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ちょっとした事で
何年も十何年も前なのに、
たまに思い出す事がある。
20代前半、就職してすぐ位で
中学生の時、好きだった人と久しぶりに会った時のこと。
それまでも連絡はたまに取っていたし、友達みんなと一緒に遊ぶ事もちょこちょこあった。
その日は友達の結婚式の帰り。
同じ方向に帰るため、2人で新幹線で帰る事になり久しぶりに少し緊張した。
当時の様に好きとまではならないけど、
やっぱり特別な存在だ。
「ちょっと小腹すいたな〜」
と彼が言ったんです。
私は何か買って来るよ、と駅の乗り場に入っていたので乗り場横の売店へ。
新幹線の席で飲み物と一緒に、ハイっと渡したら
「そーね、そーねこっちね。小腹空いたって言ったらさ、もっとさ、サンドイッチとかさおにぎりとかさ、そっちが良かったかな。ま、食べるけど」って。
私はお菓子を買っていったのだ。
一応甘いのとしょっぱいの。少しは考えていったつもりだった。
(あーやってしまったー)
その後は1時間程の移動中、最近聴いてる音楽の話とか、読んだ本の話とか楽しく過ぎていったけど、「じゃ、また🤚」と別れたあと。
(何かこういう、ちょっとした感覚の違いって結構ガクッとくるな〜)
(友達止まりなのは、そういう所も関係するのかもね)とかモヤモヤ考えてしまって。
今なら、そんな事は全然考えないけど。
当時はこれから先も友達のままだろうな、とその時なぜか確信してしまった。
それからの私はおつかいのリクエストは第二希望まで聞いていく、好きな物は友達も彼氏のも把握しておくちょっと面倒な人になってしまった。
今でも彼はたまに、海外出張先から写真を送ってくれる。
女性には普通は見せない、中学生の頃の部分を残した文章を添えて。
男友達に限りなく近い女友達。
結構今は、お気に入りのポジションです。
元気にしてるかな?
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