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2021シーズン バファローズ11回戦

F 5 - 2 B in京セラドーム 対戦成績5勝4敗2分

やっぱりやっちゃうんだな、この人は。
かけられたプレッシャーが大きければ大きいほど、力が出るのだろう。
もう既に、チームの柱だ。
そしてそれをチームの皆が解っている。

伊藤が5勝目を挙げた。
6回2失点6安打4四死球3三振と、内容は決して良くなかった。
すっかり専属捕手の石川亮は、いつもよりずっと悩んだろう。
コントロールが全然良くなかったもんね。
でも抑えちゃうんだな、これが。しかも冷静だ。
マウンド上でバタバタしないのが彼の魅力のひとつ。
そういうところが、先輩野手たちに「打ってやろうじゃないの」と思わせるのかもしれない。
6回をこの日初めての三者凡退に抑えて、ようやく納得の表情を見せた。
7回からは勝利の方程式。
堀が先頭をヒットで塁に出すが、そのあとは杉浦まで9人でピシャリ。
実は、堀が1人ランナーを抱えたのがポイントになったのではないかと思っている。
私は、ロドリゲスと4番杉本の相性が良くないのではないかと懸念していた。
7回は1番からの打順。3人ずつなら間違いなく当たる。
しかし、堀が1人出したことで打順がずれ、これが功を奏したのではないかと思う。
何れにしても、投手陣は伊藤の2失点で踏ん張った。

一方の打撃陣。
スタメンは、前日体の張りを訴えた淺間が外れ、王が4番に入った。
2日前までの適時打欠乏症はどこへ?と聞きたいくらい、タイムリーが良く出た。
相手が増井だったのもあるかもしれないが、初回の攻撃なんてお見事。
2アウトから3,4番の2連打で1点。
誰が適時打欠乏症だって?
誰が走塁が良くないって?
私の指摘に相反するような、鮮やかな先制だった。
クリーンアップに各々タイムリーが出たのは、好材料。
高濱、渡邉は、伊藤が投げるときに打っている印象が強いのは気のせいか。
4回には野村に待望の1発が出た。
万波の1号を目の前で見て、悔しくなかったはずはない。
関節炎は治りきらないし、今いち踏ん張りが利かない。
前日の最終打席、天井を見上げた姿に悔しさが表れていた。
正直、このカードで1本出そうな気はしていたのだ。
当たりが戻っているし、京セラは形が独特だ。
野村の当たりなら入るだろうと思っていた。
得意のインコース高めのストレートを見事、Fファンの待つレフトスタンドへ放り込んだ。
破顔一笑。
ちょっとだけ涙が出そうになったのは秘密。
守備では少し言いたいことが。
遊撃・石井が不安だ。
以前から書いているが後ろに守りすぎだと思う。
取れたはずのWプレーがおかげで取れない。
アウトを3つくらい損したと思う。
お願いです、卓さんを上げてください。
でなければ谷内を使ってください。

11連勝中の相手を止めたのがゴールデンルーキーだったことで、
話題にもなるし、みんなが伊藤を褒めるだろう。
確かに、新たな一面を見せた粘りの投球だった。
だが、その裏に1戦目バーヘイゲン、2戦目池田のピッチングがあったからこその、1勝とも言えるのではないか?
このカード、吉田正尚は各日ヒットを1本ずつ打っているが、
昨日の試合のヒットは殆どエラーのような当たりで会心とは言えず、
3試合で打点1四球1,打率.273に抑えている。
得点平均4.1のチームを3試合平均2.3に抑えてもいる。
同じカードを投げる先発投手の連携が勝利に繋がっている。
そしてそれは先発捕手の固定とも繋がってくるのではないだろうか?

明日から静岡開催。
台風の接近が気になる。
相手は連敗中のマリーンズ。
再開したリーグ戦6戦を2勝2敗2分の5分で終えたファイターズ。
滅多に行かない地方開催だからこそ、地元のファンに勝利を届けたい。

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