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64/最初から強かったわけではない

2023年6月22日(木)
がん告知から64日目
※2,488文字


一部の人に好評なシリーズ!

本日(6月22日)に退院しました。

退院と言っても自宅治療なので、
明日の昼過ぎまでは46時間点滴付いています。

46時間点滴

30分とか15分とか2時間とかの点滴を終えて、
最後にこの46時間点滴(ゆっくり浸透?)が終われば、
投薬が終わります。

副作用は、
点滴開始直後に現れる(可能性がある)
アレルギーショックみたいなのは、
今回も僕はなかったので、
投薬自体は順調です。

手足のピリピリや、
だるさや、
火照りはありますし、
3回目よりも早く現れ強く現れてる気はしますが、

生活にはさほど支障がないので、
入院期間を短くして入院ストレスを軽減し、
自宅治療をする。
という方向に今回から移りました。

そのあたりのことは、
帰宅後にYouTube撮りましたので、
15分お時間ある時に是非!


▼治療を思い返してみる


↓初めての入院前のnote

文章も今と比べるとまとまっていなくて、
読みにくいところもありますが、
僕のその時の葛藤や不安が伝わるかなぁと思います。

この投稿以前は、
不安だったり他者へのストレスだったり、
友達との再会だったり、
色々書いていましたが、

治療に関して踏み込んだ話は、
おそらくここらからだったと思います。

治療開始後は、
治療についての詳細や、
現状報告がメインでした。

最近は、
治療にも副作用にも慣れて、
体調も大きな崩れはなく、

「がん」「ステージⅣ」「根治不能」を、
どう捉えて乗り越えてきたのか?
という、
メンタル的な投稿が多くなってきたなぁと個人的に。

4月20日に告知を受けて公表をした時には、
やっぱり精神的に辛くて、
心配してかけてくれた言葉に苛立ったり、
優しさを感じなかったりもありました。

その当時は、
1人で「がん」に立ち向かっていってたので、
表面的な心配や励ましが、
逆にストレスに感じてしまっていたんですね。

がん告知から3日目のあとですね、
先輩のアドバイスがあり、
『こういう時に頼らないからダメなんだ!』と。

↓そのとこの動画です

このあたりから、
僕自身も変わったように思います。

「辛さ」「怖さ」「寂しさ」を、
自分1人のことにしないで、
分かってくれる人に伝えようと。

そして、
応援してくれる皆んなで、
このピンチを乗り越えていこう!
そう思えるようになったんですね。

1人で戦うことをやめて、
皆んなで戦おうと決めました!
「breaking down初戦」とか言ってましたね笑

けれども、
初回の治療で炎症が起こったり、
がんを克服した人の本を読んだり、
友達が自殺をしたり、
いろんな出来事が最初の入院で起こって、

今起こっていることには何かの意味があるんだから、
戦う必要ってあるんだっけ?って思うようになってきたんですね。

『俺は戦うために病気になったわけではない』
『元々は俺の細胞。それと戦うのは違う』
『戦うのは癌細胞じゃなくて、自分のメンタル』
『この経験を誰に活かすのか?』

そんなことを、
入院中に動画に出てきたノートに書いていったんですね。

あとは、
本で学んだ言葉や気付き。
ツラツラと…
副作用で手に力も入らないから、
今読み返すと「ん?」って文字もありますが笑

このノートが僕を強くした

そこから、
自分に起こっている現実や、
その時の心(メンタル)の動きを客観的にみるようになって(今まで以上に)

それが自分の中にも腑に落ちてきて、
noteでの最近の発信に繋がっているんだと思います。


だから、
昨日6月21日の岩手日報の記事にも、
繋がったんだと思います。
(出来事は4月30日ですが、取材は6月2日でした)

「がん」と戦うことをやめて、
「がん」から学びや気づきを得て、
みんなに伝えよう!って決めた矢先の取材でした。

岩手日報6月21日紙面より


これもまた取材のタイミングが、
僕が1,2回の抗がん剤治療を終えて退院した後に、
母親経由で取材依頼があって、
取材は6月2日の通院後でした。

その日は通院時に、
僕自身に「希少な遺伝子変異が見つかった時」なんですね。
そして記事を読んでもらえると分かりますが、
僕の肝機能や腫瘍マーカー数値、CT結果(レントゲン写真)を、
初めてしっかり確認した時(進行を実感した時)でもあるんです。

一般的にメンタル落ちそうな気もしますが、
この時の診察では「命を救われた状況を客観的に理解できた日」でもあるんですね。

詳しくは記事を読んで欲しいですが、
「治療が遅かったら僕の命は短かったかもしれない。」
「全てのタイミングが照らし合わせたように繋がっていた」

という(思い込みもあると思いますが)奇跡というか、

『運が良い』
『タイミングが良い』
『生かされてる』
って思ったんです。

その後の取材でした。
なので予定時間よりも話してしまいました、ごめんなさい。

それでも記者さんのおかげで素敵な記事になって、
そこからご縁が広がって、
感謝しかありません。
ありがとうございました!!

※取材のことは書いていませんし、
投稿の日付は更新が日を跨いだので、
6月3日付けになっています。

この44日目のあたりから、
僕の投稿内容も少しずつ、
「未来」のこととか「やりたいこと」の話が増え、
メンタル安定の記事も増えてきました。

最初から強かったわけではなくて、
(もちろん本もたくさん読んで情報もかき集めました)
色んな経験や学びや過去のことも含めて、
少しずつ理解をして整理をして受容をして、

今こういう「言葉」が出てきてるんだなぁと、
振り返っています。

このnoteは「台本」があるわけでもなく、
「題目」から決めているわけでもなく、

スマホで挨拶文を打ち始めてから、
話すように出てきた言葉を文字にしているだけです。

今日こうやって振り返る記事になったのも、
過去の自分からの変化や、
昨日の記事によって思い出したことが、
重なったんだと思います。

いつもまとまりのない文章なんですが、
何か一つでも「あなたの気付き」になってくれたら嬉しいです。

身体は火照って少しのダルさがありますが、
自宅でゆっくり寝れる幸せを噛み締めて、
休みたいと思います。おやすみなさい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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