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なんで花屋さんになったんですか?-第3章-

こんばんは、クマケンです。
少し時間が空いてしまいましたが、第2章の続きを。この第3章で、このお話は完結。


もちろん、僕自身の物語は、現在進行形で続いていて、まあいろいろな出来事があったり、ものおもいに更ける夜もありますよ。それはまた別のnoteで、綴りますね。

花植物のwebメディアに出会う
花屋から転職活動していた僕は、花屋の経験とアルバイトで寿司屋やったり、設計事務所で模型を作ることしかなかった。webやスタートアップ?メディアの業界のことは、ほとんど未知の世界。

花植物のwebメディアの会社に入社することになる。僕は3人目の社員になった。この業界ならではのビジネス用語も全然知らなく、社長には大変お世話になった。ビジネスメールの仕方から、マネタイズ(サービスから収益化すること)も。

僕のメインの仕事は、花植物の記事をたくさん書いたり、アシスタントディレクターさんの記事をチェック。アシスタントディレクターさんといっても、花植物のことをバリバリやってきた先輩たち。僕も、たくさんの知識や経験を教えていただいた。
そのほかにも、花屋さんや植物のイベントの取材にも出かけることも多く、同業界の知り合いと繋がりができました。

編集の仕事をやりながらも、花を作る技術を忘れたくなかったのと、やっぱり花を触っていた仕事柄、また花に触れたいとおもい、その繋がりの花屋さんを手伝ったり、個人的に頼まれた花束を知り合いの花屋さんで作ったりしていた。

仕事で遅くまで働いていたせいか、体調を崩しがちに。そのときラジオから大好きなアーティストyogee new wavesの新曲Bluemin' Daysが流れてきた。サビの花束をあげよう〜というフレーズに、背中を押されて、もう一度花屋に戻ろうと決心した。

webの会社を退職し、母の日のボランティアで手伝っていた花屋 ex. flower shop & laboratory(以下、イクス)のオーナーさんに相談して、働かせていただくことに。

そこからまた花屋という職業に戻り、今に至る。

花屋に戻ってからのこと
花屋に戻って、イクスの花々に触れる。駅前の花屋さんのときと違うのは、仕入れる花の種類。色味もとても落ち着いていたり、シックなトーンが多い。くすんでいるような色合いや、しなやかな色合い、草花もグリーンも豊富。

まずは、見たことない草花もたくさんあったりで、名前を覚えることを、再びすることになるが、新卒のころをおもいだして、なんだか懐かしくて心がうきうきしていた。

今は、花屋さんに立つことで、とてもたくさんの友人が店舗へ遊びにきてくたり、お花を頼んでくれる。花だけじゃなく、植物の相談も連絡してくれる。

自分が花屋さんだから、僕の友人が友人へ紹介してくれて数珠つなぎで、いろんな業界の友人もたくさんできた。そんな今に感謝しています。

僕にとって、この職業は本当に天職だなぁとおもう。冬は寒いし、体力も使う。知識も技術もある程度はないといけないし、稼ぎもたくさんあるわけではないけれど、友人たちやお客さんの喜ぶ顔を見れたら、それで心がぽかぽかになる。

花屋さんは、誰かの人生のどこかの部分(冠婚葬祭に花が使われるので)に触れることのできる職業である。うれしいことも、楽しいことも。心が切り裂かれるぐらい辛い別れも。

なんで花屋になったんですか?の答えは、花も植物もそのものが好きだからっていうこともあるけど、その好きな花植物たちの魅力を、僕の好きな人たちに教えてあげたい。その好きな花植物たちのパワーに触れてほしいからかな。

僕は、誰かの人生にとっての、思い出に溶けこんだり、ふんわりと包み込んだり、ときには抱き寄せたり、そんなすてきな職業でいたいとおもう。

完。

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