第9章 東灘区 完

ボーナスステージみたいなものでした。ハッキリ言って。
住処を提供してくれたのは六甲アイランドのハロウィンイベントなどでお世話になっているまさに六甲アイランドの会社、ニュースダスト。
イケメンなのにふざけてて、でも真面目で変な社長(褒めてます)の北浦さんが「うちの会社の分室みたいなところがあるんで、そこを何とかします。」
って言って、すぐ貸してくれました。感謝。

六甲アイランドの夜はほんまに海外にいるみたいです。実際外国人も多いし。
アイランドセンター駅、リバーモール、音楽が流れるベンチ、お気に入りのピザ屋さんのテラス席でワインを飲む。どんだけ〜!

とはいえ、寝袋生活なんですけどね。
この生活に慣れてはいたけど、決して楽なわけじゃない。
もちろん早く家に帰りたい。マジで。背負い投げ〜!

でもね。朝、六甲アイランドからKiss FM KOBEにバイクで向かう道路(バイパス?あんまり道路の名前とか覚えられへん。)があるんですが、そこから見える朝日がめちゃくちゃ綺麗なんです。
ちなみに帰りは夜景がめちゃくちゃ綺麗。

そのKiss FM KOBEの名物サウンドクルー(Kiss FM KOBEではDJさんの事をサウンドクルーと呼びます。)のターザン山下さんに青木(「おうぎ」と読みます。)の、どやちゃん(どやちゃんと読みます。)という方を紹介してもらいました。

本家かまどや阪神青木店の、どやちゃん。
オシャなイメージ満載の東灘区において、「実はこんなとこあんねんで!」的な下町をたくさん教えてくれました。


北区のワタナベモータースT−birdに借りていたバイクは、その後の西区でも借りっぱなしでして、実はこの最終区になる東灘区に来る前に、買い取らせていただきました。
「次にバイク買うなら絶対カブやな〜。」とか思ってたんですが、このスクーターに愛着が湧いたのと、ワタナベモータースT−birdを応援したい気持ちで。
トトトトトッ。このバイクの走る擬音、最初に考えたのだれ?鳥山明先生かな?天才。
トトトトト、この東灘区でも大活躍でした。

リバーモールから、下町の青木へ、岡本のオシャレ店はもちろん、渦森台からの夜景や、深江浜の秘密のお店(ワタナベフラワーFC限定動画で共有。)まで。

東灘区を思い出すままにこの文章を書いてますが、我ながら行ったり来たりの文章やなあ。色んな想いが交錯してますー。

知らず知らずにたまっていたここまでの8ヶ月の精神的な疲れを、東灘区は最後の1ヶ月できちんと癒してくれたのだと、この後家に帰ってから分かりました。
「疲れたー!」だけじゃなくて、「おもろかったー!」
って言えたのは、きっと最後の区が東灘区だったおかげです。

神戸も魅力は、山、海、人。
とか言いますが、僕は「つながり」だと思っています。

「つながり」がくれる「あたたかさ」はいつまでも浸かってられるぬるめの温泉やな。
そう言えば「神戸のぬるま湯」って言われてる心地よさ随一の僕のバンドの先輩がいるんですが、最近東灘区にお家を買ったそうです。

第9章 東灘区 完