新幹線にて(part1)

年末地元に帰省した時に体験した少し不可解な話。

いつもは飛行機を使って帰省するのだが、少しドタバタしていたのもありチケットを取り損ねていた私は新幹線を利用し帰省することにした。
予約していた席の切符を発券し、駅弁とお土産を買った私は車両に乗り込んだ。

私の席は車両の一番後ろでさらに窓側だった。
狙って取った席ではなかったため少しばっかり興奮した。

私の隣は一席しかなく、
(誰も来なかったらマジで激熱だなぁ)
と考えながら荷物を荷物棚に上げていたら女性が一人やってきた。

「あ、すいません…」
急いで荷物を置き席に着く私。
(さすがに年末だしそんなことないか…)
と少しがっかりする私。

女性は軽くお辞儀をして席に着き、新幹線が走り始める。

お腹が空いていた私は、購入した駅弁をウキウキでテーブルに出し、マスクを外そうとした。
しかし、このご時世である。
(さすがに一言声かけた方がいいよな…)
そう思った私は女性の方を向き、
「すいません。お弁当食べちゃってもいいですか?」
と聞いた。
女性は『どうぞどうぞ』と言うような手のジェスチャーをした。
「ありがとうございます」
と一言返し、私は待ちに待った駅弁に手を付けた。

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#旅は道連れ世は情け

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