくって泣いて 弱くて脆い
この気持ちに名前なんかつけれない
急に会いたくなったけれど、会いたいなんて言えない。くだらないLINEを送るのが精一杯。それでもさみしくなって涙が出てきてしまうこの気持ちに名前なんかつけれない。
こんな気持ちになることが初めてだから。という理由も考えられるんですが個人的には別の理由を推しています。これは記事の後半で!
書きじゃくったノート
続きの歌詞を御覧ください
どんなタイトルを綴ろうか 英語やイタリア語や
韓国語なんかもいいかもね
今はそれだけを考えていたいの
タイトルのことを考えています。これは先ほど出てきた君との思い出に名前をつけて書き出したノートのことでしょうか。
タイトルのことだけを考えていたい。つまり中身のことは今は考えたくないわけです。この理由も後半一気に考えていきましょう。
少し飛ばして次の歌詞へ行きます
君の本当の姿 知りたくなって
くだらないことを聞いてみる
それでも分からなくて また凹んでは
この気持ちに名前はないと意地をはる
この気持ちに名前はないと意地をはる。意地をはっているということは本当は名前があるということなのでしょうか。これまでいろんなことをどうしてなのか?とか散々書いてきましたがいよいよその理由が明かされます。
続きの歌詞がこちら
気づいた 分かってた 名前をつけたら終わる事も
それでも君と聞いた歌を 見た景色を
名前をつけたら終わってしまうのですって。
これがどういう事なのか勝手に妄想していきますよ?
世の中では、特に日本では「名前」というものがとっても大事な意味を持ちますよね?
理系の人が聞いたら卒倒しそうな理論なのですが、例えば空気はいつから存在したでしょう?みたいな話があります。
見えないし触れもしない空気はもちろんずっとそこにあったのでしょう、が私たちの周りに「空気」というものが存在している!と明らかになり名付けられた瞬間、私たちは「空気」というものを識別できるようになりそこに空気が存在することになった。みたいな。
人間もそうでしょう。赤ちゃんとして生まれた時、一言で識別することって難しいんですよ。〇〇さんのお子さんとか他のものとの関係性の言葉を使わないと区別できない。でも名付けられた瞬間に固有名詞で識別されることができる。
つまり、思い出や出来事も名前をつけることで識別することができるんじゃないでしょうか?ただ単に「思い出」と言っただけじゃ誰との?とかいつ?とかわからないからね。
君とあの歌を聴いた思い出とかこんな景色を見た思い出とか他との識別ができると、ノートに書き込むことができる。でも、識別できるとなるといいことばかりではないのですよ。
名前がついてしまえば、それに属性も付随して消えしまう。つまりもう戻らないとかその手の枕詞がついてしまう。
それでも記憶に焼き付けるため、ノートに書き込むためには名前をつけなければならない。そんな葛藤で名前がつけられなかったりしていたのです。という感じでどうでしょう?切なくない?
ここからクライマックス。切なさ大盛り。
急に会いたくなって また辛い顔して
ひとつひとつ記憶さかのぼる
またさみしくって泣いた 弱くて嫌だ
この想いが溜まっていくノートに
素直になれた時 君と手を繋ぎたい
ただ同じ時間を過ごしたい
書きじゃくったノートの一冊でも
会えなくなる前に 渡せますように
ついに中身を考えたくないと思っていたノートに想いが溜まっていきます。
ところで、私はこの最後の歌詞を見るまでざっくりと「失恋の歌」だと思って聴いていました。なんとなく引っかかるところもあったけど。
何が引っかかるかって、例えばカップルがお別れする歌だったとしたらくだらないことでLINEしたり、ほんとの君を知りたくなったりするだろうか…っていうね。
だから失恋は失恋でも想いを伝えられなかった相手。みたいな歌だと思ったんです。そうなると最後の素直になれた時君と手を繋ぎたいとかもしっくりくるよね。
もちろんその想定で聞いても違和感ないし泣ける曲なのだけれど、書きじゃくったノートの一冊でも会えなくなる前に渡せますようにがあまりにも優しくて、なんだかもっともっと深いところの歌のような気がしてしまっているわけです。別に恋が浅いって言ってるわけじゃないけどね?
書きじゃくったノートはその相手への思い出とか想い。溢れてしまったそれらの一部だけでも会えなくなる前に伝えたい。引っ越してしまうのか、それとも別の遠いところに行ってしまうのか。
相手の設定は聞く人次第。元恋人でも片思いの相手でもいいし、両親やおじいちゃんおばあちゃんを思い浮かべたって優しい心になれるのではないでしょうか?
なんだかおくすりちゃんの「手を繋ぐ」関係には記事を書くとき毎回ドキドキさせられている気がします。深いのよ。
優しく切ない柔らかな気持ちにさせてくれるくすり「名前をつける」は下記のリンクから
今回紹介していない楽曲も名曲ばかりです。ぜひ!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!