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2021シーズン バファローズ13回戦

F 6 - 2 B in 帯広の森野球場 対戦成績6勝5敗2分

森の中に包み込まれるような、
後ろに広がる北海道の大地が想像できるような、
帯広の森野球場はそんな懐の深い場所だ。
杉浦稔大はそんなところで生まれ育った。

アットホームな雰囲気が、試合開始前からずっと漂っていた。
杉浦がファイターズに入団してから丸4年、
これまでの帯広の試合ともまたちょっと違った、
本当に包み込むような空気感で試合が進んでいった。
先発は加藤、受けるのは石川。
昨日も書いたが何故か定番を崩したがるベンチ。
3回までは加藤らしくスイスイとアウトを重ねたが、2巡目に入るとやはり狙われだした。
5回を投げて4安打2失点。無四球ながら、先頭打者を出してしまうケースが続いたため、犠牲フライ2本での失点となった。
球筋がきれいすぎるのかな、と思う。
開幕当初のような活躍を、1か月後に期待したい。
6回からは岩本氏曰く「スーパーカルテット」がぴしゃり。
もう説明する必要がないくらい、活躍を続けている河野、堀、ロドリゲス、杉浦が登板した。
6回裏に逆転したため勝ちは河野に付いた。
ロドリゲス、杉浦はホールドもセーブも付かない場面だったが好投した。
特に杉浦はやはり、投げないわけにいかなかったろう。
家族や友人がスタンドで見守り、弟がボールボーイを務める中で、
彼が地元で愛されている選手だということがとてもよく伝わるマウンドだった。

このところ、打線のいじりが少なくなった。
つまりほぼレギュラーが確定したため、仕事がしやすくなったきらいはある。
日替わりの上どこを打つかわからない状態では、
選手は常に緊張を強いられるわけで、
それが解消されたことで余裕をほかのところにもっていける。
好調の要因はそこにあると思う。
この日は野村が働いた。
2打席連続のタイムリーでお立ち台。
チャンスに打席が回ってくるようにできている。
得点圏打率は決して高くないが、ランナーを抱えて凡退しないためにどうするかよく考えるようになった。
これからきっともっと勝負強い選手になっていくだろう。
高濱は猛打賞で全打席出塁(4打席目は2塁タッチアウト)。渡邉も2安打。
気持ちよく、前半戦を終えられただろう。
7回の連続タイムリーは圧巻だった。
帯広のファンにとても良いプレゼントになった。

栗山監督は言う。
「我々は選手もファンもスタッフも、ひとつの家族なんだ。」 
帯広の森野球場は、まさにそんな感じだった。
ヒーローインタビューで交わされた「おかえりなさい」「ただいま!」の言葉がそれを物語っている。
本当に暖かく包み込むような拍手の渦の中で、
今まで見たことがないような杉浦の表情が忘れられない。
よく似た弟との2ショットも。
その辺で野球をやっていた子がファイターズでプロ野球選手になる。
今年は7人も、そういう選手がいる。
どこの出身だろうとみんな家族には違いないけど、北海道の空気で育った人への思いは人一倍になる。
そういう気持ちになれるのは、
ファイターズが北海道に来てくれたからなんだと、改めて思った。
ありがとう、ファイターズ。
弱くたって、応援しているよ。

オールスター~オリンピック休み前の日程が終了した。

上の画像はファイターズオフィシャルサイトで提供されている壁紙の一部だが、
この壁紙が始まった5月1日には、7月まで一体どんなことになっちゃうんだろうという不安しかなかった。
チームに新型コロナウイルスの感染者が出て、
活動停止にまで追い込まれ、情報もなく、
ただただ不安な毎日を過ごしていたことを思うと、よくここまで来れたなと思う。
罹患者も全員戻ってこられて野球が出来ている(観ることが出来る)という環境に感謝を忘れてはいけない。
1か月(※公式戦は。エキシビションマッチがあるので実質2週間)もファイターズなしでどうしようと思う気持ちもあるけれど、5月のあの頃を思えばね。
今日はフレッシュオールスター、
明日・明後日はオールスター戦、
28日からは侍JAPANの五輪が始まる。
野球はなくならない。
五輪に参加する2人以外の選手たちにはゆっくり休んで、8月からの巻き返しに備えて頂きましょう。
近藤と伊藤には、金メダルを持って帰ってくることを期待している。
なんか、1学期の終業式みたいね。

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