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携帯キャリア大手4社が料金を値下げ&シンプルに!新プランの疑問を解決

これまでとは大きく変更された楽天モバイル、LINEMO(ソフトバンク)、povo(au)、ahamo(ドコモ)の新プランが始まりました。この大きな変化を受け、各社新サービスの比較や注意点を紹介していきたいと思います。

これまでの携帯電話の契約といえば、基本料金に通話・通信の使用料、その他複数のサービス利用料、そこによく分からない割り引きが入り、言われるがまま支払うというもの。それ以外にも2年更新契約の違約金があったりと、利用者にとってモヤモヤするような内容でした。しかしこの度、価格もさることながら内容がシンプルになったことで、利用者にとってスッキリした形となりました。

新しく始まる大手4社のサービスを比較して、あなたにピッタリのプランを探してみましょう。(以下、2021年4月3日時点の情報になります。)



〇新プランに変更するメリット

■共通する新プランのメリット

新プランには共通点が多くなっています。まず、4社に共通する新プランのメリットを見ていきましょう。

 1.料金が安くなる

 2.データ容量が大きくなる

 3.テザリング機能がついている

 4.今後、解約時の2年縛りがなくなる

 5.契約内容がシンプルになり、管理しやすくなる


1・2…料金とデータ容量に関しては現在の契約との比較になりますが、概ねお得な内容になっているのではないでしょうか。

3…各社テザリング(ポケットWi-Fiのような機能)に対応しており、データ容量の範囲内で使用可能としています。ただし、楽天モバイルは楽天回線については基本無制限、パートナー回線は5GBまでとなっています。

4…ついに2年縛りがなくなりました。尚、最低契約期間は設けられていませんが、次の契約更新の時までは現在の契約通り、解約料が発生する(留保される)場合があります。

5…家族割やその他割引はなくなりますが、プランは1つのみで、これまでバラバラと表示されていた利用料もまとめられていて分かりやすいです。これにより、無駄なオプションを見つけたり、他社との料金比較もしやすくなりました。


■携帯キャリア各社新プランの比較

各社プランを比較してみましょう。(2021/4/3時点)

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※テザリング:他の端末にデータ通信を中継し、インターネット接続できるようにする機能。
※海外ローミング:海外で通話やデータ通信が使えるサービス。


主なサービスは表のようになっていますが、楽天モバイル以外はほとんど差がないと言っていいでしょう。では、各社の一番の特徴を紹介します。
 
 ・linemo(ソフトバンク)
  LINEのデータ通信が一部、通信容量にカウントされないサービスが付いている。

 ・povo(au)
  220円で24時間データ通信使い放題のオプションがあり、テザリングで使用することも可能。その日だけ通信が増える場合にお得なサービスです。

 ・ahamo(ドコモ)
  5分以内の通話無料を含んだ料金比較ではlinemo、povo(ともにオプション:550円)よりも安い。通話の多い方には嬉しいのではないでしょうか。

 ・楽天モバイル
  とにかく0円が魅力。


◆楽天モバイルに関しては違いが多いので細かく見ていきます。現在、同社は利益よりも契約者を増やすことに重きを置いているため、様々な独自サービスを展開しています。

料金は、「通信データ1GB以内:0円~無制限:3,278円」の範囲で段階的に変化。1GBは決して少ない容量ではないので、データ使用量が多くない方であれば0円に納めることも可能でしょう。通話に関しては、無料で通話ができる独自アプリを用意しています。また、通常の通話アプリも使用でき、その場合は他社同様、22円/30秒となります。さらに、他社が廃止しているキャリアメールも夏には導入予定です。

しかし、楽天回線エリアとパートナー回線エリア(KDDI回線)でサービスに違いがあることや、他社からの乗り換えにはハードルがあることから、確認すべき事も多いのが現状となっています。



〇新プランのデメリット

次に、新プランのデメリットを見ていきますが、こちらも共通点が多くなっています。料金に関するものはこのあとで説明します。

 ・オンライン専用
 新サービスは基本的にオンラインでのサービスを前提にしています。ネットでの申し込みなどが不慣れな方や、自分で対応するのが面倒な方には向かないかもしれません。

 ・キャリアメールなし
 これまで付いていた標準のメール機能がありません。メールを使う際にはGメールや、その他キャリアメールにかわる機能を用意する必要があります。

 ・割引プランがない
 家族割等のプランがなくなります。ですが、料金は以前より安くなっていることが多いのではないでしょうか。

 ・現在使用している機種が対応していない
 同キャリア内でプラン変更する際は多くの場合、今の端末を使えます。しかし、iPhone は他社でも利用できるものもあるようですが、キャリアを変更する場合は、基本的に他社で購入した機種の動作保証をしていません。この点、特に注意が必要です。

 ・使えなくなるアプリ、サービスがある
 留守番電話サービスについてLINEMO、povo、ahamoの3社は非対応になっています。なお、楽天モバイルは対応しています。また、ドコモであればドコモクラウドが使えなくなることで、電話帳のバックアップ機能が使用できません。電話帳自体は利用でき、SDカードにバックアップをとるといった対策があります。



〇他社へ変更する際にかかる費用

現在、他社への変更にはほとんど費用は掛からなくなりました。

 ・解約料
 同キャリア内での新プラン移行は各社、解約料が発生しないようにしていますが、他社への乗り換えでは契約状況によって発生する場合があります。

 ・MNP転出・転入手数料(携帯番号の継続手続きに掛かる手数料)
 2021年4月1日から楽天モバイル、ソフトバンク、au、ドコモの全てでMNP転出・転入(契約事務手数料)共に無料でできるようになりました。

 ・SIMロック解除(キャリアを固定するため端末にかかっているロックの解除)
 こちらも4社全てでインターネット上で手続きを行えば無料となっています(店舗で行う場合3,300円)。



〇新プランが向いている方

すべての携帯料金プランの中にはデータ通信無制限のプランや、あまり利用しない方向けの格安スマホなどがあり、今回紹介した新プランはその中間的位置づけとなります。これは、幅広い方をターゲットにしたプランと言うことができ、その内容は既存サービスと比べてもお得なものとなっています。

また特にこだわりがなければ、現在と同じキャリアの新プランに変更することをオススメします。その理由は、別のキャリアだと…

 ・今使用している機種が対応していない可能性がある
 ・解約料が発生する可能性がある
 ・変更手続きが多くなる
 ・他社だと何かと新しくアカウントの作成を求められることが多く面倒

ということがあるからです。


冒頭でも今回の新プランによって”シンプル”になると言いましたが、”シンプル”であることによって公正なサービスが実現できます。「よく分からなくて面倒」とか、「知らなくて損していた」といったことを減らせるのです。

大手キャリア4社が利用しやすいプランを発表しました。さらに新プランを強化する追加サービスも用意しています。この機会に新プランを始めてみてはいかがでしょうか。


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