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人生で初めてヨーロッパに行ってきた③

ごきげんよう、くじらです。

前回はリゾートとお別れをし、ヨーロッパの市街地へ初めて地に足を踏み入れます。これはそのときのお話。

ベルリンに到着!

バスに揺られること1時間、ベルリン東駅(Berlin Ostbahnhof)に到着しました。THE・中心街ということもあり、様々な人が行き交っておりました。駅前のビジネスホテルを会社が手配してくれたのですが、相部屋とのことでした。今回はアーリーチェックインを許してもらえましたので、早速荷物を置きに相部屋のパートナーとIN!

何かがおかしい・・・

ふ、二人でダブルベッドを使えだと・・・?

部屋はなんとダブルベッドでした。ゲーム「8番出口」では「異変を見つけたら引き返すこと」このルールがとっさに頭に浮かんだので、急いでフロントへ向かいました。

ダブルベッドじゃなくて、シングル2つのはずなんですけど・・・

「もう今日は予約が一杯で部屋を変えることができないわ」などとフロントでは拒否されてしまった。泣き寝入りすることは海外旅行ではご法度です。日本人はよく泣き寝入りして「自分が我慢すればいい」や「これも旅の思い出」だと謎に海外旅行のときだけはポジティブ野郎になりがちですが、私からしてみれば言語道断です。リクエストしたものを提供されないというのはサービスの質が悪い、つまりホテル側の責任ですので、詰めましょう。

「これはビジネス利用なので、社員二人が同じベッドを共有するというのは違うと思うんですけど」

「けど、今日は満室なの。」

「このホテルの予約を管理するマネージャーをここに呼んでください。我々が受け取ったメールでは皆シングルベッドが与えられると確約されています。確認してください。」

待つこと数時間・・・シングルベッド2つの部屋に移動することができました。

お買い物&観光タイム!

ここで大幅なタイムロスを食らってしまいました。私は急いでアレクサンダー広場へ向かいました。

ここは日本で言う新宿の歌舞伎町だそうです。昼間だったということ、私が無知だったということもあり、「闇」の部分を見ることはありませんでした。(よかった〜)

ドイツはドネルケバブが有名ということで、口コミの高い近所のケバブ屋さんに行きました。

味は普通。野菜は新鮮で美味しかったです。食後に店を出ようとすると、店主から「Googleで星5のレビュー書いてね!」と言われました。

そういうことか。Googleのレビューはむやみに信用してはいけないと再認識しました。

アレクサンダー広場にあるAlexaでお土産のお買い物を。

ファストファッションブランドが軒を連ね、同行していた他の社員の方々は爆買いアジア人になっていました。
私も、せっかくドイツに来たのだから、ビルケンシュトックを買おうと思いましたが、お目に叶うものはなかった+円安の影響で日本で買うのと差異がなかったので、結局買いませんでした。

ベルリン市街にはトラムが走っていました。黄色いボディーが可愛かったです。
更に驚いたのが、Alexaの中に「漫画屋さん」がありました。

ちょっと旬が過ぎた「チェーンソーマン」や今アツい「怪獣8号」がドイツ語翻訳されてすでに出版しておりました。

その横には堂々とBLの看板もありました。

海外産のBLの絵柄ですかね?独特でした。その右にある茶色いカバーで包まれた本はシークレットだそうです。書かれている文言に惹かれて一冊手にとってみる。斬新なアプローチですね。表紙で本を判断してしまうというフィルターを外して、新しいジャンルの扉を開くのも、いいのかなと思いました。

歴史を肌で感じる、ベルリンの壁

早々とアレクサンダー広場から去り、ホテルに荷物をおいて、お目当ての「ベルリンの壁」に行ってきました。

私は第二次世界大戦〜冷戦、ソ連崩壊までのドキュメンタリーを見るのが大好きで、必ずと言っていいほど、ベルリンの壁の崩壊する映像が流れてきます。ベルリンが一枚の壁で東西で分かれてしまい、統治体制も変わってしまいました。

西側の壁はグラフィティで埋め尽くされており、東側の壁は、様々なアーティスト達の作品がありました。写真を数枚続けて掲載しますね。

西側の壁


Escape is a mighty method to destabilise dominion(脱出は支配を不安定にする強力な手段)
He who wants the world to remain as it is doesn't want it to remain at all.(世界がこのままであることを望む者は、世界がこのままであることを全く望んでいない。)
レオニード・ブレジネフとエーリッヒ・ホーネッカーの友愛のキス

友愛のキスまでの壁はすべて撮りましたが、特に印象が強かったものを数枚ピックアップしました。ブレジネフとホーネッカーのキスはBLではなく、深い裏話があります。詳細はこちらの方がまとめていらっしゃるので、ぜひこのnoteを読み終わったあとに、読んでみては如何でしょうか。

このあとは、きれいなお洋服に着替えて、取引先を交えた10周年パーティーを川沿いのバーベキューで行い、その後朝4時までクラブでパーティーの予定でした。

が、私の体力は無限ではないので夜中の12時ごろに撤収。相部屋のパートナーは次の日の昼間でクラブ放題をしたそうです。

ドイツはクラブで有名だそうです。金曜日から日曜日までクラブに通うことがドイツでは文化のようです。

ベルリンの同僚の家に泊めてもらう

翌日は前々から決めていた同僚の家に泊まらせていただくことになりました。というのも、流石にあのビジネスホテルのシングルベッドはものすごく狭くて寝返りを打てなかったので、同僚の家の空き部屋にお邪魔することにしました。

ウィッテンベルグ広場へGO!

ベルリン東駅から空調のない電車に揺られること約1時間。ウィッテンベルグ広場へ到着しました。こちらはベルリンの西側に位置する広場で、東とは全く違う雰囲気でした。

ヴェステン デパート(通称KaDeWe)

今回の目的は、私へのご褒美。
そう、文房具を買いに来ました。ドイツと言えば文房具。初めてドイツの文房具を手にしたのは高校生の頃にLAMYというブランドのシャーペンを買いました。

なぜこれかというと、その当時、「けいおん!」に熱中しておりました。作中でドラムの田井中律(りっちゃん)が使用しているシャーペンで、同じものを使いたいという厨二病全開でキャラの使用しているグッズとして買ったのが始まりでした。

それ以降、LAMYには絶対の信頼を置いており、他にもLAMY製品が欲しかったのと、ロイヒトトゥルム1917のノートが欲しかったので、購入したいと思
っておりました。

早速お目当ての文房具を探しにGO!


デパートですので、ずっしりとしたエントランス。とても良い。フロアガイドを見ると、なんとワンフロア全部が文房具コーナーだったのでエスカレーターをのぼってGO!

文房具フロアに着いて早々、有名文房具「Pelikan」の50周年記念万年筆が!お値段なんと650ユーロ(約11万3000円)

喉から手が出るほど欲しい一品ですが、円安の影響が脳裏に焼き付いてしまっていたので、泣く泣く諦めることに。

その代わりに、ロイヒトトゥルムでノートを3冊、ペンループ3つとLAMYでボールペン1本と替芯1本を購入し、合計144ユーロでした!(高い)

insane…

やはり文房具オタクたるもの、こだわりにこだわってしまいましたね。

ボールペンも黄色にしました。黄色は元気をくれる色なのと、りっちゃんのことを忘れない(オタク)ため、選びました。

なぜドイツは文房具が有名なのかわかりません。けれども、いざ触ってみると、やはり紙の質感が非常に良い。ボールペンも書きやすく、とても使いやすい。書くのがもったいないですが、ジャーナリングのために使うことにします。

買い物終了して建造物観光へGO!

KaDeWeを抜けて徒歩5分ほどにあるこの教会は「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」と呼ばれています。なぜこの教会が有名なのかというと、第二次世界大戦時、ベルリン空襲で甚大な被害を受けましたが、その後旧鐘楼廃墟は戦争への反省を促す警告記念碑として崩れたままの状態で置かれていました。

戦争関連のフィルムが好きと言いましたが、建造物に関してはムチムチの無知でした。

教会の中に入ると、継ぎ目があるものの、天井の壁画は現存まま。100年以上の歴史あるこの教会に圧倒されました。

一通り買い物を終え、ベルリン名物「カリーヴルスト」(カレー味のソーセージにケチャップとマヨネーズとフライドポテトの料理)を食べました。正直な感想ですが、マヨネーズが強かったので、ヴルスト(ソーセージ)の食感しかわかりませんでしたが、面白い体験でした。その後、UEFA欧州選手権のイタリア対スイスの応援のために駆りでた同僚が所属しているブラスバンドを見に行き、一緒に家まで帰りました。

空調のない電車。サウナですわ

なぜこの日の帰宅が早かったかというと、イタリア・スイス戦のあとにドイツ・デンマーク戦が控えていたからであります。ヨーロッパはサッカーファンが良くも悪くも有名です。彼らにとってサッカーを視聴することは一種愛国心の一部なのかもしれません。

無事ドイツ2−0デンマークで気持ちよく勝利!

私が日本から持ってきた同僚がどうしてももう一度飲みたいといった「超久 にごり生原酒」と一緒に、ほろ酔いになりながらもサッカー観戦を楽しみました。

さようなら、ドイツ

昼の13時のフライトだったため、朝早くに同僚宅を出発し、ブランデンブルグ空港へ向かい、日本へと帰るのでした。

あっさり締めてしまった理由

終わりはあっさりと締めてしまいました。というのも、ベルリンでは様々なものを見て、感じて、それを書き記したいと思ったからです。

ドイツはヨーロッパ随一の移民大国で、ヨーロッパ内での移民受け入れが他のEU加盟国に比べて最もオープンです。現在、イスラエル・パレスチナ紛争でパレスチナ人や、圧政から逃げてきたクルド人などがドイツに難民・移民としてやってきましたが、働くことができなかったり、思ったより生活を自立していくのが難しい状況が続いているのが現状です。

水一本でさえ3ユーロ(約500円)、ビールと同価格なのでビールを飲む人が多く、路上で生活している人は飲んだくれの人ばかりでした。身なりがキレイな人ですら「私の子供に水を恵んでくれるかしら?」とほぼ強引に物乞いをする光景を目にしました。

もちろん、私も可哀想だと思いましたが、それは私とは関係ないので、ごめんなさいと断りました。「旅行者は簡単に物をくれる」と標的にされてしまってはこちらがナメられるだけです。また、水一本でも恵んでしまうと、更に物品を要求するかもしれません。要は「財布の中身を見せない」ということが大事です。

西ベルリンのウィッテンベルグ広場もキレイな部分だけではありませんでした。クルド人と思しき人がトルコ語で喧嘩をしているのが日常茶飯事。ペットボトルのリサイクルでその日暮らしの路上生活者もいたり、シンプルにお金を恵んで欲しいという看板を掲げた物乞いもいました。

日本に住んでいると、こういう情景を見ることはまず無いと思います。実際このような場面に直面すると、どうしても不安な気持ちになってしまうことは人間の摂理だと思います。

日本の路上生活者は人に絡んでくることはありませんが、他国の物乞いや路上生活者は積極的に絡んできます。

路上生活者が悪いのではなく「我々がどのように扱うか」ということが大事だと思いました。

ドイツの中心地は、ゲルマン民族だけと想像していましたが、蓋を開けてみると、中東系の移民が多いことを知り、びっくりしました。

さいごに

やはり、旅行というのは経験値ブーストされます。このような日本ではできない経験を提供してもらえた会社に感謝するとともに、ヨーロッパに対する苦手意識は少しだけなくなりました。会社の研修(という名目のパーティー)は毎年開催されるそうなので、来年も楽しみです。それまでお仕事がんばります。

それではまた、次のお話で。

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