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2021シーズン ライオンズ9回戦

F 10 - 3 L in西武ドーム 対戦成績3勝5敗1分

今季初二桁得点。日曜日初勝利。

どうしよう、って書いた舌の根が乾かない内に、
どうした!っていう打線爆発。
やっぱり鶴岡は頼りになる、それだけのことなのかもしれないけど。

先発はアーリン。マスクは鶴岡が被った。
初回から安定感抜群。
本人曰く、技巧派とのことだが、まさにその通りのピッチングが5回まで展開された。
ヒットで出塁は許すが、要所を抑えてのらりくらりと無失点。
ライオンズ側は歯噛みしていたのではないか?
ランナーを出した後に崩れる外国人ピッチャーは多いが、彼は焦るそぶりが見えない。
実に落ち着いてゴロを打たせたり、三振にとったり。
カーブとチェンジアップがかなりいいようだ(解説より)。
このままローテーションに居座りそうな感じ。
セ・リーグだと殊更に術中にはまってくれそうな気がする。
日曜日の試合は7月オールスターまでびっしりある。楽しみ。
ただ、捕手が鶴岡だというのはあっただろう。
正直、清水と石川だったらここまで安定のピッチングが出来たかわからない。
ボブ(アーリン)も良かったが、鶴岡がもっと良かったのだと思っている。
6回は河野が連日の登板。
やはりベンチの信頼を得てきているのだろう。
いきなり四球を与えるが、後続はしっかり絶つ。
7回は宮西。
通算400ホールドの鉄腕は、抹消前より遥かに元気に見える。
季節が良くなってきたこともあるが、二軍で若い世代と一緒に汗を流してみたのはベテランに何らかの影響を与えたのじゃないだろうか?
点差もあるが、ランナーを出しても飄々と抑えてしまった感じ。ミヤらしくなってきた。
8回はロドリゲス。
こちらも何の問題もなくさらりと抑えてしまった。
やはり鶴岡がマスクだと投手陣の活きが違って見えるのは気のせいか。
9回は西村が上がり、マスクを清水が被った。
2アウト1塁から3連打で3点を失う。
2アウトから、というところが悲しいというか、痛い。
このところ好投が続いていた西村だが、疲れのせいだと思いたい。
球は走っていたように思うのだが…修正を期待。
そして清水は大いに反省してほしい。

打線は左をずらりと並べる結果となった。
相性だけの問題ではなく、今調子が良い方で必要な(ポジション的に)選手を並べて行ったらこうなった、というような形に思える。
1番に五十幡を起用。杉谷をラストバッターに据えた。
初回、結果は凡退だったが五十幡と西川で20球投げさせた。しかし次の回は3人で7球。
初回の2人の頑張りが帳消しにされてしまった。
積極性が大事と言われるが、投手擁護派の私に言わせれば、数分で攻撃が終わる方がよっぽど消極的だと思うのだが。
試合の終盤ならわかる。でも、その日初めて対戦する相手の球を、1球で見極められるほどすごい選手ばかりなのか?と思ってしまう。
3回、先頭の石井がチーム初ヒットで出塁すると、続く鶴岡がバスターでレフトの頭上を越し、杉谷はお得意の?死球で出塁してノーアウト満塁。
五十幡倒れて、平沼はワンバンの球を無理やり打ち、これがボテボテのゴロとなって1点を先制。
そして、打撃成績うなぎ上り中の西川が初球をライト線へはじき返し、2人帰って3点。
今までのファイターズだと、この場面1点で終わっていた。
3点まとめて取れたのは大きい。
一番の貢献は鶴岡だろう。バスターが見事だった。
正直変な打ち方だったけど、プロは結果がすべて。
平沼の当たりもそう。
何とかランナーを帰そうという気持ちがとても良く表れていたと思う。
西川は”セーフティスクイズ”だと言ったみたいだが。
翌4回も先頭渡邉が死球で出塁すると、石井は送りバント。
結果は点に繋がらなかったが、こういう「形」が大事だと思う。
5回は三者凡退だったが、6回、先頭の西川が再びヒットで出塁、4番王は倒れるが、5番渡邉がレフト線を破り1アウト2,3塁、6番淺間は前進守備の間を抜いてランナーを2人とも帰し5点目、相手の先発平井を降板させた。
7回は先頭の五十幡が、ライトスタンド中段へプロ入り初HRを放つ。
足だけではない部分もアピールできたが、本人はいたって謙虚に「期待されているのは出塁」だと話した。
地元・埼玉県出身。ご家族が見に来ていたら良かったなぁと思う。
先制、中押し、ダメ押し、と来て8回、1アウトから7番石井、8番鶴岡がヒットで出塁すると、杉谷がこの日2個目の死球。
レガースを外れたところに当たり、いつもなら元気に1塁へ向かう杉谷が中々立てず、監督が自ら出てきて治療を受けることとなった。
ベンチを通り抜ける際、何かを言い残したのだろう、ベンチは大爆笑となった。
こういう雰囲気づくりというか、空気を読むのが杉谷らしい。治療後は元気に走って出てきた。
続く五十幡はストレートの四球。押し出しで追加点。
先ほど打点を挙げた平沼が単打で続きさらに追加点、西川も3安打猛打賞で2点追加。
今季初、10得点を挙げた。
スタメンだと王と杉谷にヒットが出なかったが、この打線では王が一番警戒されるだろうし(4番だし)アウトになるのも自分ひとりだった。
杉谷は2度死球を受け2度ともホームに帰ってきた。
それぞれがそれぞれの仕事をした結果、こういう試合になったと思う。
ルーキーの五十幡から、40歳鶴岡まで、みんながよく頑張った。
特に鶴岡は2安打1四球と3度出塁。
正直、他の捕手を出す意味があるのかと思うほど働いている。
私が投手なら鶴岡に受けてほしいと思うだろう。
清水、石川共に奮起を願う。

火曜日からは2年ぶりの交流戦が始まる。
元々は交流戦から元気になるきらいのあったファイターズ、浮上への足掛かりを掴みたい。

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