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あの日にかえりたい?!

松任谷由美さんの「あの日にかえりたい」という曲がある。

調べたら何と1975年リリース!49年も前の作品である。何とも色褪せない不朽さ。恐ろしいほどだ。


声良し、歌詞良し、曲良しはもちろん、正にニューミュージックたる、当時の演歌や歌謡と一線を画した都会的でオシャレなアレンジ。うーむすごい。


ボーカルは、ビブラートが無い伸びやかで癒される無二の声。素敵だなあ。


村井邦彦さんプロデュース。
キーボード松任谷正隆さん。そして知らなかったけど、ガットギター、ベースは細野晴臣さん、コーラスはシュガーベイブなのか。豪華。


そりゃあーいいわー。


ドラマのタイアップで作られて、2番の歌詞は後からなんだって。やっぱりすごい。ユーミン。




青春の後ろ姿を人は皆忘れてしまう
あの頃のわたしに戻ってあなたに会いたい



こんなにも誰にでも共感出来て、誰にも書けないフレーズがあるでしょうか。

松任谷由美さんの凄さですね。



さて、みなさんは「あの頃のわたしに戻りたい」と思うことはありますか?



僕は、今を楽しむがモットーなので基本的には無いのですが、同級生と話したり、懐古する機会があるとたまーに妄想します。



幼稚園生に戻って、母親の「ピアノ習う?」を断らなければ…!
今頃もっともっと音楽のことが分かって、もっと曲を考えられたかも?!


小学生に戻って、もっと球技やスポーツを積極的にやっていたら…!
女の子にモテて、将来草野球やフットサル等スポーツの趣味が広がったかも?!


中学生、高校生に戻って、もっと勉強していたら…!
名門の大学附属校に行き、大学受験の苦労をせずに高校生活に打ち込めた?!
あるいは、推薦で大学に行ったり、交換留学なども出来た?!




大学生に戻って、もっと英語やその他の言語の勉強をして、世界を見れていたら…!
外資の企業でバリバリサラリーマン?!



どれもこれもなかなか妄想は広がり、飲みの席では一瞬盛り上がりますが、やはり無意義に感じちゃいますなあ。




確かにピアノは習いたかった。自由に弾けたら気持ちいいだろうなあ。
がしかし、ピアノが弾けないからこそ、色んな素敵なプレイヤーに出会えた。


確かに小学生の時には、球技が出来ず男女にモテなかった。
がしかし、球技が出来ないからこそ、絵を描いたり、JPOPが好きになって聴き漁れた。


確かに勉強には打ち込めなかった。
がしかし、だからこそ自分が行った高校の軽音楽部でバンド活動と出会い、大学でもBa.だったKAJくんや、沢山の人と出会えた。
これが努力の結果、違う高校に行ったり、違う大学に行ってたら無かったと思うと逆に恐ろしい。



確かに大学時代はバンド活動や、サークル活動に打ち込み、全く勉強しなかった。エリートな大学の同級生達を見ると劣等感を感じてばかりだった。
がしかし、今になって英語が好きだし、勉強が好きだし、就職をせず音楽活動を選んで本当によかった。
いやあ、心からそう思ってます。プライスレスな経験を沢山させてもらいました。



松任谷由美さんの歌詞は恋愛についてだと思いますが、恋愛に関しても、友情に関しても、感謝はあれど戻りたいとは思わんね。「あの頃はよかった!」「楽しかった!」と言うだけで、「戻りたい」は無いというね。


今に感謝。これまで辿って来たことが、やはり尊いですよ!

荒井由実 - あの日にかえりたい (from「日本の恋と、ユーミンと。」)

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