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存在感のある留鳥 イソヒヨドリ

 私にとって身近な野鳥と言えば、イソヒヨドリも候補の一つです。

 イソヒヨドリは、名前が示す通り、ヒヨドリに外見が似ていて、磯や岩場などの海岸で見られるので、イソヒヨドリと名付けられたということです。しかし、ヒヨドリとイソヒヨドリは、外見はパッと見、似ていますが、ヒヨドリがヒヨドリ科であるのに対して、イソヒヨドリはヒタキ科なので、実はまったく異なる種類です。
 ある意味、ヒヨドリとイソヒヨドリが違う種であるということは、野鳥の観察をする者からすると、一種のあるあるネタです。
 イソヒヨドリは、ヒヨドリより少し小さい、23cmぐらいの大きさなので、存在感があります。また、外見の割に、鳴き声が綺麗です。ヒヨドリが、甲高く騒がしく鳴くのに対して、イソヒヨドリは、澄んだ綺麗な声で囀ることも大きな違いです。

 イソヒヨドリのオスは、頭部から喉、背中が青色で、胸と腹が赤茶色、翼が黒色です。

オスのイソヒヨドリ(2019/5/4)

 一方、メスは、全体的に灰色ぽい色で、頭部や背中に薄い水色が入っています。また、喉から腹には鱗のような模様があります。

メスのイソヒヨドリ(2023/4/2)

 オスのイソヒヨドリは、「幸せの青い鳥」と呼ばれています。

 イソヒヨドリは、海辺だけではなく、都会のオフィス街や住宅街にも生息しています。街中を歩いていると、イソヒヨドリの綺麗な囀りが聞こえてくることがあります。そんな時は、ビルの屋上や民家の屋根、電柱の最上部で、囀っているイソヒヨドリに出会うことができます。

民家の屋根にとまるイソヒヨドリ(2021/7/18)
電柱にとまるイソヒヨドリ(2020/4/5)

 イソヒヨドリが、私にとって身近な野鳥と書きましたが、理由は最近、自宅周辺で、よくイソヒヨドリに出会うからです。数年前から自宅周辺の住宅街に現れて、美声を聴かせてくれるようになり、今では定着して、繁殖までしています。

自宅周辺でうろうろしているオスのイソヒヨドリ(2019/5/5)
自宅周辺で生まれたイソヒヨドリの幼鳥(2019/6/16)
自宅周辺で生まれたイソヒヨドリの幼鳥(2019/6/16)
自宅周辺で生まれたイソヒヨドリの幼鳥(2020/7/24)

 我が家の庭に現れて、水浴びしたり、のんびり佇んだりしています。

我が家の水場に現れたオスのイソヒヨドリ(2021/12/26)
我が家の水場に現れたメスのイソヒヨドリ(2023/4/2)

 我が家の屋根の上でも、よく囀っています。早朝、イソヒヨドリの囀りで、目覚めることもあります。

我が家の屋根の上で佇むオスのイソヒヨドリ(2020/12/26)

 一昨年から、我が家を縄張りにしていたイソヒヨドリは、隣の空き家の2階の雨戸の戸袋で営巣を始めました。今年まで3年連続で、雛鳥の巣立ちまで成功しています。
 そのオスのイソヒヨドリが、左足を怪我していることが、気になることです。

左足をケガしたオスのイソヒヨドリ(2023/3/12)

 昨年、営巣に成功して、雛鳥たちと移動している時に足先が垂れ下がった状態で飛んでいる姿を確認していました。今年、足先がない状態で庭に現れたのですが、今年も隣の家の雨戸の戸袋で営巣して、雛鳥も巣立ちしたので、安心していますが、今、気になる存在です。


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