えー解決編はCMのあと 〜愛しき古畑警部補〜

Yudaiです。

先日、俳優の田村正和さんが亡くなりました。

小さい頃から「古畑任三郎」の大ファンで、録画してみたり、再放送も何回も見ていました。


僕にとっては、「寅さん」が渥美清さんだと認識したのが結構大人になってからであるのと同じように、田村正和さんといえば「古畑任三郎」というくらい定着していました。

田村さんの演技と、作品がそれだけ強烈な印象を僕らに与えてるんですよね。すごい。

演技についてはど素人ですし、上手く言えないんですが、とても演じてるように見えないんですよね。

「あ、田村さんも古畑任三郎みたいな人で、役がぴったり合ってるんだなあー」

みたいな誤解を毎回心の中でしている気がする。


いやいや言わずもがな、めちゃくちゃ演じられている筈です笑。



時代劇好きとしては、「眠狂四郎」とか、

リアルタイムでは「総理と呼ばないで」、「オヤジぃ。」など、

そのほかにもヒット作を沢山拝見しましたが、



やはり何と言っても「古畑」ですね。


中には見たことない方もいると思いますが、「古畑任三郎」が、他の刑事ドラマや推理ドラマと大きく違った点は、

最初から犯人が分かっていて、それを追い詰めるという流れであるということ。
これは、刑事コロンボから影響を受けたといわれています。
またねちっこくてしつこいんだコロンボも古畑も。

知らない方にとっては「最初から犯人分かっちゃってておもしろいの？」とお思いになるのも自然でしょうが、


これがマジで面白いんです。


毎回の豪華なゲストは犯人役。
我々視聴者は、古畑に追い詰められて翻弄される犯人側の視点でドラマを見ており、ハラハラするわけですね。


今回は勝手に独断と偏見で、
数ある「古畑任三郎」名作たちから、
僕的神回5選をピックアップさせていただきたいと思います。




①「しゃべりすぎた男」
ゲスト: 明石家さんま

第2シリーズ第1回。明石家さんまさん演じる弁護士小清水が、邪魔になった愛人を殺してしまい、ひょんなことから犯行を古畑の部下である今泉刑事(西村雅彦さん)のものと仕立て上げ、自らが弁護するというもの。
異色のコラボというだけでなく、バラエティで暴れている姿を忘れて見入ってしまうさんまさんの演技や、法廷でほぼノーカットで弁を振るい犯人を追い詰める役に徹する田村さんは圧巻です。
かっこいい！！


②「完全すぎた犯罪」
ゲスト: 福山雅治

第3シリーズから。事故から車椅子に乗る化学者堀井役の福山雅治さん。
身体が不自由な分、頭脳と遠隔操作で完全犯罪を目論むも、ほんの小さな解れから古畑に犯行を暴かれていく。
白衣にメガネをかけてインテリジェンスな姿はどこか「ガリレオ」風？？
友人役は板尾創路さん。
正に神回です！


③「雲の中の死」
ゲスト: 玉置浩二

第3シリーズ。頭が上がらない妻といる飛行機の中で、不倫相手に出会ってしまった玉置浩二さん演じる美術家の臺。こっそり痴話喧嘩をしていると機体の揺れから、頭を打たせて不倫相手を死なせてしまう。
そこには運悪く古畑が同乗。同情します。
全編飛行機セット内のみの撮影。
今では珍しい、俳優玉置浩二さんが楽しめる。
殺人事件なのに、コメディタッチも強く、ハラハラしつつクスッとなる本作品。めちゃ面白い！！


④「赤か青か」
ゲスト: 木村拓哉

第2シリーズ。木村拓哉さん演じる工学部助手の林は、研究室前の観覧車に時限爆弾を設置。現場から逃げるところを警備員に見つかり撲殺。
警備員殺しの捜査で遊園地に訪れている警察の元に、林から脅迫電話が。
設置したゴンドラにはなんと今泉が乗っている。
爆発まで時間のない中、古畑が真相を暴いていく。
手に汗握るテロ会。全シリーズで唯一犯人の林をビンタします。視聴者全員納得のビンタ。
ちなみにそのあと手をめっちゃ痛がる古畑最高です。


⑤「死者からの伝言」
ゲスト: 中森明菜

第1シリーズ第1話。中森明菜さん演じる売れっ子漫画家の小石川は、自分を女として弄んだ編集者を別荘の地下倉庫に閉じ込め死なせてしまう。
そこに通りがかった古畑一行が訪れ、事件の謎を解く。
大変迷いましたが最後は、今では大変貴重な中森明菜さんの神回をピックアップ。
しかも記念すべき初回ゲストが彼女というのもすごい。
子供ながらに漫画家の人はこんなお城みたいなお家に住めるんだと思ってしまいました。



いやあ結論から言うと、ごめんなさい、5選は不可能でした。
皆さんもDVDや再放送で田村さんの勇姿を今一度楽しみましょうよ！


玉置浩二 『田園』（HD）

子供の頃は今泉役の西村さんも、おっちょこちょいな、ああいう人だと思い込んでいました笑。俳優さんって本当に凄い。
実際に都内某所で撮影中にお会いした時に、邪魔をしてしまったのはこちらなのに、
「ごめんね。君たち楽器持ってるけど、ミュージシャン？がんばってね！」
と声をかけていただき、紳士で優しくて本当に素敵な方でした。