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インド発:薬の最適配分

 抗うつ剤によって肺がんが治療出来たり、寄生虫を殺すための薬が肺がんの治療に使えたり、赤ちゃんの肺高血圧超を大人の勃起不全治療薬によって治療ができたりしたらあなたはどうするだろうか。

 実は、上に述べたことはすべて事実。これらは、すべて偶然発見された治療法だ。他にも本来の使用用途とは違う使用用途で薬を使い、病気の治療法が発見された例はたくさんある。しかし、すべて偶然発見された治療法ばかりだ。

 他にも使用用途を変えることによって革新を起こせる薬が存在するかもしれない。そう考えたのがインドのスタートアップ会社NuMedii。彼らは現在、カルフォルニア大学サンフランシスコ校と提携し、フェースブックCEOのMark Zuckerbergとその妻Priscilla Chanから贈呈された1000万ドルの資金を元に、薬と病気のマッチングを行うソフトウェアの開発をしている。

 彼らは既存の薬のデータがあふれるほどあることに着目し、「データリサイクリング」といった方法で、薬と病気の新たな組み合わせを研究している。インド国内の製薬会社とも契約を組み、新治療法発見後、高価であるがゆえに薬に手を付けられないなどといった問題が起こらないような取り組みも行っている。

 NuMedii社CEO兼カルフォルニア大学サンフランシスコ校の研究ディレクターを行っているAtul Butteは、「今までは新しい薬の開発に大金をつぎ込み、新治療薬が開発されることを望んでいたが、病気に苦しんでいる人々を助けるためにはもっと効率の良い新治療法発見方法が必要である」と主張している。


参考にさせていただいた記事:

NuMedii HP:


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