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【おくすりちゃんって呼びたいだけの記事】くすり「上京ブルース」で1.3倍青春を取り戻すnote

こんにちは!
アキレスと亀のともきです!

お久しぶりになってしまいましたが、ジョイミュー参加アーティストの楽曲深読み企画第2弾!スタートです!!

ということで今回は

くすり「上京ブルース」について

上京「ブルース」
「きみ」「僕」「あいつ」
やっぱり毒はくすりになる

の3つのキーワードで勝手に深読んで行きたいと思います!いくぞーい!


上京「ブルース」

この楽曲は上京「ブルース」というだけあって新生活の時期にはなんだかグッとくる生活の歌になっています。

最低限の夢だけに 絞って絞って絞り切って
最低限の生活に 絞って絞って絞り切って
憧れ求めて同じだけの努力をしてみろよ

こんなサビ。
最低限の夢。最低限の生活。
あれもこれも欲張らず、ほんとになりたい姿だけに絞って、よそ見して無駄遣いするような生活はしないで、憧れの人とおんなじだけの努力をしてみろよ。と。

愚痴や文句ではないですが、やはり生活の歌
明日に向かうためのブルースに仕上がっています。

だからこそアコギ弾き語りが映えると思うのですよ。
もちろんバンド音源も素晴らしい出来なんですよ?そっちも大好き!でもね、弾き語りのいい意味での半径の狭さが、生活の中の歌って感じで好き。最高。ナイスおくすりちゃん。

ビックになる前の歌。楽ではない生活の歌。この半径の絞り方独特の浮遊感でするりと心に忍び込んできます。
愚痴るわけじゃなくこんなふうになっていこうっていうブルース。労働者の歌というよりワナビの歌。染みるね。

しかもおくすりちゃんのあの声!ズルよ!あれはズル!!
優しくって気取らない。それでいて芯があって耳に残るアルデンテボイス!
なにそれ!その声よこせ!

「きみ」「僕」「あいつ」

さて「上京ブルース」には「きみ」と「僕」と「あいつ」という人物が現れます。
まずそれぞれ登場する歌詞を見てみましょう。

きみのことはいちばん知ってる できないこともやらないことも
やればできちゃうことだって 全部全部知っている

「きみ」にあったかい檄を飛ばす。そんなカンジでしょうか?

順番は前後しますが次は「僕」

いつかが上り詰めたら 思い出になってしまった友に
一生分の青春を お願いしてみよう

曲全体を通してもキーフレーズになってきそうな歌詞です。じつはここでもうひとつ誰かを指す言葉「友」が登場します。
この友という言葉を中心に勝手に考察していくわけなのですが、その前に「あいつ」についても見てみましょう!

あいつのことは ほんの1ミリ片隅に置いて
忘れたフリして進まなきゃ

「あいつ」との間に何があったのか気になるところです。
忘れたフリして進まなきゃ。あくまでフリであって忘れてはいないですからね。

さてここからは妄想の世界さらに深く潜っていきますよ!?

まずは「きみ」「僕」について考えていきます。

「上京ブルース」の一番最初の歌詞を見てみましょう。

知らないなんて言わないで いつもいつも聞いてるよ
忘れたなんて絶対言うなよ 全部全部みていたよ

「僕」「きみ」に言っている言葉なのでしょうか。
まずは今までやってきたことを肯定しているように聞こえますね。そのうえで

このままじゃ落ちるとこまで落ちていくだけ
落ちてくふりして登らなきゃ

というフレーズに続くわけなんです。
それでもまだ足りない。もっと上に行かなきゃ。という言葉。
そして例のサビへと突入していくわけなのです。

そして2コーラス目の歌詞

きみのことはいちばん知ってる できないこともやらないことも
やればできちゃうことだって 全部全部知っている

これね。この辺りまで聞いて筆者は

「きみ」と「僕」って同一人物じゃね?

と思ったわけですよ。
「きみ」も「僕」もどちらも自分のことを指している。自分に言い聞かせているようにも解釈できるなと。

他人との会話と見せかけて自分の話をする高等テクニック。
飲み会で「俺の友達が言ってたんすけどぉ・・・」から始まる話だいたい自分の話のやつ。

自分自身の決意の歌だと考えると聞こえ方だいぶ変わってきませんか?

自分自身を俯瞰して、認めたうえでさらにまだやるぞと。あとぅい。

じゃあ残る「あいつ」「友」について考えてみましょう!

あいつのことは ほんの1ミリ片隅に置いて
忘れたフリして進まなきゃ
いつか僕が上り詰めたら 思い出になってしまった友に
一生分の青春を お願いしてみよう

この書き方で勘のいい皆さんは僕が何を言いたいのか気づいているかもしれませんね。勘のいい読者は好きだよ。

そう

「あいつ」と「友」って同一人物じゃね!?

と思っているんです。
じゃあ「あいつ」ってどんな人なん?ってとこだと思うんですが

おなじ夢を追いかけていたけどあきらめてしまった友達

という人物像が見えてくるような気がするんです。
あきらめてしまった「あいつ」のことは忘れたフリをして進むのが結局「あいつ」のためにもなるでしょう。でも大事な友達だから忘れてしまうわけじゃない。

だから夢に絞って絞って上り詰めた後に、「友」一生分の青春をお願いする。

自分が夢を追いかけるために絞った青春「友」が夢をあきらめて得た別の道。
お互いまた会ったときにはあの頃みたいに笑いながら語り合おうよ。青春は年齢よりも誰と何をするか。大事な友達となら青春時代のようにずっと笑っていられると思うから。だから今度飲みに行こうぜ?

的な!?!?的なね!?!?!?

アツいね。アツいよおくすりちゃん!(あくまで筆者の妄想です)

ここまで書いて、弾き語りもいいけどバンドで楽しそうに笑ってる映像も胸が熱くなるものがあるなぁと思いました。最後どっちのせよう・・・


やっぱり毒はくすりになる

さてこの「上京ブルース」仮に自分から自分への歌だとしても「君なら大丈夫だよ~君のペースで行こうねぇ~」なんて甘っちょろい歌ではないんです。

憧れ求めてそれ以上の努力をしてみろよ。とかね。結構耳が痛い。

けどね。いつもいつも聞いてて、全部全文見ていて、君のことは1番知ってて。そのうえでもっとやれだからね。

できるってわかってて励ましてくれてる。この厳しいやさしさ。関西人って感じ~(浅い上に偏見)

優しくて芯のあるおくすりちゃんボイスだからこそさらにするりとしみ込んでくる。この歌詞で怒鳴られた日にゃちとへこむけども、言葉の裏に信頼感が見えるというか。キャラクターわかってるなぁって感じがする。

優しいだけがやさしさじゃないのよね。良薬口に苦し。
こういうちょっとの毒おくすりちゃんの楽曲をより味わい深く、優しくしているのですよ。

最後に楽曲のフィナーレの歌詞をご紹介します。ここの音ハメが気持ちいいんよ。

今まで考えたこともないよな最低限の生活に 
何から何まで絞って絞って絞って絞って絞り切って
今までに見たこともないよなでっかい景色見るために
何から何まで絞って絞って絞って絞って絞りだして
ここで終わるな 才能を才能で終わらすな
来る明日のイマジネーション

確かに言葉はちょっと厳しいんよ。ここで終わるな 才能を才能で終わらすなみたいな命令形だったりね。でもこんな風に言ってくれる人ってなかなかいないよ。たとえ自分に言い聞かすとしてもこんな風に言えるってなかなかない。

4月になって新しい生活が始まった人もたくさんいるでしょう。
そんな人にこそ聞いてほしい。何か壁にぶつかったときに聞きたい。乗り越えた後にも聞きたい。

いや、特になんもない時にも聞きたい。

憧れと同じだけの努力をして、次はそれ以上の努力をして、明日にはさらにイマジネーションだからね。厳しいのに優しくて染みる。ナイス処方箋。


そんなくすり「上京ブルース」を聞いていただきましょう。
弾き語りとバンドどっち乗せようか迷ったけどどっちも載せちゃう

弾き語り音源聞いた後にバンドの報を聞くと、「友」「こんなにいい仲間ができたよ」って言ってるみたいでグッとくるのでおススメですよ!めっちゃいい笑顔だから。

がんばらばいと・・・と思います。めっちゃいい曲でしょう?ことあるごとに聞いてください。

そんなくすりも参加するジョイミューことEnjoy Musicから
コンピレーションアルバム「Enjoy Music New Wave Generations vol.2」のリリースが決まっています。おくすりちゃんの活躍にも期待大です!お楽しみに!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!!

おいしいビールが飲みたいのです・・・