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【僕に毎日みそ汁を作ってくれないか?】Sigma-T「LOADING」で1.3倍ワクワクできるnote

こんにちは!アキレスと亀のともきです!

今回は!NWGが誇るチルヒップホップの名手Sigma-T「LOADING」について

RPGの切なさ
視点の多様性
どの世界線の話か

の3つのキーワードで勝手に深読みして行きたいと思います!

RPGの切なさ

世界を救うスーパーヒーローになりたい!
という欲望はきっと誰しもが持っている(?)訳ですが、それを手っ取り早く叶えてくれるのがRPGですよね?

この「LOADING」もおそらくそのRPGをモチーフに作られている楽曲でしょう。フレーズの端々からそんな気配を感じます。

チルな感じの楽曲ですが、いい味出してるのはなんと言ってもその切なさ

切なさがどこから来たのか。探さなきゃね。君の涙のふるさとという使命感に駆られて探しに行きます。切なさ警察です。

もちろんサウンドやコード感からも切なさは醸し出されています。もうガンガン醸してやがります。

でも切なさ警察の私が注目したのはやはりRPGのジレンマです。
RPGだけでなく物語全般に言えることだと思いますが、ハッピーエンド=物語の終わりを意味します。
大好きな物語であればあるほど、終わらせたくない。続きは知りたい。物語の完結だって楽しみにしてる!でも!ずっとこの物語の中にいたい!そう思うものです。そのジレンマが見事に表現されているのがこの「LOADING」の魅力であり、切なさを感じる要因だと本官は思うであります!ええ。

その切なさを色々な視点から描いているのはSigmaくんの凄いところ!

視点の多様性

この話は前のアーティスト紹介noteでもさせてもらったけれど、改めて。
この「LOADING」という曲の凄いところは何人かの主人公の視点がクロスオーバーしている所!

「ゲーム」をテーマとしている楽曲ですが、どこか現実的な見方をしている視点もあって、ゲームのキャラクターとプレイヤーの境界がだんだん曖昧になっていく。そんな不思議な感覚を味わうことのできるものになっています。

そんな不思議な浮遊感あるリリックを包み込むチルッチルなトラック。もう脳みそはトロトロです。あぁ…これがみそ汁か…みたいな訳わかんことを考えてしまいますね?

例えばサビのリリック

誰もみたことがない場所へ向かってるから今楽しいんだ
それを見つけてしまったらこの旅は終わっちゃうんでしょ?

ワクワクと切なさが同居するこの曲の魅力がキュッとつまったフレーズです!

「誰も見たことがない場所」に向かっているのは多分ゲームの主人公。見つけたら終わっちゃうと思っているのはプレイヤー側でしょう。

いや、ほんとに?

そうとは限らんよね?逆だって全然有り得る

もうすぐ回復のアイテムも手に入ると思ってたけど出てこないな

さぁこれ言ってるのは誰?キャラクタープレイヤー?それともストーリーテラーとしてのSigma-T自身?

さぁ皆さんの頭にもみそ汁が溢れてきたんじゃないですか?
この心地良さ。毎日味わいたい。

みそ汁最高!!!

どの世界線の話なのか?

ここから先はいつもの通り、さらに深読み。もはや勝手な想像で潜っていくコーナー!

「LOADING」で考えられる世界線は

ゲームの主人公の世界(ゲームの中の世界)
ゲームのプレイヤーの世界(現実世界)

これらの世界線(世界線って言葉がかっこいいと思ってしまうのは厨二病でしょうか?)のどこでストーリーは進んでいるのか?

これはもうズバリ現実世界です。

なんたったゲームみたいにクリアできそうって言ってますから!

現実世界で、まだ右も左もわからずもがいている。それをこんなにキャッチーに伝えているわけです。

「考えたってしょうがないでしょ」って言いながら。
その考え方好き!笑

そして

もしかしてこの世界は全てバーチャルで本当はゴールすらもないんじゃないのかな?

五分前仮説。これが現実とバーチャルのクロスオーバーを加速させます。

今現実世界にいるけど、これがバーチャルの世界(ゲームの世界)だとするなら、ゴールはあるはず。魔王を倒すとか明確なやつが。
明確なゴールがないのはむしろ現実世界の方だよね?
その辺でちゃっかり境界をぼやかす巧みさ。

この世界じゃみんなが主人公
セーブしてゲーム消して電気消して明日へ

この世界じゃという言葉でゲームの世界でないことを強調して、みんなが主人公だと訴える。
個人的にここのセーブしてゲーム消して電気消して明日へのリズム感が好きです。

誰もみたことがない場所はいつか見えなくなってしまうんだ
まるで蜃気楼

サビの締めの部分ですが、まるで蜃気楼と歌っています。

誰も見た事がない場所=夢を叶えるとすると、いつか見えなくなってしまう。とはどういうことか?

もちろん理想郷なんて存在しない。人は大人になるんだよ。

ともとれます。
けど、僕らは夢持って夢与えるアーティストだから。もっと前向きに解釈しちゃおう!

蜃気楼は近づくと消えて、もっと遠くに見えてしまうもの。
夢を叶えたと思ってもその先にもまだ夢がある。
だから追いかける。夢を叶える=夢が終わるだから少しの寂しさも抱えて。それでも歩く。

人の夢は!終わらねェ!!

そんなSigma-Tの決意表明であり、でも力抜いて楽しんでこうぜ?なんていう余裕も感じる楽曲です。

(あー良かったいい感じにまとまった…)

そんなSigma-Tの「LOADING」
お聞きください!


なんかチルで安らぐ曲だけど、ちょっと勇気もらえますよね?

あと何回みてもMVがかわいい。超かわいい。うちにも描いてほしい。

今後のSigma-Tの活躍に刮目せよ!

それでは次回またお会いしましょう!

おいしいビールが飲みたいのです・・・