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卒業したら…

有:あぁ…今日で最後か…

誰もいない教室で自分の机をなぞる。

卒業式が終わったあとはクラスメイトと写真を撮ったり別れを惜しんだり思い思いの時間を過ごした。

最後のHRも終わりみんな帰る中、私は1人教室で残っている。

○:あれ?関帰らないのか?

声のする方を見ると担任の○○先生が教室のドアから覗いていた。

有:あ、○○先生…

○○先生は私より10個上。他の先生からしたら若い方だけど教え方が上手だし、生徒と親密なって接してくれるから生徒たちから好かれてる先生。女子生徒は何人かは○○先生に好意を持っている。

私もその1人。


有:もう帰りますよ

○:気をつけて帰れよー

有:あ…先生っ!

○:ん?どうした?

有:あの……少しだけ…いいですか?

○:おう、いいよ

先生と教室で二人っきりになる。

○:で、どうしたんだ?関

有:もう卒業ですね…

○:そうだな

有:先生から見て私ってどんな生徒でした?

○:優しい子だなって思ったよ…思いやりが1番ある子だなぁって…あと好きな事には熱中しやすいとかな(笑)

有:なっなんでそれを?

○:先生は生徒の事ちゃーんと見てるんだぞ(笑)

そういう所。些細な生徒の特徴を見てくれてる。ちゃんと見てくれてる。だから好きになってしまう。

○:じゃあ関から見て先生はどんな先生だった?

有:えっ?…そうですね…いい先生でしたよ生徒思いだし教え方上手ですし…

○:ほんとか〜(笑)お世辞は抜きだぞ〜(笑)

有:も、もちろんですよ!

○:はいはい(笑)ありがとね

有:せ、先生…

○:ん?

有:卒業しても…先生に会いに来ていいですか?

○:おう!いいぞ いつでもおいで学校で待ってるから

有:学校の中じゃなくても…ですか?

○:え?

有:学校以外でも会っていいですか…?

○:いいよ……関ならボソッ

有:えっ?

○:さ!早く帰らないと親御さんが心配するぞ!

先生に促されて私は教室を出る。

○:あ、そうだ…

先生は紙に何かを書いて渡してきた。

有:これは…?

○:家帰ってから見てみな(笑)

有:はい?……じゃあ先生さようなら

○:さようなら 気をつけて帰れよ〜

先生に会いに行っていい許可を貰えただけでも私は嬉しかった。本当は卒業したら告白するつもりだったけど…。でも嬉しかったからいいや…///

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家に帰り制服のポケットから先生から貰った紙を開くとそこにはLINEのIDが書いてあった。私は急いでアプリを開いて検索した。そこには○○と書かれていた。

ドキドキして頬が火照ったのが自分でもわかった。早速メッセージを送ってみる。

L有:○○先生ですか?
L○:おぉー追加したか、よろしくな
L○:これから会いたい時はLINEしてくれその方が連絡しやすいだろ?(笑)
L有:そうですね
L○:まぁ相談でも雑談でもなんでも送っていいからな〜(笑)
L有:じゃあたくさん送ります(笑)
L○:おう(笑)待ってるよ

先生と連絡先を交換できて少しだけ一歩進めた気がした。

end

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