カジノ紀行 第16回「マニラツアー《前編》」

 6月より、旅行代理店を営んでいる友人と協業してカジノツアーを企画することになりました。そして7月末にさっそく第1回目のツアーを開催、マニラに行ってきました。

 当日は8時に合流、10時頃に離陸して4時間ほど飛んで、現地時刻の13時に到着しました。

 今回、ツアーは全員で7人でした。ツアー企画側が3人、お客さんが4人です。お客さんの内3人はたまたま同じ41歳でした。製造業の社長、歯科医、金融IT経営者です。飛行機内で乾杯して、最初から大いに盛り上がりました。

 到着すると空港内に香水の匂いが漂っていました。「これがフィリピンかあ」と思いつつ、空港からホテルには専用車で移動です。

 移動中、日本語を話すフィリピン人の通訳さんから様々な説明を受けました。
①ホテルの部屋でタバコを吸うと2万円の罰金(カジノ内なら吸える)。
②部屋の冷蔵庫にある飲み物は通常の3倍以上する。
③ホテルの横にセブンイレブンあるので、買いに行くといい。
④マニラは危険がいっぱい!(次回に記述)

 ホテルに入るとカジノの匂いがしました。冷房と香水が混ざった空気です。ラスベガスを思い出しました。

 部屋は5ツ星なのもあって、相当広いです。内装はヒルトンやリッツカールトンに似ていました。ゆっくりしたいところですが、荷物だけ置いて身支度、ロビーに集合です。そのまま現金の両替と食事へ。

 モール内のテリヤキボーイなる店で乾杯しつつ【カジノ講座】をしました。内容はブラックジャックとバカラのルール、スロットやルーレットの攻略法です。食事後、さっそくカジノに向かいました。

 カジノは宿泊しているホテルにもありますが、タクシーに乗って「オカダマニラ」というカジノへ。

 日本人が経営しているホテル&カジノですが、非常に煌びやかでした。ラスベガスでも大御所レベルですね。このようなカジノがいつか日本にも生まれるのかと思うと愉しみですし、それまでにカジノに関するリテラシーを広めたいものです。

 さて、このツアーは私のカジノ企画から派生したものです。労働をして、その給料をカジノに投じます。テーマは投資と同様に「労働者から資本家へ」ですが、そもそもカジノというのは資本家の余興です。本来は「お金のある人がさらに増やそうと試みる」というところを、「持たざる者が知力と度胸で1から積み上げる」というアプローチで実践しているわけです。

 ということで、私が昨年9月より就労している給与明細(7月分)です。

 手取り19.5万円です。これが毎日毎日、体力と気力が尽き果てても休むことなく働いた成果です。特に何もせずに入ってくる家賃収入のほうが多いですが、まさに世の仕組みですね。それでも皆が一様に働いている光景は壮絶かつ一体感がありますし、良い経験だと思っています。労働でお金を貰っているのではなく、むしろお金を払って経験を買っているのだと考えなくてはいけません。状況や雑感を記した労働模様に関しては『投資家の金融マガジン』にて連載中です。

 話は戻って。オカダマニラではメンバーズカードを作成し、ブラックジャックをしました。ツアー参加者はスロット、ルーレット、バカラと取り組み、初日は概ね好調でした。

 日本円にて4万円ほど勝ちました!

 ちょうどポーカーのトーナメントも開催されていたので、翌日にひとつだけ参加することにして、ホテルに戻りました。問題はその夜ですが、アクシデントが起こり、ツアーの主催側でスリにあいました(盗られたのはiPhone)。

 実際、マニラはラスベガスやマカオとは比べ物にならないほど治安が悪く、タクシーも悪質でしたね。いつの時代、どこの国でも、主権が何を目指そうと国民性や品性はどうしようもないですね。

  詳細は《後編》に――


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