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Carmera: 日常の変化に対応できる自律運転車

 自律運転車は普段、既存のマップに加え、数々のカメラやセンサーから情報を得ている。しかし、それらの情報源からでは予期せぬ事故・通行止め・二重中佐(自律運転車の大敵)などは対応しきれない。

 そこでCarmeraは、連携しているサービスの車両(これは有人車両)につけられたカメラ・センサーから得た情報を共有し、突然の通行止め・二重駐車などといったリアルタイムの情報が記載されたマップを作る。これを自律運転車に送信することによって、自律運転車はより安全で早いルートを再検索し、通行止め・二重駐車などの障害を避けることができる。

 このCarmeraが着手している情報は自律運転技術以外にも応用ができ、ニューヨーク市の交通局はそれらの情報を都市開発に使用するため、Carmeraと連携することを公表している。現在Carmeraは20億円の資金を調達しており、自律運転タクシーを手掛けようとしているVoyageやニューヨーク市との連携によりさらなるサービスの拡大が考えられる。

 Carmeraのリアルタイムの情報が組み込まれたマップはレベル5(運転手からのインプットを全く必要としないレベル)の自律運転を実現するための必需技術になると考えられる。Carmeraは自律運転技術用マップのマーケットで、リアルタイムの情報を組み込むことによって競合を突き放し、優勢を保つことに成功した。

 

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