076  ♫ 別の店のお客になったよ~

いっときの幻かと思っていますが、アルコールを提供できるようになって、再び奇跡的なお客さんが何人か訪れて来てくださったり、いったい何が起きてるの!と思うような出会いがありました。そのことについては、またいつか書きます。

でも、来店客の数は、さほど増えていません。19時までで、1組2人まで、しかも90分って長いような短いような、、、いまだになんとか重点措置だそうなのに、90分って。。。

今日、書きたいのは、超久しぶりに、ある客からメールがあったことです。本当に心配していました。うちの店に来なくなったことも心配ですが、ほかに行っているのなら、、、でも、それはそこまでの話ですよね。どこかに出かけられることのほうが何倍大切か。

それが、何ヵ月ぶりかでメールが。

うれしかったぁ~。(ここは、平仮名だよね)

でも、やっぱ、会社と家族以外とは会っていないって。そんなことだろうと思っていたよ~。。。

そこで、そういう人のためにつくった最新刊『足はいつも前を向いているじゃん』をプレゼントしよう、、、って宣伝めいた話ではありません。

彼女に、急いで或る歌手の替え歌をつくって送ったんです。

こんな歌詞です、という前に、なぜその歌なのか?
その話から。(えー、また長くなりそうな予感が。。。)

別のお客さんで、会社をやめた直後に、なぜか九条Tokyoに行き当たり、少しの間、通い詰めてくれた人がいました。過去形なのは、最近、ボクが説教臭いことを言いすぎたのか、向こうがしてきた友だち申請を切られちゃったからです。。。

彼は、大のyou tube好きで、おもしろい動画や、好きな音楽を見つけると、ボクに送ってきたものです。

で、来店するたび、それを店にある大画面で一緒に聴く(見る?)ことに。
世代的にも近いので、昔よく聞いた気がする曲も多いのですが、ボクがまったく聴いていない最近の曲も随分教えてもらいました。

voundy、藤井風など。

そのうち、ボクがいつも自分の好きな歌手の音楽を流しているのに疑問を持ったらしく、彼が自分の好きな曲を流したいというのです。
ここは、ジュークボックスのあるバーか?

という疑問はさておき、ほかの常連客にも呼び掛けて、「My best 5」リストをつくって、you tubeで流しあいながら聞こうというイベントをやったことがあります。


結果はって?

最悪でした。
そりゃそうですね。みんな自分の好きな歌にしか興味がないんだから。
しかも、酔っぱらっているわけですよ。

超失敗した企画でした。はんせー。。。

って話は置いといて、ボクが契約しているUSENのサービスは、好きな曲だけのリストグループを作って、エンドレスで流していられます。

そこで、ボクが教えられて気に入ったvoundyや藤井風の曲を流していたら、別のお客さんが、いつもと違って新しい曲が多いと気づいたようです。
あまり、酔っぱらっていなかったんでしょうか。

で、そのお客さんがハマっているLisaやUruの曲もそこに追加してほしいというので、数十曲の新しいリストができました。 

毎日それを聴いているうちに、LisaとUruの声に、今度はボクがハマってしまったというわけです。凄い声ですね。魂に浸み込むっていうか。芭蕉が生きていたら、岩にも浸み込むって俳句を詠んだかも。

で、ここでやっと話は替え歌に戻りま~す。彼女からメールが来た嬉しさに、ボクは彼女が一人カラオケに行った時に歌えるように、急いで替え歌を作って送りました。

Uruが歌ってるのを毎日聴いているうちに、つい覚えてしまったものですから。(ただ、この曲はUruの歌ではないんですね。男性グループが作った曲だというので、2度ビックリ)

『別の店のお客になったよ』

♫別の店のお客になったよ

今度はあなたみたいにイベント誘って
大はしゃぎとかはしないお店だけど
余裕があって大人で
本当に優しくしてくれるの

別の店のお客になったよ

ほかに客がいても電話すると帰して
私だけにして待ってくれるの

夢や希望とかを語ることを嫌って
ちゃんと足元をね見つめていて
お説教くさいことは言わないから
自分さらけ出せずおとなしくしてるの

だからもう会えないやごめんね
だからもう会えないやごめんね

あなたも早くなってね 
だけど私はズルイから

だからもう会いたいや ごめんね
だからもう会いたいな ズルいね

あなたも早くなってね別の店のマスターに
私が電話をかけちゃう前に♫

そうしたら、即返信がありました。こんなこと、ついぞ久しぶりです。
コロナ以前に戻ったみたい。

嬉しかったぁ。。。

でも、一人カラオケなんて行かないに決まってるでしょ、と抗議が。
しかも、近所の飲み屋に行ったこともあったけど、二度と行っていないって。偉ーい!

でも、喜んでいいのか、、、彼女の孤独を思うと、ちょっと。。。

さらに、ボクに返歌がついていました。
もち、替え歌じゃないですよ。そんな暇があるのは、客が来ないのに、毎晩店を開けているボクくらいでしょうから。

曲は
「今 逢いに行く」

速攻で、すばらしいリターンでしょ。すぐ、この曲を聴きながら、ボクは彼女のこともですが、郷里の友人のことを思っていました。
(その話は、いつか書きたいと思っています。とても素面では書けないので、ということはないのですが、リアルには書けないので、フィクションにして書こうとチャレンジしているうちに、もう2週間くらい経ってしまっていますが。。。)

本稿のテーマは「すぐそこにある奇跡」。
奇跡はどこにでもあるってのが、ここでのボクが書き続けているテーマですが、どうも自分が欲しい奇跡は起きないみたいです。

あ、でも、7/24,25の両日、16時から大小田直貴監督の『まちの本屋』というドキュメンタリー映画の上映会をしますが、監督がボクの奇跡についての考え方と同じ考え方を持っているというので、上映後、奇跡トークをすることに。

話戻って、彼女がUruの大ファンだったんです。
しかも、外に出られなくなっているのに、Uruのライブには行けるんだって。これも、間違いなく「奇跡」ですね。

単に偶然じゃん、っていう人には、「めぐり逢えたら」みたいな奇跡は起こりませんよーだ。

そして、彼女が選んだ返歌は、Uruの曲「今 逢いに行く」のyou tubeアドレスでした。

ボクはこの曲を聴きながら、不覚にも・・・、いえ、深く深くUruの世界にハマっています。泣いたりするもんか。。。

そうだ、今度、なんとか宣言が出たら、あなたのハマってる曲リストを持ってきてください。おそらく、五輪をごりん押しする自助内閣のせいで、7-8月は大変なことになっていると思っています。
黙って一緒に、その曲を聴いていましょう。
どうせ、お客さんなんて来ないんだから、closedにして。

そういや、どうしてだろう。
closedにしてから店に上がってくる人がいるのは。

もっと理解できないのは、20時前に、自分で看板をclosedにしてから上がってくる人がいることです。

店名を「苦情Tokyo」に変えてやるぅ。。。

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