Flux Auto: 誰よりも早く自律運転車を
インド発のスタートアップ会社Flux Autoは、TeslaやGoogleよりも先に自律運転キットを開発しようとしている。彼らは、カオスで全く舗装されていないインドの道こそ、自律運転キット開発のために重要なデータを集めることができると述べている。
Flux Autoは2016年に起業し、当初の目的はトラック用の自律運転技術を商用化することであった。この点、自律運転車を開発している他の企業(Google・Uber・Tesla)とは異なるアプローチであった。この目的は未だに変わっておらず、トラックの自律運転キットに関するマーケットの知識を最大限に生かして、商品開発を行っている。
しかし最近、先ほど述べた企業に加えて、VolvoやDaimlerなどの企業も自立運転トラックに力を入れ始めた。そのような大企業が同じ分野に力を入れる中、競争についていけるのかと聞かれたところ、Flux Auto のCEOPranav Manpuriaは「最初からマーケットを理解し、トラックの自律運転に力を入れてきた僕たちに対して、他の企業はこの10年間車の自律運転に労力やお金をつぎ込んだ果てに、こっちのマーケットに参入してきた。彼らがマーケットを理解するのにはまだまだ時間がかかる」と述べた。そのうえで、競争についていく十分の自信を持っていた。
Flux Autoと他の企業の違いは、自律運転トラックを開発しているのではなく、しっかりとマーケットのニーズを把握したうえで、トラックを自律的に運転できる用のキットを作っていることだ。
現在Flux Autoが商用しようとしている自律運転システムは「レベル3」の自律運システムだそうだ。レベル5がまったく人的な操作を必要としない真の自律運転であるのに対して、レベル3は高速道路以外の道において、人的操作を必要としないレベルの自律運転である。CEOのPranav Manpuriaは、「最終的にはレベル5までもっていきたいが、現在必要とされているのはレベル3であり、商用化が目的であるわれわれにとって、市場の需要にこたえるのが最も大事なことである」と述べている。
同じ目的を理由に、Flux Autoは従来の自律運転技術に使われている光センサーではなく、カメラや他のセンサーを使うことによって、そこにかかる費用を90%削減した。
運送会社の過労が問題となっている中、トラックの自律運転技術は日本にも需要があるのではないだろうか。
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