悔しい 第3ROUND

2016.8.31(水)
チームしゃちほこ
しゃちサマ2016 真夏のPOWER BALL

VICTORY YEARの第三弾、二年ぶりの武道館公演。

360度センターステージに、1Fスタンドを全てスクリーンにする特殊舞台。
といえば聞こえは良いが空席を少しでも少なくするための苦肉の策とも捉えられる。

1Fスタンドを使用不可にしたことにより、総客席数は二年前よりも明らかに減っているはずなのに2Fスタンド上層は布で覆われて封印される始末。

メンバーは満員に出来なかったことの悔しさと危機感を「今日はしゃちほこにとって本当に大事なLIVE」という表現であらわしていた。

2016年、アイドル市場は一つの壁にぶつかっている。

アイドルファンの絶対数は数年前から増えてないにもかかわらず、アイドルグループは乱立増加を続けている。

ファンは推すグループの取捨選択を行う。

結果、各アイドルごとの観客動員は減る。

ということが、この1~2年でアイドル市場で起こっている現象。
飽和するアイドルたちをファンが支えきれない状況になりつつある。

需要と供給のバランスで増えすぎたグループは淘汰されるはずなのだが、一部の莫大な投資をするファン(特典目当でCDを500枚~1000枚単位で購入するようなファン)の存在で、淘汰されるべきグループも生存が可能になる。

CDやグッズは一人で複数購入できるので、ビジネスとしては成り立つが、観客動員において「1」以上の数字をもたらすことが出来る人間はいない。

イベントが被ってしまえば、どちらかを選択するしかない。
そして、そのイベントは今や毎週末全国各地で開催されている。

ももクロは「なんか変わったアイドルがいる」と、興味本位で訪れたアイドルファン以外を取り込むという方法でファンとLIVE動員を増やした。

しかし、今は「風変わりなアイドル」は市場にあふれており(風変わりなアイドルしか市場にいないと言っても過言ではない)、ももクロ手法は既に過去のもの。この手法では、アイドルファンの外に新たな需要を見出すことはできない。

時代の逆風をモロに受けることになってしまった、
チームしゃちほこ VICTORY YEAR。

このまま、なし崩し的に企画倒れになってしまうのか、逆襲の一手を打てるのか。決戦の地は2016年11月13日(日) 横浜アリーナ。

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