![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135068781/rectangle_large_type_2_ed0a1f10b52b36df8279e563a8199204.png?width=1200)
タイに行ってきたお話②
ごきげんよう、くじらです
①では、私がタイの魅力にすっかりハマってしまった様子をご覧いただけたかと思います。②は①を読んでいただいたという体で進めていきますので、あしからず。
くじら、再訪の理由
お恥ずかしながら、SpacePlusでは粗相をしでかしてしまいました。リアルSHIBUYAMELTDOWNでした。
音楽が爆音で響くなか、丁寧に介抱してくださった人がいました。それは私の友人でもなく、クラブのスタッフでもなく、一人の女性でした。容姿端麗の彼女は、クラブで楽しむためにきたのに、こんな勢いで粗相をしているヤツを必死に介抱してくれました。お水を定期的に持ってきてくれたり、背中を擦ってくれたり。なんやかんやで酔も覚め、クラブの外のスペースで談笑していました。何気ない「LINE交換しようよ」という一言で私は彼女と連絡先を交換しました。
正直我々の間には言語の壁がありました。流暢ではない英語を話す彼女、だがその中に賢明さが見える。私とのコミュニケーションのために頑張ってくれてるんだなという気持ちが十分伝わってきました。
帰国後も、毎日欠かさずやり取りをしながらも、企業からのお祈りメールが来ると「また面接落ちちゃったよー(T_T)」というと「くじくじなら絶対良いところに就職できるよ!」とずっと背中を押してくれました。
まだお互い何も知らない、けれどもお互いのことをよく知る。或いは知ろうとする努力がありました。
「今日は何食べた?」「こっちはもうすぐで暑くなるよ〜」「今何してるの〜?」
そんな他愛のない話の中に「今度いつタイに来るの?」と聞かれました。正直、三泊四日の寺巡り観光地巡りでは物足りなさを感じていました。ちょうどその頃、業務委託を結んでいた委託先から契約を更新しない旨を通達されました。
タイミング的には完璧でした。むしろこれが示された道だったかのように。
ただ、どうしても決断できませんでした。わざわざ、あのコのためにバンコクへ再訪するのはお金が勿体ない。それこそ経験ではなくただの泡銭になってしまう。せめて理由付けをしよう。と。「地元民に溶け込んだ、バンコクに在住している体で旅行を満喫してみよう」と思いました。
ただ、それを後押ししてくれる、友達の旅行話をただひたすら理由も明かさず聞かされる友達の身になって考えると、私はイライラしてしまうタイプなので、久しぶりにお世話になってるカウンセラーさんのセッションを受けました。
「くじらさんは、自分の決めたことをやり遂げないと満足しないという確固たる、誰にも曲げることができない意思を持っているから、行くと決めたのなら絶対に行くべき!」こんなお話をしたと思います。
カウンセラーさんは私との距離感も絶妙に保ってくれて、しかも私のことをよく知ってくださってるプロの先生。では、お言葉に甘えて。
セッションが終わり、即飛行機を取りました。往復6万円+コンフォートプラン(席が狭くない1〜3列目)2万で往復トータル8万円。ホテルは中心地プロンポンの「エンポリウムスイーツ バイ チャトリウム」
プロンポンの駅目の前、主要遊び場からも徒歩圏内で、困ったときは日本食もある。一泊1.5万円ほど。バンコクでは高級ホテルに君臨するこのホテルに一週間滞在することにした。
予約が完了し、思わず彼女に連絡「3月にまた行くよ〜、いつ遊べる〜?」と聞くと、「ちょっとまってね〜」とだけ。
それから何事もなかったかのように「今日は何食べた?」というまた他愛のない会話が始まる。
「もしかして予定忘れてる?」と思い、何度か「この日程で空いてる日があったら教えてほしいな」とメッセージを送ったりして、休みの日を聞こうと思っていた。
そこでひらめいた。「普通の会社員だったら土日休みじゃないのか?」と。そういえば、仕事なにしてるか聞いてないな。そう思って「お仕事何してるの?」と。
そしたら、彼女は既読にして沈黙を貫いた。こういうときの私の勘は良くも悪くも当たってしまう。『あ、夜のお仕事の人だ。』
返信が来る。内容は「私は、実は日中OLで夜は風俗で働いてるの。子供がいて、旦那が家にお金を入れてくれなくて、母親も病弱で、経済面で支えるために風俗始めたの。」
やっぱり。諸事情を抱えていると、どうしても人はそれを隠したがる。特にこのような話だと相手から嫌われる可能性のほうが高いから。少し残念な気持ちになった私と、それでも会いたいと思う気持ちがぶつかり合った。私は誰がどんな仕事をしていようが、自分の生活のためにしているのであればそれは立派な仕事だと思っている。むしろ職業にバイアスなどない。
「そうなんだ、話してくれてありがとう。大変だよね。急かすようなコトしてごめんね、いつでも良いから、お休みがわかったら教えてね。」と言い残した。
続きは、また今度。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?