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第8章 西区 完

運転は「慣れた」と思った頃に一番事故が多い。

この企画もいよいよ終わりが見えました。第8章が決まったということは、次の家さえ見つかれば自ずと最終区も決まるからです。
そんなホッと気を抜いたというか、安心したというか、微妙に生まれた「心のスキマ」に喪黒福造はつけ込んでくるのね。

8月はとにかく雨。長雨。ドーン。
X JapanもびっくりのEndless rainよ。
北斗の拳の最初の街とかやったらみんな涙流して喜ぶんやろけど。


北斗の街(北区)から引き続きワタナベモータースT−birdが貸してくれたバイクが泣いていた。
カッパを着て何度かバイク移動を試みたがアレやね、思ってたよりドロッドロになるね。えーん。


さらに追いうちだったのは西区でお借りしたお家はシャワーがまだ使えなかった事です。(お借りしたお家が古民家で改装中だったため)

一番近いお風呂屋さんはバイクで20分。なでしこの湯。
自慢の鋼のメンタルにヒビが入りました。

西区が比較的涼しいと言っても8月。
元々多汗症の僕は人一倍汗をかくし、なによりこの雨に濡れた僕のワガママボディをどうしたものか。

A:早起きして各所でシャワーを浴びてから仕事に行く。
B:仕事終わりになでしこの湯に行ってから帰る。(ちなみになでしこの湯は朝風呂もやっていました。8時から。最高。感謝。)
C:動かない

3案を駆使。
ばくだんいわバリにじっとしていました。
だってね、雨でお風呂屋さん行って濡れて帰ってくるの悲しいで。めちゃ。

なかなかに毎日クサクサしてましたが、一瞬雨が上がった隙に学園都市へ。スナックランドのクレープを食べる生配信らしい生配信。
楽しく終わっていざ帰ろうとした時に、バンドのドラムみたいな人(失礼)がドカドカやって来ました。

「あのコレ。食べて欲しくて。」

不器用か。ほんで優しい、か。
トトロのカンタやん。ん!やん。

彼の名は山田tequilaまさし。(勝手に名付けました。)
西区でお野菜を作っているらしく配信しているのを知ってわざわざお野菜を届けに来てくれたのです。

モロヘイヤとツルムラサキ。

自分で買った事ない。ゆえに料理もした事がない。
まさしは丁寧に簡単で美味しい調理方法を教えてくれました。
初めてのモロヘイヤ料理と、ツルムラサキ料理。
ネバネバしててうめえ、まさしスゲエ。

何より配信してる現場にわざわざ来てくれた粘り強さよ。スゲエ。

これか。思い出した。こういうのや。
まだ雨は続きそうやけど、粘ってみよ。粘り腰で西区を遊んでみよ。いいとこ探してみよ。
そう思ってたら徐々に晴れてきたー!(徐々にやけど)
8月後半は当初から行けたらいいなと思っていた、ぶどう狩り、梨狩りに加えて、お寺ツアーも出来たし、いぶきの森でサッカーもやらしてもろて西区ラストはお世話になりまくったなでしこの湯で配信ライブもさせてもらいました。粘ってよかった!
山田tequilaまさしにいただいたものはお野菜と粘り腰の姿勢です。感謝。


西区はたくさんの農作物があります。
特に今年は長雨でお野菜の値段が高騰しています。
でもそれは農家さんが「いつもより儲けたろ。」って思ってやっている訳ではない事、分かってほしいです。
確かにスーパーで「高っ!」って思う事があるかもしれません。
でも農家さんへの応援の気持ちをオンするのだと思って買ってほしいです。

新鮮なお野菜が神戸で食べられます。
西区から配送するのに神戸市内ならすぐだからです。
でもコロナ禍で「日本自給率ヤバイやん!」って思いました。
お米はもちろんですが、果物やお野菜や、牛さんとかもそうです。日本で品質の高い、美味しいものが本当はいっぱいある。
輸入に頼らなくても作れるハズなんです。
でもその為には今ある一次産業を、そしてこれからの一次産業をもっと応援したいなと思いました。



スーパーで、八百屋さんで、神戸産のものを探すようになりました。
それは西区が僕にくれた大切なアンテナです。


第8章 西区 完