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163/5年生存率16%

2023年9月29日(金)
がん告知から163日目
※1,972文字


いつもお読みいただきありがとうございます!

昨日先輩がLINEで、
『最近の熊谷くんと重なって見える』と、
YouTube動画が送られてきました。

↓お時間ある方は是非!

デリック・ローズ
デリック・ローズ

デリック・マーテル・ローズ
(Derrick Martell Rose, 1988年10月4日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身のプロバスケットボール選手。NBAのメンフィス・グリズリーズに所属している。ポジションはポイントガード。NBAシーズンMVPの史上最年少受賞者である。

Wikipediaより

独立してからの僕を近くからも遠くからも、
見ていてくれた先輩なので、

“地に落ちた”ことも知っているし、
そこから“這い上がってきた”ことも知っていて、

今はまた“がん”を患っても、
新しいことをしようとしていることに、
「重なった」と思われたのかと。
(色々とあったんです…)

それにしても、
デリック・ローズ選手はカッコ良過ぎる。


さて、
今日は「生存率」について、
書いていこうと思います。
(暗い話ではなく、問いかけです)

それでは。


▼5年生存率


改めてになりますが…
僕は「S状結腸がん」の“ステージⅣ”です。
(肝臓に転移しています)

それを基に生存率を調べると…


大腸がんの5年生存率は【18.7%】

結腸がんの5年生存率は【16.5%】

出典:
大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療|国立研究開発法人 国立がん研究センター
大腸がん 2013-2014年5年生存率|国立研究開発法人 国立がん研究センター


どの“がん”であっても、
“ステージⅣ”となると16%前後です。

出典先のデータが古いので、
現在はもう少し改善されているとは思いますが、

とは言え、
16%くらいってことです。


100人いたら84人は、
5年経たずに死ぬってことで、

おそらく、
ほとんどの“がん患者”さん(家族)は、
この“生存率”への不安や恐怖を、
背負って生きています。

『5年以内に死ぬ可能性が高い』って、
考えたら不安になるし怖くないですか?
(鬱になったり自殺する人もいます)


でもさ!!

視点を変えて考えてみたら…

そんな恐れることでもないのかもしれない。


▼5年後に生きている確率


僕が、
5年後に生きている確率は16%です。

では…

『あなたが5年後に生きている確率は?』

どうでしょうか…

『100%に決まってる!!』と、
自信を持って言えたでしょうか?


そう言う僕も、
100%とは断言できないし、

がんで死ぬ確率は84%だけども、
事故に遭うかもしれないし、
他の病気になるかもしれない。

そう考えると、
「5年後に生きている確率は100%とは言い切れない」

がんじゃなかったとしても、
100%とは言い切れないと思っています。
(言い切るメンタル強い人もいると思うけど)


結局言いたいことは、

がんだろうと、
健康だろうと、

「5年後に生きているかどうかは、
誰も分からない。」
ってこと。


冷たい言い方かもしれないけど…

考えても答えが出ない。
不安になっても状況は変わらない。

考えても無駄だし、
不安になっても意味がない。

そう割り切っています。


僕の場合なら、

5年後に生きているかもしれないし、
5年以内に死ぬかもしれないし、

それは自分も医者も分からない。

分かることは「今は生きている」ということ。


僕は医者に、
『治療は半年から1年はかかる』と言われて、
泣くほど嬉しかったです。
(母親が隣にいたから泣かなかったけど)

告知前に色々と調べていて、
生存率ももちろん知っていたから、

『1年は生きられるんだ〜』って、
すぐ死ぬわけじゃないって分かって、
素直に嬉しかったんですよね。


生きていることが当たり前、
明日が来ることが当たり前、

僕も告知から半年になる現在は、
明日が来ることが当たり前になりつつあって、
(それはそれで幸せですが)

時々、
左脇腹(結腸)と右脇腹(肝臓)の痛みが出て、

その度に、
『あ、生きているのは当たり前じゃないんだ』と、気付かされます。

痛みが“当たり前じゃないこと”を、
思い出させてくれながら、

普通の生活を普通にできている
【今を生きている】なら、
それで良いじゃん!って。


人間最後には必ず死ぬし、
いつ死ぬかは分からないけど、

僕は5年以内かも?
と思って生きているから、

死ぬ時は後悔はあまり残らないんじゃないかな〜と思っていて、
それはそれで幸せだな〜と。

突然死ぬよりも覚悟できてるし。
(延命治療はしたくないです!)


だから、
今できることや、
始めたいことにはチャレンジして、
失敗しても成功しても、
やることに意味があって。

「がんのことだけを考えて生きる」ではなくて、
「今と未来を楽しんで生きる」生き方をしていきますね。


あなたはどうですか?
生きていることが当たり前になっていませんか?

2023/09/29
熊谷翼

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