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DARUMA Hall(ダルマホール)に込めた思い。

「タクシー以外にそんなにお金をかけて、私たちの稼ぎを何だと思っているんだ」

半年前くらいに、ある社員にそう言われました。
懇親会の中でお酒に酔っていたとはいえ、やはりショックを受けたのを覚えています。

私はどこかで、社員にとって、会社の未来にとって必要だと思うことを
していれば「何も言わなくても必ずわかってくれる」と思っていました。

でも、ショックを受けてしまったのは
「良い結果が出るまで、誤解されたとしても進み続けよう」と
決めていた覚悟も足りなかったのかもしれませんが、

その言葉を聞いた時に、やはり『伝える』ということの重要性を感じました。
『伝えることが優先順位の上位にあるものだ』ということを。

以前、「Apple Lodgeに込めた思い」を書きました。
タクシー会社がBARをオープンし、イベントホールもオープンしました。
BARは飲食。イベントホールは、イベントの企画運営。
どちらも運輸であるタクシーの事業とは全く違います。

当然、社外では「多角経営に乗り出したんだね」とか
「タクシー以外に力を入れてるね」とか言われることが多くなりました。

しかしながら私は、決して多角経営に乗り出したわけでもなく、
タクシー以外に力を注いでいるわけでもありません。

タクシーの未来を考えに考え抜いた末にたどり着いた戦略の一部が、
飲食であり、イベント企画だったということです。

タクシーは、移動する時にだけ思い出されるサービスであり、
「目の前にいるのがタクシー」という認識のお客様が大多数であると思います。

時代を見るに、少子化はまだまだ進むでしょう。

それとともにwithコロナにおいてテレワークなどの働き方が進み、
中心部に集まるというライフスタイルにも、
すでに変化が起きています。

明らかに人の流れが変わりました。
人口の減少と同じくらい、人の流れが変わることは大きな変化です。
特に、人の流れに左右されるサービス業であれば尚更です。

beforeコロナから感じていた漠然とした危機感は、
withコロナになって確信に変わりました。

今、変わらなければ社員を守ることができなくなる。
今、変わらなければ社員と楽しく働くことができなくなる。

そんな思いがあってこの3年間たくさんの挑戦をしてきました。

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タクシーは、絶対に無くなってはいけない職業です。
移動しなければいけない人がいる限り、
移動に関して困っている人がいる限り、

安定的に供給し続けなければいけない
公共サービス的な意味合いすらある事業だと考えています。

一方で、このままではタクシードライバーの人材が
増えることはないでしょう。
長い間かけてタクシードライバーの平均年齢が
上がっていることが、その証明だと思っています。

だからこそタクシー会社そのものが変わるべきだと思っています。

私が考えるこれからのタクシー会社のあるべき姿は、
【住んでいる人たちが”楽しめる”サービスを提供】し
【住んでいる人たちの課題を”解決する”サービスを提供】ができる会社。

この2つのサービスを通して繋がった方々へ
【交通手段】を提供するタクシー会社であるべきだと
考えています。

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そして働き方としても、タクシー会社の社員は
タクシードライバーという仕事しながら、
地域活性化事業にも関わっていく働き方をするのが
良いと考えています。

この関係性があれば、どんな環境にも左右されないはず。
この関係性があれば、タクシードライバーという職業に、
よりやりがいや楽しさが生まれるはず。

そんな未来を目指し、BARをオープンし、
イベントホールをオープンしました。

住宅街にイベントホールがあれば、
地域の人たちが、家のすぐそばで
本物のエンターテインメントを体験することができる。

定期的にイベントがあることで、イベントホールそのものも
地域の中で繋がりが生まれる場所となる。

ライブはもちろん、屋台村やジャズ空間、お笑いや寄席。
芸術を楽しみながら飲食もできる。

そんな空間にしていけたらと思っています。

DARUMA Hall(ダルマホール)は
100名から200名の定員。

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私は「コミュニティを作るためには顔がわかる空間が大切だ」
と考えていますので、

地域に密着したイベントホールとしては
ちょうどいい大きさです。

大切なんのは、そこでの「売上」ではなく
そこで繋がる「関係性」がより重要だと考えています。

「どんなコミュニティを地域に作っていくか?」が
これからの時代には必要なことなのではないかと感じています。

タクシー会社が地域にお役に立てること、地域と繋がっていく
関わり方には、もっともっとたくさんの可能性があります。

『平岸を最強の住宅街に』を目指して、
当社はこれからも進んでいきます。

一緒に楽しいことをしましょう!

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