163/5年生存率16%
2023年9月29日(金)
がん告知から163日目
※1,972文字
いつもお読みいただきありがとうございます!
昨日先輩がLINEで、
『最近の熊谷くんと重なって見える』と、
YouTube動画が送られてきました。
↓お時間ある方は是非!
独立してからの僕を近くからも遠くからも、
見ていてくれた先輩なので、
“地に落ちた”ことも知っているし、
そこから“這い上がってきた”ことも知っていて、
今はまた“がん”を患っても、
新しいことをしようとしていることに、
「重なった」と思われたのかと。
(色々とあったんです…)
それにしても、
デリック・ローズ選手はカッコ良過ぎる。
さて、
今日は「生存率」について、
書いていこうと思います。
(暗い話ではなく、問いかけです)
それでは。
▼5年生存率
改めてになりますが…
僕は「S状結腸がん」の“ステージⅣ”です。
(肝臓に転移しています)
それを基に生存率を調べると…
大腸がんの5年生存率は【18.7%】
結腸がんの5年生存率は【16.5%】
出典:
大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療|国立研究開発法人 国立がん研究センター
大腸がん 2013-2014年5年生存率|国立研究開発法人 国立がん研究センター
どの“がん”であっても、
“ステージⅣ”となると16%前後です。
出典先のデータが古いので、
現在はもう少し改善されているとは思いますが、
とは言え、
16%くらいってことです。
100人いたら84人は、
5年経たずに死ぬってことで、
おそらく、
ほとんどの“がん患者”さん(家族)は、
この“生存率”への不安や恐怖を、
背負って生きています。
『5年以内に死ぬ可能性が高い』って、
考えたら不安になるし怖くないですか?
(鬱になったり自殺する人もいます)
でもさ!!
視点を変えて考えてみたら…
そんな恐れることでもないのかもしれない。
▼5年後に生きている確率
僕が、
5年後に生きている確率は16%です。
では…
『あなたが5年後に生きている確率は?』
どうでしょうか…
『100%に決まってる!!』と、
自信を持って言えたでしょうか?
そう言う僕も、
100%とは断言できないし、
がんで死ぬ確率は84%だけども、
事故に遭うかもしれないし、
他の病気になるかもしれない。
そう考えると、
「5年後に生きている確率は100%とは言い切れない」
がんじゃなかったとしても、
100%とは言い切れないと思っています。
(言い切るメンタル強い人もいると思うけど)
結局言いたいことは、
がんだろうと、
健康だろうと、
「5年後に生きているかどうかは、
誰も分からない。」ってこと。
冷たい言い方かもしれないけど…
考えても答えが出ない。
不安になっても状況は変わらない。
考えても無駄だし、
不安になっても意味がない。
そう割り切っています。
僕の場合なら、
5年後に生きているかもしれないし、
5年以内に死ぬかもしれないし、
それは自分も医者も分からない。
分かることは「今は生きている」ということ。
僕は医者に、
『治療は半年から1年はかかる』と言われて、
泣くほど嬉しかったです。
(母親が隣にいたから泣かなかったけど)
告知前に色々と調べていて、
生存率ももちろん知っていたから、
『1年は生きられるんだ〜』って、
すぐ死ぬわけじゃないって分かって、
素直に嬉しかったんですよね。
生きていることが当たり前、
明日が来ることが当たり前、
僕も告知から半年になる現在は、
明日が来ることが当たり前になりつつあって、
(それはそれで幸せですが)
時々、
左脇腹(結腸)と右脇腹(肝臓)の痛みが出て、
その度に、
『あ、生きているのは当たり前じゃないんだ』と、気付かされます。
痛みが“当たり前じゃないこと”を、
思い出させてくれながら、
普通の生活を普通にできている
【今を生きている】なら、
それで良いじゃん!って。
人間最後には必ず死ぬし、
いつ死ぬかは分からないけど、
僕は5年以内かも?
と思って生きているから、
死ぬ時は後悔はあまり残らないんじゃないかな〜と思っていて、
それはそれで幸せだな〜と。
突然死ぬよりも覚悟できてるし。
(延命治療はしたくないです!)
だから、
今できることや、
始めたいことにはチャレンジして、
失敗しても成功しても、
やることに意味があって。
「がんのことだけを考えて生きる」ではなくて、
「今と未来を楽しんで生きる」生き方をしていきますね。
あなたはどうですか?
生きていることが当たり前になっていませんか?
2023/09/29
熊谷翼
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