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LinCodes: 住所に革命を

 近年、あらゆる分野でイノベーションが起こるものの、昔から定着してなかなか変化が起こらないものがある。それは住所だ。地名の由来などはあるものの、その土地がその名前である必要性、それをわざわざ覚えるのはとても面倒だ。また、土地の区分にも整合性がない。国境は大きな川があったり、山脈によって分断されていることもあるが、個人が所有する土地と土地の界は誰がどのような規則で分けたのか、それは謎だ。その住所に革命を起こそうとしたのが、インドのスタートアップ会社、LinCodesだ。

 LinCodesは住所の代わりとなる12桁の数字だ。グーグルマップを元に、インドを3×3メートルの四角で仕切り、それぞれの四角に12桁の番号を与えたものだ。LinCodesのCEO、Pramod Rathiは、数字であることから現地の言葉に馴染みがないひとでも簡単に使え、住所が割り当てられない電柱などにもLinCodesを割り当てることによって、より性格に自分の居場所が把握できると述べいている。また、区分に整合性がなかった従来の住所と比べてLinCodesは3×3の四角というルールに法っているため、GPSを使ったマップアプリに頼らなくても目的地に辿りつきやすいそうだ。

 現在は一般のユーザーに限らず、配達サービス、ライドシェアサービス、不動産、財産管理サービスなどから注目を浴びており、それらの企業はLinCodesと自らのサービスを結合させることに意欲的だ。現在このアプリのマネタイズを行っておらず、引き続き一般ユーザーへは無料で公開し、法人ユーザーに課金をさせる予定だという。

 過去にピザ配達屋でアルバイトを行っていたが、配達先がわかりにくいなどといった不満を一緒に働いていた人が漏らしていた。住所からLinCodesへ移行することはできなくても、住所をLinCodesに変換するシステムを作り、配達に限らず、目的地へ到達することを効率化することは日本でもできるのではないだろうか。


参考にさせていただいた記事:


LinkCodes HP:


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