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三島喜美代展

天王洲アイル周辺を歩いている時に、でかいゴミ箱を見たことがあり、ゴミ箱だけじゃなくゴミもデカくて、あ、これはアートなんだと気づきました。そういえば直島でも見たような。

そんなどでかゴミ箱の作家(失礼な)である三島喜美代氏の個展が開催されることを知ったので行ってみました。

練馬区立美術館は緑のくまさんが出迎えてくれます。
体長3mくらいあると思います。
他にも様々な動物のオブジェがあります。
キリンさんがすき。でもゾウさんの方がもっと好き。(昭和生まれ)

練馬区立美術館のファンタジックな空間を横目に中に入ります。
1階と2階で展示室が分けられており、1階→2階の順路でした。

三島氏19歳の頃の作品らしい。
お洒落な絵画ですね。
上のマスカットから約10年。
どうしたんですかというくらいの勢いある抽象画。
画家であり旦那さんの三島茂司氏の影響なのだそう。
さらに約10年。
コラージュの技法も入り、作る楽しさが伺えます。
綺麗に並べられたチケットのような何か。
色々なアートを見てきましたが
画材:馬券
は初めて見たかもしれません。
しれっと置かれたゴミ箱は作品なのです。
缶だと思っていたものは実は陶(焼き物)。

ここからは2階の展示室。
ほぼ陶。

選挙っぽいビラも陶。
チラシや新聞紙丸めたものやちぎれた段ボールも陶。
どことなく見覚えのある箱も陶。
漫画雑誌の陶。
作品タイトルはきっとなにかのオマージュ。
巨大な漫画雑誌の陶。
なんと「さわれる」コーナー。
さわってみたかったです。
陶の原料である溶融スラグ。
ざらざらした黒い粒でした。
空き缶風の焼き物は、当たり前ですがずっしりと重かったです。
なにも知らずに手に取ったら脳がバグりそうですね。
そしてたくさんのレンガが敷き詰められたインスタレーション。
ひとつひとつにプリントがされているのです。ヒェェ。

三島氏の生い立ちから制作方法、最近に至るまでの自己紹介的な映像の展示もあり、人物像がとてもよくわかるようになっていました。明るくてよく喋る関西弁のおばちゃんで、話したら元気がもらえそうで、とても魅力的。

※今回の展示とは全く別のインタビュー映像です。

三島喜美代―未来への記憶
場所:練馬区立美術館
会期:2024.05.19(日)~ 2024.07.07(日)
URL:https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202401281706414617

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