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バレットジャーナルのジレンマ

バレットジャーナルが三年目に突入して、良かったこと悪かったことなどいろいろと思うところが有ったので記録しておこうと思います。

そもそもバレットジャーナルって何なのか

バレットジャーナルというと可愛くデコった手帳を想像するかたもおられるでしょうが、本来は時系列で書きなぐるメモの集合体のようなものです。
そして今はとにかく自作の手帳をバレットジャーナルと呼ぶ、そんな風潮です。

詳しくは提唱者の方のご本をお読みください。

バレットジャーナルの良いところは、システムとして非常に柔軟なところです。

とにかく何でも時系列で前から順番に記入していくというルールを守れば後はなんでも良い。どんなルールでも、自分に合ったものを使えばよい。そして書くべきことをすべて書き出すことで頭の中を整理し、考えるための脳のリソースを復活させる。そういう考え方を実践するための一つの方法です。

バレットジャーナルはアメリカの方が提唱されたものですが、日本ではもっと古くから上記のように「情報は一冊のノートにまとめなさい」でなどで提唱されていました。こちらの本も最近また流行り始めていますね。なんでもとにかくいったん書き出して、脳のリソースを解放するというやりかたは古くから提唱されそして実践され実績を上げてきた方法で有る訳です。

バレットジャーナルの利点

バレットジャーナルの利点はとにかく柔軟だという事です。
何でも一冊のノートに時系列順に書いていく。それさえ守っていればあとはやれなかった後悔や愚痴でもなんでも書いて良く、とても自由です。頭の中に溜まった情報や感情を吐き出すことによって脳のリソースが解放され、前向きに、本当に考えるべきことに頭を使うことが出来るようになります。

またこれは本来のバレットジャーナルの本質とは外れる事ですが、日本ではコレクションページと呼ばれる好きなものを書き出した自由帳的なページを綺麗にデコレーションすることで人に見せる、自慢するというのが流行りました。このことによって日本では、手帳を人に見せるという文化が発達しました。これが日本でバレットジャーナルが大流行した理由です。

バレットジャーナルの欠点

後から情報を分析しずらい

このように素晴らしいバレットジャーナルですが、欠点も有ります。
それはすべてが時系列なので、あとから見返したい情報も点で全てバラバラなページに点在されてしまうという事です。

私は一か月一冊のノートを使い、そこにタイムログも家計簿もまとめて記載していました。

すると後から見返したいと思う時にいちいち過去のノートを引っ張り出して来て積み上げなければならないのです。

これは面倒で有るだけでなく、一覧性が無いので分析用のデータとしてはあまり良くありませんでした。

もっともこれは本来のバレットジャーナルのシステムとは違うのかもしれません。本来のバレットジャーナルというのはとにかく一年分、少なくても半年分くらいは一冊のノートにまとめるという趣旨のものですから。おのずとノートも出来るだけ分厚いものを使うべきということになります。

しかし私には洋物の分厚いノートは重すぎて持ち運びに不便でした。

そこで一か月ごとにしたのです。それは全体として非常に良い選択だったのですが、一覧性が無いことが欠点でした。

結果として6月からは家計簿とタイムログと日記を別の手帳にしたために管理する冊数が増えてしまいました。

これはもはやバレットジャーナルとは言えません。この様にバレットジャーナルとは慣れ親しめば親しむほど、書く量が増えるほどシステムとして自壊してしまうという欠点が有ります。

手帳って本質的に人に見せるものじゃない

もう一つ、前記した人に見せるために手帳をデコレーションするという文化。私はどうもこれになじめません。

やってみたのです。先日手帳を見せあう会に参加したのですが、他の方の豪華な革のバインダーのシステム手帳に比べて、私のは単なるノートでアクセサリーとしての機能がないこと、そして内容も生活臭がしすぎて人に見せるものではないことが恥ずかしかったのです。

他にもSNSなどで他の方の手帳を見る機会があるのですが、内容がなさすぎてもつまらないし、さりとてあまりにも赤裸々だとみているこっちが恥ずかしくなるし、その塩梅が非常に難しい。

お仕事で忙しい方などは、人に見せられない未公表の案件などもあるでしょうし、バレットジャーナルってそいうのごちゃごちゃになってしまって人に見せてはいけないものをうっかり見せてしまう事にもなりかねないのです。

最近はデコ専門のデコ手帳なるものも出現してきたのですが、それはもはや手帳ではないのでは?と思ったりもします。もちろん誰に迷惑をかける訳でもないし個人の自由なのですが、実利主義の私にはなじまないなと思います。

まとめ

バレットジャーナルは

利点として
・システムとして柔軟性がある
・脳のリソースを解放できる
・それによって思考が深まる

一方欠点としては
・やり込むほど一冊のノートに収まらなくなる
・結局用途別に分かれていってしまう

バレットジャーナルはシステムとして非常にとっつきやすいけれども、やり込んで書く量が増えると自然と自壊していってしまうといえます。

つまり、

バレットジャーナルは初心者にはオススメだけれどやり込むと物足りなくなってくるシステムと言えます。

私も三年目になって、単純なバレットジャーナルから始まって分冊されごちゃごちゃしてきた情報をもう一度見直して新しい自分の為のシステムを構築していかなければいけないなと考えています。

そのシステムを運用して、オススメ出来そうならまた皆さんにご紹介しようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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