見出し画像

【エンドロールってどんなものだっけ?】only girl caravan「end roll」で1.3倍泣くnote

こんにちは!
アキレスと亀のともきです!

今回はEMNWG vol.1に収録されている

only girl caravan「end roll」

について独断と偏見で勝手にnoteして行きます。行ってみまっしょい!


ogcの進化

ogcといえば、ある人を思う切なくてちょっとダークな世界観が代名詞のバンドです。
曲調も無機質でクールな印象の楽曲が多かったのですが、今回のコンピではかなりポップな楽曲で参加しています!

でもでも!ogcの魅力である切なさは曲調がポップになったことによってむしろ強調されている。とまで思うのです。

穂積くんの声ってすごくいいじゃないですか。僕すごく好きなんですけど、彼の声って大人っぽくてクールなんですよ。
でも「end roll」のサビ聴きました!?あの裏声。音域ギリギリ感がものっそいエモい。心の底から言葉を紡いでいる感じが出てます。

その印象に楽器陣もしっかりついていってる。

例えば岡崎くんのギターのリフレインとか印象的でいいよね。この後触れますが、歌詞の堂々巡り感ともマッチしてる。

ポップなのもちゃんと自分たちの色でやれるんだぞ!というogcの進化を感じる楽曲に仕上がっていますね!


エンドロールってどんなもの?

さて、ogcは毎回歌詞が凝っててすごいなぁと思っているのですが、当然今回も物凄いです。

曲の入りから出し惜しみなしのサビ。これかっこいい。

ねぇ、流した涙は
あの映画の様に 綺麗ではなくて
堪えて、縋り溢れた
貴方にまだ見惚れてる

「end roll」というタイトルの通り映画が主題になっています。
堪えて、縋り溢れた
というフレーズが秀逸。
涙を堪えたのに溢れてしまった。というところにもかかっているし、貴方への思いを我慢したのに溢れてしまったというところにもかかっている。美しいです。

貴方にまだ見惚れてるというフレーズなんかはもうogcって感じですよね。1人の人に向けた歌を歌う彼らにぴったりのフレーズです。

注目したいフレーズばかりなので厳選がむずかちいのですが、いくつか紹介したい!

五月雨止むまで あくまで そばにいて
巻き戻しのたびに 精彩を欠く映画

これもいい歌詞。あくまでという言葉は徹底的にの方なのか、それとも飽くまでなのか。

五月雨って文字通りに行けば雨が止むまではわざわざ出ていくことないじゃん。って意味にも撮れますが、これは個人的に涙の比喩なんじゃないかと思っています。
思い出して涙がこぼれてしまわなくなるまではそばにいてほしい。そんな言葉になるのではないでしょうか。

巻き戻しのたびに 精彩を書く映画
このフレーズもすごいですね。
思い出を映画に例えているのでしょうか。

何度も思い返すうちに細かいところが思い出せなくなって、でも綺麗な部分だけはもっと綺麗になっていく。だからこそ失いたくない。まだそばにいてほしかったと思ってしまう。

だからせめて涙が止まるまでは思い出させてほしい。せめて思い出くらいはそばにいてほしい。そう願ってしまう。

切ないなぁ。ogcの真骨頂


そしてもう一箇所。ここも沁みるポイント

普遍をドラマに変えた 貴方のさよならは
数多の下手な終わりの一つ 遥か彼方へと

普遍をドラマに変えた。いつもそばにいた。ずっとそばにいた。
隣にいるのが当たり前になって、それが日常だった。
突然のさよならは日常をドラマに変えます。

このフレーズもすごく好き。
さよならを境に日常だったものは思い出になり、頭の中で放映される映画に変わってしまったのです。

そもそも貴方って呼び方自体がなんだかよそよそしいですよね。
Jポップによく使われるのはって言葉ですが、貴方はもっと他人行儀な印象を受けます。

意図的にそうしているとしたらそれも切ないポイント。あえて距離を取らないと五月雨が止まないから。

「end roll」というタイトルですが、恋の終わりの表現ではあると思うのですが、映画のエンドロールって本編は終わったけどまだその映画の続きではあるわけじゃないですか。
余韻に浸る時間ではあるし、この後シーズン2の予告があるんじゃないかとかソワソワしてしまう。

映画が終わったようでまだ終わっていない時間。でも確実に終わりに向かっているモラトリアムな時間なわけです。

そんな思い出との別れを思いつつも手放せない気持ち。心情描写がうますぎる。


楽しみにしていたことはどうだったのよ?

以前の記事で僕はさらなるギャップを生み出すことを楽しみにしていると書いていました。このあたりはどうだったのか?

ばっちばち生み出してるでしょ!最高!大好き!

最初に書いた通り、そもそも曲調自体が新たなチャレンジで、それによって切なさがより強調されている。大成功じゃん!おめでとうありがとう!

「end roll」ってタイトルを初めて知った瞬間からめっちゃonly girl caravanじゃんって思ってました。でもその想像を軽々超えてきてくれた彼らになんかもう感謝の気持ちすら芽生えます。ありがとう。これからも仲良くしてください笑

そんなonly girl caravan「end roll」も収録されている
Enjoy music New Wave Generations vol.1は現在大好評配信中!ぜひ聞いて!

さてさて!次回はシリーズ最終回!ぜひお楽しみに!
また次回の記事でお会いしましょう!バイバイ!

おいしいビールが飲みたいのです・・・