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2021シーズン バファローズ8回戦

F 2 - 1 B in東京ドーム 対戦成績4勝2敗2分

大王降臨。ついに、ついにやってきた。

向こうの先発は山本由伸。
昨季は最多奪三振のタイトル、一昨年は最優秀防御率のタイトルを手にした球界屈指の好投手。
ロースコアは簡単に予想できた。
しかしまさか、早い回にHRで先制するとは思ってもいなかった。
台湾発4割バッター王柏融。打った瞬間、それとわかる一発。
1軍登録されてからずっと調子はいい。ヒットが出れば必ずマルチ。これだもの、4割に達するわけだ。無論、ノーヒットの日もある。でもおそらく、今の王は台湾にいた時のような手応えを感じているはずだ。私たちは感じている。今年の王は違う、と。

先発の加藤は、手がつけられないほど良かった。
7回まで全く不安要素が見当たらない。
当たっているクリーンアップ相手に8球で終えてみせる。
一切の力みなく、飄々と淡々とアウトを積み重ねていく。
とにかく、制球が素晴らしかった。
いつの間にこんなすごい投手になっていたんだ、加藤くん。
プレーオフで初回4失点して泣いた子はどこへ行ったんだ。
7回に2連打を打たれ、初めてピンチらしいピンチを迎えるが、丁寧に投げて走者釘付け。
眉ひとつ動かさずにマウンドを降りていった。
8回から継投に入る。B.ロッドがマウンド。
正直、8回も加藤で良いんじゃ?と思った。
リードは2点、決して安心できる点差ではない。
場所は東京ドーム、最もHRが出やすいと言われる球場だ。
案の定、最初の打者にHR…1点差。
続く2者をアウトにとるが、2番安達ににヒットを許し、吉田正尚を迎える場面で堀にスイッチ。
粘られヒットを許すが、続く杉本を内野フライに打ち取った。
今年のみっくんも一味違う。
ちっちゃなガッツポーズが相変わらずめんこい。
そして9回、中12日で杉浦がマウンドへ上がる。
若干の不安もありつつ、本人の表情はいけそうな感じだ。
助っ人外国人2人をあっさり三振に取り、2アウトから、前回HRを打たれている中川に10球粘られ四球を与える。
続くT-岡田にも四球。
この2つの四球は意味があるので、問題はない。
球数は既に30球。疲れが心配だ。休養十分で良かった。
宗をセンターフライに打ち取ってゲームセット。
良かった!守護神復活!これで杉浦に自信がつく。

打線は1番に昨日ヒットの五十幡を置き、万波が外れた以外は昨日と同じ。
初回、近藤が三振ながら山本に9球投げさせた。
2回、先頭の中田も7球。
実はこれが大きかったのではないかと思う。
5番王も粘って8球目を捉えた。
3人で26球。結果はヒットでなかったとしても、クリーンアップなりの仕事をしたと思う。
バファローズ同様、その後はこちらも打線沈黙。
19時の時点で7回を迎える異例の速さで試合が進む。
7回2アウトから王が再び山本を捉え2塁打、続く大田は自打球でしばらくすったもんだした後の初球をレフトへ2塁打。山本今日唯一の失投と思われる。喉から手が出るほど欲しかった追加点が入った。
ロースコアゆえに緊張感が半端なかった。
本当に点が入って良かった。これが決勝点になる。ヒットの数はファイターズ5本、うち1本は五十幡がセーフティバントを決めた内野安打。
こういう仕事をしてくるところがやはり、ルーキーとはいえ日本代表にも選ばれた男だ。
期待しかない。

好投手・山本に勝てたのは大きい。
ファイターズはそんなに対戦が多くないはずだ。(上位との対戦に充てられていると思われる)
苦手意識は指先を鈍らせる。
東京ドームの今季最終戦。緊急事態宣言中の東京のファンに勝ちゲームを見せられて良かった。

週末から再び札幌ドームで3連戦。
伊藤のWLHユニフォームがみられるかもしれない。


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