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お風呂は好きだけど…入りたくない。87歳 Kさんのつぶやき

お風呂が大好きでいつも一番風呂に入っていたKさん。
ところが、12月の暮れのころからお風呂に入らなくなったそうです。理由は、「寒いから入らない、風邪をひきそうだ」とのことでした。来ているものを脱いで裸になるのですから、ご高齢のKさんは特に、寒さが身に染みてしまいますよね。よく話を伺ってみると、お風呂に入らない理由は他にもありました。
理由1:寒い浴室
 ①寒い脱衣場、浴室で裸になるのは嫌だ。
 ②浴室の冷たいタイルの上を歩きたくない。
 ③お風呂で温まってもすぐに冷めてしまう。
理由2:筋力の低下による転倒の不安
 ①手すりがあっても浴槽を跨いで入ることが大変。
 ②お湯につかると浮き上がってひっくり返りそうになる。
 ③寝そべったら起き上がれない。
 ④お湯の中は軽い感じがするが、上がろうとすると重くなって上  
  がるのに一苦労だ。
 ⑤床が滑りそうで怖い。
理由3:身近な方がヒートショックになった。
などの入浴に関する不安があり、お風呂は好きだけれど、入浴しないようになってしまったのですね。
今回お話を伺って、入浴するには体力、筋力が思っていた以上に必要であるということがわかりました。寒さを我慢して衣服を脱げば、体がこわばってスムーズな動きも妨げられて、転倒危険もまします。手すりや、入浴用の椅子も大切ですが、見守りと介助、車いすも使えるゆとりのスペースなどにも配慮が必要になりますね。
Kさんの住まいは、築38年になります。断熱や気密が現在の住宅づくりようには施されてはいません。寒い時期は、こたつ、ファンヒーターで室内を暖めています。部屋を出れば、廊下、トイレ、洗面所、脱衣場、浴室は寒いままの状態です。
 今後、安全に心地よい入浴が楽しめるようにご家族と打ち合わせをしているところです。改修が済みましたら、またブログでお伝えします。

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