見出し画像

eFarmer : 農業支援ツール

 eFarmerはオランダ発の、農業支援ツールを提供するサービスだ。行った作業や使用したリソースをアプリに登録し、トラクターをGPSで管理することによって、自動的にリソースの残量や行った作業を管理してくれる。そして、トラクター自動運転機能が一番注目されている機能だ。

 既存のGPS、またはアンテナを農場に設置することでトラクターの位置情報を得る。自動運転キットをトラクターに取り付け、ユーザーが事前にトラクターが走行してほしい範囲を選択すれば、トラクターの位置情報とマップを頼りに自動的にトラクターを走行させることができる。日中はもちろん、どこまで作業をしたかが把握しずらい夜でも、このツールを頼りにすれば無駄なく作業を進めることができる。

 しかし、位置情報・マップによる自動運転であるため、センサーなどはトラクターに搭載しない。ゆえに障害物などは事前にマップに登録しなければならない。仮に人がトラクターの前に立っていても、トラクターはお構いなくその人の上を走ると思われる。

 このツールはグーグルストアからインストールできるアプリだ。アプリ自体は無料だが、使用料に年間€120~かかる。1年間でその金額はリーズナブルだが、自動運転キット・アンテナの導入をすると€1000以上は払うことになるため、初期投資は比較的高額だ。

 このサービスで注目したのは、自動運転技術の使われ方だ。日本のように規則が厳しい国では、公道に置ける自動・自律運転技術の実現にはまだ時間がかかると予想される。しかしeFarmerのように、「車両を使用する私有地」は、規制がほぼ無く、自動運転技術の参入にかなり適していると思われる。また、人手不足が心配される農業の分野で、自動運転技術などといった自動化のノウハウを使用するのは今後大事になってくると思われる。


eFarmer HP:


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?