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【怪盗の条件】back number「怪盗」で1,3倍怪盗気分を味わえるnote

こんにちは!
アキレスと亀のともきです!

今回は待ちに待ったフル公開!

back number「怪盗」

について

back numberらしさ
ファンタジー性
怪盗といえば○○

3つのキーワード勝手に深読みしていきたいと思います!

back numberらしさ


この楽曲はサビのみ先行で公開されていました。僕はback number大好きなのでウキウキで聞いていたのですが、えらい男前の歌やなぁ・・・という感想を抱いたわけですよ。

もちろん曲調もポップでキラキラだし、めっちゃテンション上がった。ドラマのタイアップってことでそっちに引っ張られてこうなったのかなと。

というのも、個人的にback number漂う女々しさに魅力を感じているんです私は。かっこいい曲でもどこか情けなさみたいなものが漂っていて、それが一番の魅力だと思ってる。

ここから君を奪って
夜空を抜けて
宝石みたいな 街を飛び越えて
君が想像した事ないくらい
眩しい世界を見せてあげる

そのまま海を渡って
春風に乗って
虹を蹴散らして 空にばら撒いて
君は今日も明日も君のままでいていいんだよ
君がいれば僕に不可能なんか無い

結構男らしいというか、ファンタジックではあるけれど女々しいかといわれると微妙なラインだと思うんです。

ということで、新曲はうれしかったこの曲も素敵だけれど、今度こんな曲が出るのね・・・くらいにしか思っていなかった。フルで聞くまでは。


そんでいよいよ公開となりフルで聞いたわけですよ。
やられた。これはやられた。

サビまでの流れで聞くと途端にサビの聞こえ方が変わる。いい意味での情けなさ、女々しさみたいなものがサビにもしっかり伝播される。

記事の後半で詳しく触れていくことにするが、なんじゃこりゃ!やられた!と思ったのがこのフレーズ

物語の名前は伏せたまま始めよう
連れ去ってと合図をくれたら

「連れ去ってと合図をくれたら」つまりまだ連れ去ってないわけよ!
もし君が僕に合図をくれたらここから奪い去ってやるのに。そんな決意表明であり、ある種妄想的でもある。うわぁ!これこそ僕たちのback numberさんや!

僕はいつでも準備できてるよ!あとは君が僕に声かけてくれるだけだよ!君がいれば僕に不可能なんかないよ!でも僕の隣にまだ君はいないよ!

サビ前たった一行
サビの意味をひっくり返してしまうこの人たちはほんとにとんでもねぇ人たちだなぁと思っているわけですよ。


ファンタジー性


「怪盗」という曲にはファンタジックな美しい表現がたくさん出てくるわけですよ。例えばこんなん

もう行かなきゃなんて
ガラスの靴で 月にでも帰るの?
君がどう否定したって
素敵なままだよ

シンデレラかぐや姫のダブルパンチ。どちらも美しいお姫様が主役のお話ですね。

先ほど紹介したサビにしても、虹を蹴散らして空にばらまいてとか、比喩的な美しい言葉が並びます。

こんなロマンチックな言葉が並ぶこの曲。そもそも「怪盗」というのも半分ファンタジーの世界の登場人物かもしれません。

なんでこんなにロマンチックでキザな言葉が並ぶのか。これはやっぱり「怪盗」というのが「僕」のことだからと考えるのが自然だと思うんです。
怪盗って基本的にキザなイメージありませんか?怪盗キッドとかルパン三世とか。

そもそも怪盗と泥棒の違いってご存じでしょうか?
泥棒は皆さんが一般的にイメージする人のものを盗む悪い人。
対して怪盗は、手口が鮮やかで神出鬼没の者。多くが利他的に盗みを働く義賊なのだそうです。

この手口が鮮やかっていうのがポイントよ。
ここから君を奪ってっていうのは体だけじゃなくて心まで奪わなきゃいけないわけじゃないですか。それを鮮やかに行おうとしたら、宝石みたいな町を飛び越えながら耳元で愛の言葉をささやくくらいしてやらんと。
マント型グライダーとかで「君」をさらって、夜景を見ながらならいけるかもしれん。吊り橋効果で。

とはいえこんな大言壮語を尽くしている理由ほかにもあるのです。ちょっと考えてみましょうか。


怪盗といえば○○


ところでこの「怪盗」という楽曲は誰に向けて歌われているものだと思いますか?

もちろん「君」に向けて歌われていると思うのですが実はそれだけではないような気がしています。

じゃあちょっと目を閉じて
僕の腕に掴まっておいてよ
君の笑顔 盗む奴から
君を盗むのさ

こんな歌詞が登場するわけです。
君の笑顔盗むやつから君を盗むのさと。これは君を苦しめる物事とも取れますし、聞き方によっては今の彼氏というような受け取り方もできます。

とはいえこの後に出てくる歌詞はこう

君と出会えた僕と
出会えなかった先の僕を比べて
論文にしたいとこだけど
君の細胞全部の
尊さはきっと伝えられやしない
君自身に君を僕が証明するよ

これもback numberらしい言い回しで感動した。
君自身に君を僕が証明する。なんらかの理由で傷ついてしまった君の自己肯定感を僕が上げてやるって意思表示なわけです。

だからこその「怪盗」
多少強引にでも今の状況から連れ出してあげる。ということなんでしょう。
とはいえ君が合図をくれたらという一握りの気弱さというか遠慮のようなものを残すのが草食系。そういうとこ好き。

つまり何が言いたいのか、この楽曲は君と君を苦しめるものに向けた「怪盗」からの犯行予告文なわけです。

怪盗といえば犯行予告文だよね。

君の笑顔を盗むやつから君を盗む。という犯行予告。
それでよければ合図を下さい。ってやつ。

でも犯行予告文がこの楽曲とすれば、実際の犯行はまだ行われていないことになるわけで、まだ君を奪ってない。これから行くぞ!やってやるからな!?だから合図してよ!ねぇ!合図まだかなぁ・・・みたいな情けなさも同時に感じる匙加減。さすがback numberです。

ちょっと聞き方の方向性を変えるとかなりいろんな聞こえ方をする楽曲だし、back number節全開の歌詞と曲調でもう鬼リピート確定ですね!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!ばいばい!

おいしいビールが飲みたいのです・・・