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幽霊になった君と再会して…

冬休みに入ったばっかりだが何もやる事がなく昼過ぎに目が覚める。目の前にはいつもと変わらない天井。学校がないだけで特に変わらない。

ベットから起き上がって部屋のドアノブに手をかけるとふと、自分の向かって右側が気になり振り向く。すると、そこには冬には似つかわしくない白いワンピースを来た女の子が立っていた。

〇:え?

俺は分かりやすいぐらいの2度見をする。

?:わ、私の事が見えるの!?

これは無視した方がいいのか…。なんか聞いた事あるぞ…幽霊が見えても"反応しちゃいけない”と。よし、無視だ。

僕は見えてないような振りをしてドアを開け、ドアの縁に足をかける。

?:見えてたでしょ?ねぇ?絶対見えてた

無視だ。無視。気になっても振り向いちゃいけない。

?:ねぇ…無視やめてよ…悲しい…グスンッ

〇:見えてますよ…

?:やっぱり!!!

その"幽霊の子”は泣いてたのが嘘のように笑顔になった。あれは嘘泣きだったのか。

〇:だって泣かれたらそりゃ無視できないでしょ?

?:まぁまぁ(笑)でも!無視してきた君も悪いんだからね!!!

〇:いや…だって…

?:なに???

〇:幽霊が見えたら無視しないといけないって聞いた事あったので…

?:誰よそんな悲しい事言った奴…呪い殺してやる…

〇:それが怖いって…ってかなんで俺の部屋に出てきたの?

?:それは………分からない!(笑)

〇:分からない!?

?:気づいたらここにいて……そうだ!!私の"成仏”を手伝って!!

〇:はぁ!?

突然のことで開いた口が塞がらなかった。

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幽霊の子の話を聞くと名前は『森田ひかる』と言うらしい。そして俺と同じ高校生だった。普段と同じように学校に向かっていたらトラックに跳ねられたらしい。そして気づいたら服装が今着てる白いワンピースに変わっていて何故か俺の部屋にいたと。自分が幽霊って事も理解できていて成仏しないといけないって事も分かっている。それに一つだけ、『成仏する為には自分の中の1番の未練となっている"願い”を叶える事』だと彼女は言っていた。

〇:うーん…って事は…その1番の未練になっている森田さんの"願い”を叶えればいいんだよね?

ひ:まぁそうなるね〜

森田さんは自分の事なのに俺の部屋でくつろぎだした。

〇:自分の事なのに…はぁ…まぁいいや…で森田さんはその"願い”が何か分かってるの?

ひ:それが分からないんだよね〜ペラペラ

次は漫画読み始めたぞ。

〇:じゃあどうしようもないじゃん…

ひ:だから困ってたから〇〇君に頼んでるの!

〇:まずなんで俺なんですか?

ひ:それは…

森田さんはさっきまでとは違い真剣な面持ちで話し出した。

ひ:幽霊としてここに出た時になぜ事故現場じゃなくて〇〇君の家だったんだろうと思って…もしかしたら〇〇君が何か鍵になるんじゃないのかなって思って!

〇:失礼ですけど…俺と森田さんって初対面ですよね?

ひ:だね!

〇:じゃあ俺関係ないやん!

ひ:まぁでも!私のために手伝ってよ!

〇:はぁ…

ひ:どうせ冬休み暇なんでしょ〜?やることないんでしょ〜?

〇:まぁ…

ひ:じゃあ!手伝ってくれるよね???

〇:いやぁ…

ひ:じゃあ〇〇君を呪い殺すまで…

〇:わかったわかった!手伝うから!!

ひ:そうこなくっちゃ!

こうして俺は森田さんの成仏を手伝うことになった。

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成仏を手伝うと言っても何をしたら良いか分からず…とりあえず森田さんが覚えている限りの思い出の地に二人で行くことにした。だが何も成果はなく。次に図書館に行って幽霊系の文献(大体がインチキっぽかった。)を読んでみて色々成仏の方法を試してみたが全て無効だった。

ひ:やっぱりだめだ…

〇:なんも変わらないか…

〇:他なんかいい方法はないんかなぁ…

ひ:………

俺はまた文献に目を通してみる。

〇:うーん…

ひ:ねぇ…

森田さんはいつもより小さな声で俺を呼んだ。

〇:ん?なんか思い出した?

ひ:いや…もういいかなって

〇:え?なんで?

ひ:だって…自分の願いもわからないままだしこのまま成仏できないと思うもん…〇〇君にも迷惑かけちゃうし…

〇:何弱気になってんだよ

ひ:だって…弱気になるでしょ!色々試してもどれもダメだし…これ以上〇〇君に迷惑かけたくない…

〇:いや今更迷惑かけたくないとか言われたくないんだけど…(笑)それにやるからには森田さんの願い叶えたいじゃん

ひ:え?

〇:だって未練になってるくらいの森田さんにとっては大切な願いなんでしょ?絶対叶えたいことなんでしょ?なら叶えさせたいじゃん(笑)

ひ:〇〇君…

〇:どうせ俺は暇だし、いくらでも迷惑かけていいよ(笑)

ひ:あ…ありがと…///

〇:じゃあ次どうするか考えるか〜

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〇〇君はまた文献を読み始めた。私が勝手に巻き込んだのに懸命に私の願いを見つけようとしてくれてる。その姿に胸がぎゅっとなり、頬が少しだけ熱くなった。その時だった。

ひ:え?

私の体が少しだけ透けた。

〇:ん?森田さんどうしたって…それ!

〇〇君が私の方を見て目を見開いている。

ひ:〇〇君も見た…?

〇:うん…見たよ

ひ:一瞬体が透けたってことは…何かが成仏するきっかけになったってことだよね?

〇:そうなるな…さっき何がそうさせたか分かるか?

ひ:さっき…

私が挫けそうになって…〇〇君が私のこと励ましてくれて…胸が…

ひ:あっ…

〇:何か思い出したか?

ひ:……ううん…わからない…

〇:そうか…

〇〇君は視線を落とし、また文献に目を通した。

〇〇君ごめんね…。私分かったかもしれない。けど…言えないかも。

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結局1週間経っても方法は見つからないまま。

〇:他になんかあるかなぁ…

ひ:………

一つ気になることがあるとするなら森田さんが前よりもよそよそしくなったことだ。

〇:あの…

ひ:は、はい!

〇:なんでちょっと距離とってるの?

ひ:それは……

〇:まぁいいや…

それよりも俺は早く森田さんが成仏できるように方法を探すしかない。

〇:今日はどこに行きます?

ひ:へっ!?

〇:え?

ひ:いや…なんでもない…

〇:森田さん…最近なんか変じゃないですか?

ひ:そ、そう?

〇:はい…よそよそしいなぁって思います

ひ:……

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〇〇君に本当のことを言うべきなのだろうか。でも、もしかしたらこれで成仏できるのかもしれない。

ひ:〇〇君…

〇:ん?

ひ:この前図書館行ったでしょ…その時に私…わかっちゃたんだ…

〇:何を?

ひ:私の未練

〇:ほ、ほんと!?……なんでその時言ってくれなかったんだよ…

ひ:言えなかったの…

〇:……

〇〇君は何も言わずに私を見つめる。〇〇君には言わなくてはいけない。私は言う決心をした。

ひ:あのね…あの日…〇〇君が私の未練晴らすために私の願いを絶対叶えるって言ってくれたじゃん…そしたら私の体が透明になって…

〇:そうだったね

ひ:その時忘れていた記憶も思い出したの…

〇:忘れてた記憶…?

ひ:そう…私と〇〇君の思い出

〇:俺との?

ひ:〇〇君は覚えていないかもしれないけど…私たち小学生くらいの時に会っているの…

〇:え?そうだったの?

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ひ:私は小学生になってこっちに引っ越してきて学校にも近所にも友達がいなくてずっと一人で遊んでいたの…でもある日公園で一人で遊んでいたら一人の男の子が話しかけてくれて…それが〇〇君だった…一緒に遊んでくれて私の事…友達だって言ってくれた…それから何回か公園で遊んだり…一緒に駄菓子屋に行ったり…とっても楽しかったんだよ

小学生の時…確か…よく一緒に遊んだ女の子がいたような…

ひ:でも…中学になってから会うことはなくなっちゃって…私はずっと〇〇君に会いたいなぁって思っていたの…そしたら事故に遭う1週間前…〇〇君を駅で見かけたの…話しかけようとしたけど久しぶりだし…覚えてないかもしれないから話かけられなかった…でもどうしても話しかけたくて…

〇:だから俺の所に出てきたのか…

ひ:そう…

〇:それはわかってもそれがどう森田さんの願いに繋がるんだ?

ひ:それは…〇〇君が私の初恋の人で…今でも〇〇君の事が好きだから…私が〇〇君に告白する…それが私の未練なの…

〇:え…

ひ:だから…今から〇〇君に告白する

〇:え?

森田さんは俺の目を見つめる。

〇:ちょっと待って…突然すぎない?

ひ:もうこれしか考えられないから…

森田さんの真剣な顔に俺はそれ以上何も言えなかった。

ひ:〇〇君…私…〇〇君の事が好きです…

すると…森田さんが光に包まれていく。

〇:これは…

そして森田さんの体が薄くなっていく。

ひ:ここまで色々…ありがとう…〇〇君に久しぶりに会えて…〇〇君と過ごせて幸せだったよ…

森田さんを包む光が強くなり、咄嗟に目を瞑る。

光が収まったのを感じると目を開く。

〇:なんで…?

目の前には茫然と立ち尽くす森田さんがいた。

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〇:森田さん…

ひ:なんで…なんで成仏できん…なんでなんで

私は成仏できなかった。私の未練は『〇〇君に告白する事』だと思っていたのに。

〇:今日は一旦休もう…

ひ:うん…

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森田さんは成仏できなかった。しかし、図書館の時と同じように体が透けていた。ということは森田さんの考えていたことは間違えていないという事になる。でも、成仏できなかったってことは…。まだ他にあるのか。

その日は俺も休む事にした。

翌日。俺はまた森田さんの願いは何なのかを考えていた。森田さんは部屋の隅っこで座っていた。

だめだ。分からない。

〇:ちょっと外出るわ…森田さんも行く?

ひ:いや…いい…

〇:わかった

気分転換に外に出てみたが特に行くところもなくフラフラと歩いていた。

?:あれ?〇〇じゃん!どうした?

声をかけてきたのは小学校からの親友だった。

〇:散歩

親友:お前が珍しいな散歩なんて

〇:まぁ色々あるんだよ

親友:ふ〜ん

〇:なんだよ

親友:なんか悩んでんだろ?

〇:え?

親友:ほら〜その反応は当たってただろ(笑)

〇:はぁ…やっぱお前には隠せれないわ…(笑)

親友:はははっ!だって何年一緒にいると思ってんだよ(笑)俺に話してみろよ

俺は親友に相談する事にした。ただし、女の子に告白されてどうすればいいか分からないという事にした。

親友:なるほどね〜で、お前はどう思ってんの?

〇:どうって?

親友:その子のことだよ!どう思ってんの?

〇:うーん…

そういえば森田さんの事をどう思っているのか考えた事がなかった。

〇:俺は…気になっているかな

親友:おぉ!ってことはこれから付き合う可能性あるじゃん!

〇:それはないよ…

親友:え?何でだよ?あっちはお前の事が好きでお前も気になってんだろ?なら付き合うかもしれないじゃん

〇:まぁ…何かあるか分からないじゃん

親友:それはお前次第だな!

〇:俺次第…か…

親友:何神妙な顔してんだよ!バシッ

〇:いたっ

親友:頑張れよ!でなんかあったらまた相談しろよな!

相変わらず雑な親友の対応に少し呆れたが彼らしい励まし方で少し気分が晴れた気がした。

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〇:ただいまー…

部屋に入ると森田さんは変わらず部屋の隅っこにいた。

〇:な、なぁ…今からちょっと出かけないか?

ひ:どこに?

〇:まぁまぁ気晴らしにさ散歩だよ

ひ:いいけど…

俺は森田さんを連れて家を出る。

ひ:〇〇君どこに行くの?

〇:まぁまぁついてきて

ひ:???

数分歩いて、自分でも覚えているか不安だったけど目的地になんとか着く事ができた。

ひ:ここって…

〇:俺が小学生の時よく遊びにきていた公園…そして森田さんと出会った場所

ひ:…!!…〇〇君も覚えてたの?

〇:森田さんに言われて思い出した…少しだけど

ひ:少しでも思い出してくれて嬉しいよ…あっ!あのブランコ覚えてる!

森田さんはブランコに向かって走っていきブランコに乗った。

〇:森田さん楽しそうだな(笑)

俺も森田さんと同じようにブランコに乗る。

ひ:なんか昔に戻ったみたいだね!

〇:ブランコは特に人気でみんなで取り合ってたなぁ

ひ:そうそう!私も乗りたかったんだけどみんなに声かけれなくて…その時〇〇君がみんなに言ってくれたんだよ!

〇:え?(笑)そうだったっけ?(笑)

ひ:そうだったよ!とっても嬉しかったんだけどなぁ…

〇:そうだったんだ…なんかごめん

ひ:全然大丈夫だよ!(笑)昔の思い出なんて…忘れちゃうよね…

森田さんのブランコを漕ぐ速さが遅くなる。

〇:な、なぁ…

ひ:うん?どうしたの?

〇:俺も…

ひ:?

〇:俺も…森田さんの事が…

俺が言いかけた時森田さんの体が光り出した。

ひ:えっ…!また光った…

〇:えっ…

そして光は収まった。

ひ:収まった…

〇:なんだったんだ…

ひ:で…さっき何を言おうとしたの…?

〇:あ…それは…やっぱなんでもないや

ひ:そう…

森田さんはそれ以上聞いてこなかった。

二人、無言で来た道を歩いていく。

森田さんの体がまた光った。次は俺が告白しようとした時に。そこから考えられるのは…そういう事しかない。

俺には何となく森田さんの本当の願いがわかってしまった。けど、それを森田さんに伝える事はできなかった。

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家に着いてから〇〇君はすぐに寝てしまった。何となくだけど公園で何か言おうとして私の体が光ってからよそよそしくなったっていうか気まずい雰囲気が出ている気がする。

それに〇〇君が何か言おうとしたら体が光ったし…

『俺も…森田さんの事が…』

あの言葉の続きがもし私が期待している言葉だとしたら…。
〇〇君と両想いって事?これは期待していいってこと?

両想い…?

もし私の未練が『〇〇君に告白すること』じゃなくて別だったら。
『私と〇〇君が両想いになること』が未練だったら。

ひ:〇〇君とちゃんと話さないとじゃん…

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朝起きると、森田さんがベットの端に座っていた。

〇:びっくりした…どうかした?

ひ:ねぇ…〇〇君

〇:ん?

ひ:話したい事があるの…

〇:何…?

ひ:昨日…あの公園で何を言おうとしたの?

〇:……

ひ:何も言わないんだ…

〇:ごめん…

ひ:………〇〇君はわかってるんでしょ…それを言ったら私は消えちゃうって…

〇:うん…

ひ:私はそれでもいい…だから〇〇君にその言葉を言ってほしい

〇:でも…!そしたら森田さんは!!

ひ:いいの!!……これ以上〇〇君には迷惑かけたくない…!

〇:俺は…森田さんがいなくなる方が嫌だ…!

ひ:〇〇君…

〇:ごめん…

ひ:私も嫌だよ…〇〇君と離れるのは…でも!…私は〇〇君の気持ちを知りたい…!これで最後になってもいいから…お願い…

〇:森田さん…わかった……でも一つだけお願いしてもいい?

ひ: なに…?

〇:俺とデートしてください!……最後に森田さんとの思い出を作らせてほしい

ひ:もちろん!

そして…森田さんとデートする事になった。場所は、森田さんが行きたいって言った遊園地。

ひ:ねぇ?ここからは名前で呼ばない?

〇:え?

ひ:だっていっつも『森田さん』呼びじゃん!嫌だ!ひかるって呼んでほしい!

〇:わかったよ…『ひかる』

ひ:うん!よろしい!

ひかるは上機嫌でるんるんしていた。

まずジェットコースターに乗った。ひかるはめっちゃ叫んでいて可愛かった。
次に、メリーゴーランドに乗った。ひかるは馬選ぶのにめっちゃ時間かかっていたなぁ。馬なんてどれも同じなのに…。
お昼はオムライスを食べた。ひかるは食べれないので羨ましそうに見ていた。見られながら食べるのは恥ずかしかったな…///
お土産屋さんではお揃いのキーホルダーを買った。今度、お墓にお供えに行く約束をした。
最後に観覧車に乗った。ひかるは外の景色に夢中だった。その横顔はとっても綺麗だった。

ひ:今日はありがとね

〇:こちらこそ

ひ:……

〇:……ひかる…!

ひ:はい…!

〇:俺も…ひかるの事が好きです!

ひ:はい…///……っ!

俺はひかるを抱き締める。少しだけひかるがいる感覚がした。

ひ:私…〇〇に再会できてよかった…

〇:俺も…

ひ:こうやって想いを伝えれてよかった…

ひかるの体が光り始める。

〇:ひかる…!

ひ:私はもういなくなっちゃうけど…〇〇なら大丈夫だよね…?

ひかるは俺の頬に伝っている涙を拭く。

〇:大丈夫に決まってるだろ…

ひ:こんな泣いてるのに(笑)

〇:うるせぇ…(笑)

ひかるを包む光がさらに強くなる。

ひ:最後に…もう一個お願いしてもいい?

〇:なんだよ…

ひかるは目を閉じると俺の唇に自分の唇を重ねた。唇を離すとひかるは微笑んでいた。

ひ:じゃあね〇〇…!

〇:俺ずっと忘れないから…ひかるの事

ひ:うん…!

〇:毎年お参り行くし…ひかるの家にも行くから…!

ひ:うん…!

〇:じゃあな…!

ひ:うん…!〇〇!元気でね!

ひかるを包んでいた光が消えるとひかるはもうそこにはいなかった。

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??年後。

〇:ここは…?

?:あっ!〇〇!

〇:うん?…ひかる!?

ひ:うん!!

ひかるは俺の胸にダイブを決める。

〇:うおっ!!ひかるっ…元気ありすぎじゃん(笑)

ひ:待ちくたびれたよ〜〇〇〜

〇:ごめんな…来るのが遅くなって

ひ:大丈夫!!ずっと〇〇の事見守ってたし

〇:ならいいじゃん(笑)

ひ:よくない!会えなかったんだもん…

〇:そんな不貞腐れるなって…(笑)

ひ:だいぶ老けたね(笑)

〇:そりゃ何十年も経ってれば俺だって歳取るって(笑)

ひ:色々聞かせてね!〇〇の話!

〇:いいけど…結構長くなるぞ?

ひ:いいよ!だってこれからはずっと一緒にいれるもん!

〇:それもそうだな(笑)

ひ:だからたくさん聞かせてね!

〇:おう

end.

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