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嫌いな兄が胃癌で亡くなるまでの半年間#1


兄が胃がんと知った時

私には9歳年の離れた兄がいます。
兄は48歳でスキルス性胃がんのため亡くなりました。
私は兄が胃がんだと知ったのは年明けてから少し経った頃、母と姉とショッピングモールに行きパンケーキ屋さんでパンケーキを食べ終わり、もう会計しようかというタイミングで母がおもむろに私たちにLINEの画面を見せてきました。
その画面に書いてあったのが兄から母へ送った 胃がんでした と言う文字でした。
母の口からは胃がんという言葉は発することができず画面を見せるのが精いっぱいなのが伝わってきました。
私はステージ何?と聞くと母はステージ4だと答えてくれました。
兄の他の情報はなにも知らなくて、あまり教えてくれないと。
ただ今も兄は普通に仕事に行ってると聞きました。

パンケーキ2個も食べてました

兄と私の関係性

兄は実家暮らしで結婚はしていませんでした。
私と兄は仲良くなく私が実家に帰っても兄と会えば、お疲れー。しか会話はありませんでした。兄は私のことをどう思っていたか知りませんが、私は兄のことが嫌いでした。
なぜ嫌いになったのかというと、昔から兄は母にどうでもいいことをベラベラとよく話す。なのに大事なことになると一切、話さなくなる。
きっかけはもう10年以上前に兄が借金をしていることが発覚し何にお金を使ったのか全く話さなく、結果その借金を親が支払ったと聞き、私はありえないと思い、歳を取れば取るほど兄に対して人として尊敬できなくなりました。
でもそのことを母に話すと嫌な顔したり、仲良くしてほしいと言って母が悲しむので挨拶だけはするようになりました。
10年くらい兄とはそんな関係性でした。

兄のコロナ発症

兄に異変が起きたのはコロナ発症してからでした。
スキルス性胃がんが発覚する半年前に兄はコロナに罹り、とても辛い症状が出ていたと聞きました。仕事復帰してからもすぐには体力が戻らず職場で膝をつくほど結構しんどかったと、母に話していたそうです。
兄は食欲が戻りませんでした。徐々に食べれなくなっていきました。
コロナには人それぞれ違った副作用が表れると聞いていたので、すぐに食欲が戻らないのもコロナの後遺症かと初めはそう思っていました。
もともと兄は100キロを超える体重でしたが、どんどん痩せていったそうです。
兄は職場の人にはちょうどダイエットになっていいと話していたみたいですが、その後も全然食欲が戻らず職場でその痩せ方は尋常じゃないと言われ、コロナに罹り5ヶ月後に検査入院し、年末に病院の先生からスキルス性胃がんのステージ4と告げられました。


次回
胃がんと知ってからの日々
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よければ続けて読んでくれると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。










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