見出し画像

選手権大会3回戦を振り返って

皆さんこんにちは_(:3」z)_わっきーです。
今回は先日敗退した選手権大会和歌山予選3回戦を振り返ってみたいと思います。

結論から言えば、対戦相手の近大和歌山はあらゆる面でこちらを上回っていたなと思います。ほんと、物理でぶん殴られるってこういうことね、という試合でもありました。とは言え、こちらとしても無策で臨んだ訳でもなく。と言う訳で、どのような準備をして試合に臨み、どう戦えてどう戦えなかったのかを浮き彫りにしておきたいと思います。

【当日までの準備】
近大和歌山とは9月にリーグ戦で一度対戦していました。その時はほぼ無策に近い状態で、相手のプレス回避も出来ず、相手の縦に速いサイド攻撃にも対応し切れず0-15で敗れました。この試合に限らず、1年生を主体としたチーム作りの最中でもあり、守備の整理がまだまだ追い付いていない状況でした。そこで、守備の整理を進めることと、ビルドアップの整理を進めることを選手権大会に向けてのテーマとしました。

1回戦と2回戦は守備、ビルドアップともに一定の成果を見せ、戦術的な判断も増える中で自分たちなりに勝ち切ることが出来ました。しかし、近大和歌山の完成度を想定する中で、もう一度具体的に守備を練り直す判断をしました。特に、サイドからの侵入・クロスへの対応とゴール前の守備組織の作り方に焦点を当て、連日パターン練習を行いました。さらに、資料として対策を可視化し、選手たちと共有しました。

画像1

画像2

【試合・前半】
開始早々、相手の4-4-2プレスの圧力に押し込まれました。これは、想定していた通りの形でプレスが行われてはいたものの、その強度が想定を超えていたからと思います。選手たちはなんとかして設計の基準を観察してビルドアップをしようとするものの、その判断を奪われ続けて開始数分間のうちに一気に3点を失いました。

そこでなんとか踏み留まり、クロスへの対策やゴール前の守備については十分出来ていたと思います。どうしてもその対応でコーナーキックを与えてしまうことが増えましたが、一挙両得とはいかず、空中戦に強い相手とは言えなんとか粘って跳ね返そうと戦いました。結果、多くのコーナーキックを与えながらも、前半はそこからは1失点に抑えることが出来ました。

【ハーフタイム】
前半を戦い終えた選手たちは相当に疲弊していました。しかし、守備については出来ているという実感を持っていました。しかし、マイボールになった時の景色が悪すぎて判断が付かないという声が上がりました。そこで、当初の想定通り、相手SH裏やボランチの背後にはスペースが生まれていることを伝え、そこにボールを差し込むことを軸に圧力を回避するプランを伝えました。もちろん、ボール周りのサポートも伝えましたが、ほとんどの選手が受けることを怖がってしまっていたように思います。

点は失えども守備面では戦えているから、攻撃時の活路を一つ見出そう。気持ちで受けに回ってしまえば一気に持っていかれてしまうから、そこはみんなで声を掛け合って前向きに戦い切ろう。最後にそう伝えて選手たちを後半のピッチに送り出しました。

【試合・後半】
立ち上がりは悪くなく、交代で投入した左WG(スピードと突破力あり)に良い形でパスが渡り、一気に裏返せるかというチャンスもありました。攻撃を凌ぎつつビルドアップも少しずつ噛み合いが生まれ、なんとか戦えていると思った矢先に失点してしまいました。そこから徐々に集中も切れ始め、行き足も鈍り始め、しかし相手の勢いは止まること無く続き、怒涛のように失点を重ねることとなりました。

終わってみれば14失点という、スコアだけを見れば「サッカーじゃないよ」と言われてもおかしくない数字が残りました。しかし、選手たちは堂々とサッカーをしました。堂々と戦ってくれました。何より、このようなスコアになろうとも最後まで一切手を抜かずに戦ってくれた近大和歌山には感謝しております。

【振り返って】
ツイートもしましたが、本当に物理でぶん殴られている気分でしたし、「半端な対策など無いに等しい」とばかりにワンサイドゲームが展開されているのは、そこで必死に戦う選手たちを思えばなおさら悔しいものでした。

試合中、選手たちには「この圧力、景色を覚えてきなさい」と何度も声をかけました。自分たちが準備したことを徹底することを伝え続けました。一つでも自分たちが成長する種を掴み取ること、その意地だけは忘れずに戦いました。

得られたものとしては、特に守備の整理については間違いではなかったと思います。土台となる原則(ゴールを守る)を忘れずに、いつ誰がどのようにという整理が出来たかと思います。戦術ゲームとしてサッカーを戦うという軸はブレずに共有出来ていると感じています。

また、試合後に出場した一年生たちから自分たちの成果と課題について質問が来たりとか、その中でアンカーの選手は「最後の方は圧力に慣れてきてむしろ楽しかったです」などと頼もしい言葉を言ってくれたりとか、ポジティブなこともまた起きています。

選手権大会は終わりましたが、8日にはまだリーグ戦の最終節(延期分)が残されています。ここまでの成果をもう一度試す良い機会かと思いますので、しっかりと前向きに取り組んでいきたいと思います。

年明けには新人戦、2月には来シーズンのリーグ戦が開幕する予定です。良い準備をして臨めるよう、日々の積み重ねを大切にしていこうと思います。

おしまい_(:3」z)_

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?