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2021シーズン ドラゴンズ1回戦

F 10 - 1 D in札幌ドーム  対戦成績1勝0敗

ようやく、本拠地に伊藤の声が響いた。

前回登板でプロの壁を痛感したであろう伊藤大海が、
「死に物狂いで野球と向き合う」と宣言した以上、どんな姿を見せるのか。
2年ぶりの交流戦本拠地初戦のマウンドは、沢村賞投手大野との投げ合いとなった。
立ち上がりから、ストライクゾーンにストレートをバンバン放り込む。
昨日の伊藤のピッチングは見ていて楽しかった。
恐らく本人が、自分のピッチングを楽しんでいたからだ。
最初の頃のような、三振の山を築き上げるものではない。
フライあり、ゴロあり、Wプレーあり。
個人的には、この打たせて捕るピッチングの方が球数も少なくて済むし、野手に打ってもらえると考えている。
それが出来るなら、伊藤に怖いものはない。
元々三振を取ろうとして取れる投手なのだ。
さらに昨日は、フォームも少しいじってきた。時々2段で投げるのだ。
最初気づいた時、あれ、こんな投げ方だったっけ?という感じだった。
学生時代のピッチングも動画で見ている関係で、前にもやっていたような気がしたのだ。
各記事によれば、2日前に思い付いてやってみたものらしい。
2日でモノにしてしまう適応力と、それを試合で使う大胆さに、改めて脱帽した。
もうとにかく褒めるところしかないほど、昨日の伊藤は良かった。
7回1失点は実は予想通りだったので、個人的には納得だが、
やはり球数が100球に近づくとややバテ気味になることが課題か。
これはルーキーが誰しも通る道だろう。
適応力のある投手である。いずれはそういう部分も修正してくるに違いない。
8回は堀。こちらも前回登板は良くなかったが、仲が良いせいか、伊藤の登板時は特にがんばるのだ。
ランナーは出したが、スライダー(たぶん)が良いところに決まっていた。
今年のみっくんはひと味もふた味も違うよ。
9回は伊藤と同い年、この日登録された鈴木健矢が登板。
ちょっと2軍に行ってる間に、体つきもフォームもリニューアルして帰ってきた。
マウンドに上がった時、鈴木と気づかなかったくらいだ。
少し球数は嵩んだが、小気味良くアウトをとってあっさりゲームセット。
元気のいい変則ピッチャーが帰ってきたことで、ブルペンに厚みが出た。
今後が楽しみ。

一方の打線。好調の五十幡を外し、1,2番に淺間、高濱の横高コンビ。右打者大田が復帰した。
初回から打線が正しく「線」となる。淺間、高濱を塁に置いて西川がフェンス直撃の二塁打、かと思われたが、
三塁コーチャーが淺間をストップさせたため、塁上がよくわからないことになった。ドラゴンズも?なプレー。
ホームをついてアウトになったとしても、後ろのランナーの足を考えればストップさせるべきではなかったと思う。
結果淺間が犠牲になって、2,3塁の形を作った。
このワチャワチャ感で点が入らないとなると、流れが大きく変わることになる。危ないシーンだった。
上田コーチには猛省を促したい。
続く近藤の当たりは、根尾の好守に阻まれた。2アウトから、5番渡邉が左中間を破る2点タイムリー。
良かった。とりあえず、点は入った。
この回は大田が三球三振で終わったが、その後の攻撃は、もう書く必要がないくらい、打って打って打ちまくった。
今まで伊藤登板時の得点は平均2点台だったが、急にどうした!と言いたくなるくらい。
5回までに先発全員安打、大野から6点を奪いK.O.。
十分な援護となった。やはり打たせて捕ることに効果があったか。
大野の調子が良くなかったとはいえ、ファーストストライクから積極的に振っていった形がいい方に出た。
終わってみれば16安打。気持ちよく打った。

そんなわけで、ヒーローインタビューは3安打1打点の高濱と7回4安打1失点の伊藤。
ここから伊藤大海がはじまるという名言を残した。

ファイターズはここから波に乗っていきたい。何なら3連勝していい。
交流戦の勝率は12球団で2番めに良いのだ。
まだまだここから巻き返しを謀っていきたい。

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