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収集31 灯台

 楽曲とか番組の主題とはずれるかもしれないけど、星野源は、社会や政治に感応してちゃんとネガティヴになってしまう自分を許す、許せ、という姿勢を、ある時期以降、確信を持って爆発させてきたと思う。

 それに途方もなく救われてきたところもあるけど(とても)、それでも、社会状況や世界状況がどれだけ悪くても「ともあれゴキゲンである」こと、そしてその元の子もなさの方も大切で、僕は数年かけてそちらに重心を移してきた。そしてそのことに確信をもって生きることができている。

 でもやっぱりもう一度僕の気持ちが折り返したところもあって、それは、彼のペースは「ともあれ」にも限度があってそれをとうに超えているではないか、という複雑だけど至極真っ当なメッセージに見えてきたからだ。

 新曲リリースの報告とともにinstagram で一言目に「本当に苦しかった2023年。」と言ってくれるところ、彼がそこにいてくれることがうれしい。そして、あなたにばかり担わせてごめんね、とまで言いたい。暑苦しいし的外れでもあるけれど、それでも、そこまで踏み込んでしまいたいくらいには、僕は、彼のことが好きみたいだ。

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