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言葉を話す野鳥 シジュウカラ

 関西で、一年中、見ることができる野鳥の一つにシジュウカラがいます。

シジュウカラ(2023/3/4)

 シジュウカラは、山中の林や市街地の公園など、身近な場所で普通に見ることができる野鳥です。
 シジュウカラを漢字で表すと「四十雀」です。何故、この漢字が当てられたの由来を調べてみると、
①スズメ40羽分の価値があるから
②40羽ぐらいの多数で群れるから
③地鳴きの「ジジジッ」が「シジュウ」と聞こえるから
の3つの説があるようです。ただ、どの説もしっくりしない感じです。

 シジュウカラは、体長約14.5cmで、スズメとほぼ同じぐらいの大きさです。頭は黒色、頬は白色、背から尾、翼は緑っぽい灰色。翼に白い筋が1本。腹は白っぽい色で、喉から胸に黒色の帯。まるで、ネクタイのように見えます。このネクタイ姿が、シジュウカラのポイントです。

シジュウカラの後ろ姿(2022/2/6)

 オスとメスは、同じような配色ですが、オスとメスのネクタイを比較するとオスの方が太いので、見分けることができます。

シジュウカラのオス(2023/3/4)
シジュウカラのメス(2022/12/25)

 シジュウカラ科に属するシジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラなどは、カラ類と呼ばれ集団行動をする場合があります。特に冬になると、カラ類の他、コゲラやエナガなども混じって、集団でやってきます。食べ物が減る冬場は、多数の群れの方が、食べ物を探しだせる可能性が高くなるので、群れを作るようです。確かに、木の実などが見つかると一斉に枝に集まってきてて、食べています。

採食するシジュウカラ(2021/4/11)
地面で採食するシジュウカラ(2023/4/1)
虫を捕まえて食べるシジュウカラ(2023/4/9)

 シジュウカラは、言葉を話すことができる野鳥として、NHKの「ダーウィンが来た!」「ワイルドライフ」などの番組で取り上げられています。長年に渡って、シジュウカラを観察し続けた研究者が、シジュウカラが言葉を持っていることを発見したことを紹介する内容です。
 番組によると、「ヘビ」や「タカ」などの天敵を表す単語や「警戒しろ」「集まれ」などの仲間に伝える言葉があって、それらを組み合わせて、文章にして、仲間同士でコミュニケーションをとってるようです。この番組を見て、やっぱり動物も言葉を持っているんだと思ったのと同時に、こんなことを研究できたら楽しいなと思いました。
 ちなみに「警戒しろ」が「ピーッピ」、「集まれ」が「ヂヂヂヂ」で、「ピーッピ ヂヂヂヂ」が警戒して、集まれになるようです。

 シジュウカラは、どこでも見ることができる野鳥です。我が家の庭にも現れます。冬場に、食べ物を庭に置いてあげています。「ピーッピ ヂヂヂヂ」と鳴きながら、数羽のシジュウカラが現れて食べています。

庭に現れたシジュウカラ(2021/2/27)
庭の水場で水浴びをするシジュウカラ(2023/2/10)
庭の水場に現れたシジュウカラ(2023/3/12)

 裏山では、毎年、春に繁殖しているので、裏山の水場に現れるシジュウカラの幼鳥を見ることが出来ます。

裏山に現れたシジュウカラ(2021/7/10)
水浴びするシジュウカラ(2016/9/4)
水場に現れたシジュウカラの幼鳥(2017/6/10)
水場に現れた
シジュウカラの幼鳥(2017/6/10)
水場に現れた
シジュウカラの幼鳥(2021/7/11)
水場に現れた
シジュウカラの幼鳥(2018/6/18)
水場に現れた
シジュウカラの幼鳥(2022/7/9)
水場に現れた
シジュウカラの幼鳥(2023/8/20)

 シジュウカラは、簡単に出会える野鳥ですが、なかなか奥深い存在です。

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