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夏と冬の姿が違う野鳥 ノビタキ

 関西では、春と秋の渡りの時期にしか見れない野鳥にノビタキがいます。

ノビタキ(2018/10/7)

 ノビタキは、東南アジアなどで冬を過ごし、春に戻ってきて、本州中部以北や北海道で繁殖します。関西では、春と秋に通過する姿を見ることができます。

 ノビタキを漢字で表すと「野鶲」。野原によく現れるヒタキ科の野鳥ということだと思います。確かに、ノビタキは河川敷の野原やコスモスやひまわりなどの花畑で見かけます。ノビタキの主食が昆虫類なので、昆虫類が現れる野原や花畑に現れるということです。

 ノビタキの特徴の一つが、夏の羽の色と冬の羽の色が違うということです。関西では、春の渡り時期には夏羽、秋の渡り時期には冬羽に換わって現れます。
 残念ながら夏羽のノビタキを見たことは、ありません。春の渡り時期のノビタキの滞在時間は短く、もう既に飛びたった後ということばかりです。
 ノビタキは体長約13cm。冬のノビタキは、頭・背・尾・翼が褐色。胸・腹は薄い橙色。オスは、メスより、頭部が黒く、黒褐色です。

オスのノビタキ(2021/10/3)
メスのノビタキ(2018/10/7)

 夏のノビタキは、直接、見たことはないのですが、オスは、頭・背・尾・翼・喉が黒色、頸と腹が白色、胸が橙色です。メスは、冬羽と同じような佇まいです。

 関西の秋には、コスモス畑や蕎麦畑などに現れるノビタキを観察することができます。花が好きなわけではなく、花に集まる虫を食べるために現れます。

コスモスとノビタキ(2016/10/8)
コスモスとノビタキ(2019/10/13)
セイタカアワダチソウとノビタキ(2017/10/9)
コキアの上にノビタキ(2022/10/1)
トンボを食べるノビタキ(2022/10/8)
水浴びするノビタキ(2016/10/8)

 今年のノビタキも、そろそろ終了です。今年は、コスモス、ソバの花、稲穂とノビタキを撮影できました。

コスモスとノビタキ(2023/10/7)
ソバの花とノビタキ(2023/10/15)
稲穂とノビタキ(2023/10/1)
立ち姿のノビタキ(2023/10/1)

 ノビタキが、関西を通過し終わった頃になると、夏鳥の渡りは終盤。次は、冬鳥がやってくる季節になります。

 来年は、頑張って、夏羽のノビタキを見てみたいと思います。



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