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僕とファミスタとベストプレー

僕の家には僕が高校生になるまでファミコンがありませんでした。
正しくは、”僕の”ファミコンはありませんでした、なんだけども。

だから、小学校の頃に、スーパーマリオが出ても、友達の家で遊ぶだけで、当然下手くそなので、死んだ瞬間にすぐ上手い友達に番が回ってしまう感じだったり、ドラクエやポートピアが出ても友達ががっつり遊んでいるのを横目に見るだけだったのです。

置きファミをするにも当時小遣いのほとんどを漫画とプラモと買い食いと改造学生服に費やしていた僕には、4000円から高いもので6000円近くになるファミコンソフトは高嶺の花で、10000円以上もする本体なんてガンダーラにありがたいお経を取りにいくのとおんなじくらいのハードルの高さなのでした。

中3の夏休みが終わった頃、小学校の時の友達が、これからはPCエンジンの時代だ!と吠えまくってるのを上手くそそのかして、無料でファミコン本体を貸してもらうことに成功し、僕のファミコンライフがスタートしたのでした。

色々なゲームを借りて遊んでいましたが、特に僕が好きになった想い出の1本といえば、ファミスタでした。

僕は野球少年でもないのに、キャプテンやドカベンなど野球漫画が大好きで、そのうちプロ野球を見るようになり、そんなプロ野球選手たちを自分で操って対戦試合が出来るファミスタに、当然のようにハマり込んでいきました。

先にファミスタをやり込んでいた友達にコテンパンに負かされるうちに、”ファミスタ”が強くなりたい!という中学生ならではの欲望がもたげて来た僕は、弟にバッティングピッチャーをやらして延々特打をしたり、守備練習と称して、延々ゴロやフライを打たせ続けたりさせたのでした。

そうこうしているうちに、学年でも有数のファミスタプレーヤーになった僕は、他のクラスで強いらしいという奴の家にいって対外試合をやったりしながら、ファミスタプレーヤーとしての経験を積み上げていくのでした(書いてて恥ずかしくなって来た)

特に僕が今でも覚えているのは、本当にファミスタが強い奴は誰なんや?という命題に突き当たった時に採用した5チーム選択の団体戦でした。

ファミスタはご存知の通り、強いチームと弱いチームにかなり差のあるゲームで、わざと弱めのチームを取って負ける保険をかけたり、負けたあとに相手チームの能力の高さを揶揄するなど、(およそスポーツマンシップとは対極の精神)プライドをかけあわない、なぁなぁになってしまうことの多いゲームでもあります。(というか、今時の対戦ゲームでも往々にして見かけることでもありますが…)

で、僕らが思いついたのは、最初にじゃんけんをし、勝った方から交互にチームを5つずつドラフトし、それを相手にわからないように順番に並べます。

さらに、先ほどのじゃんけんで勝った方が1試合目先攻2試合目後攻と互い違いに先攻後攻を入れ替えて試合を行います。

ファミスタは88から球場が選べるようになったので、その場合は後攻のチームが4つの球場の中から指定出来ます。

これで、先に3勝先取した方が勝者というルールです。(時間がない時は3チームバージョンも可)

これで、自分のプレースタイルに合わせたチーム選びを12球団の中から5チーム選ばなくてはならず、実はどこが弱いチームなのかとか、打力や91より導入された守備力などにも留意して(僕が高校生の頃には89までしか遊ばなかったけど)球場を選ぶと言う戦略も必要になってくるのです。

これは、本当に燃えました!

おさまいが12回表にノーアウト満塁のピンチで河川敷のフェンスギリギリのホームランをファインプレイしてトリプルプレーを取ったあとの打席で打ったサヨナラホームラン!

そして勝者権利の無料のほか弁!昨日のことのようにおぼえています←

毎年でるファミ通のファミスタデータ下敷きも懐かしい想い出です。(学校のテスト勉強より真剣に暗記してましたw)

ファミスタは年々なぞのバージョンチェンジをして、スーファミに移行した際には、迷走しているうちにパワプロにその座を奪われてしまうのですけど。

今でも思うのは、ファミコン版(初代〜93)と、それぞれのバージョンの選手データの書き換え(これは有料のDLで良いと思います。各バージョン用の2014のデータパックを1000円とかなら僕は買いますw)をするだけの、1本のゲームアプリが出れば、意味不明で逆に面白さをスポイルする新要素とか要らないと思うんです。

まぁその為には、任天堂が、コントローラとモニターとゲームアプリがリンクする装置を作らないといけないのですが

手っ取り早いのは、プラットフォーム(スマホが最適だけど、この際パソコンでも、いや、WIiUでもいいや)+仮想ファミコンアプリ+クラウドファミコンソフト+コントローラ+モニター(これはテレビが最適だけどパソコンモニターやタブレットの画面でも可)があれば、任天堂とかこのサードパーティーは、今以上に利益を得られる様な気がするんだけど、どっかの誰かが作ってくれないものかなぁ…

そして、僕にとってのもう一本の野球ゲームと言えば高校1年生の時にアスキーより発売されたベストプレープロ野球です。

ファミスタと比べると知名度は低いですが、当時ファミ通を出していたアスキーのソフトで、後にダービースタリオンで大儲けする薗部洋之さん監修の作品なのです。

これは、ファミスタとは違い、自分で選手を操ることは出来ません。

とにかく監督に徹してしこしこサインを出したり、選手オーダーを入れ替えたり資するのがメインの遊び方。

当時のファミコンユーザーには、”それ、何が楽しいの?”とイマイチ良さがダイレクトにアピール出来なかったようで、周りで持ってる人はいなかった。

しかしこれが、驚愕のするめゲームだったのです!(するめゲームとは噛めば噛む程美味しくなるするめのように、地味に長く遊べるゲームのことである)

まず、当時としては御法度ともいえる”選手データーを100%、(さらにいえばチームデータも)書き換えることがデフォルトの機能としてある!”ということだ!(言い切り)

当時、シーズンが終わるたびに◯◯年度版などと、選手データを新しくして、ちょっと新機能が加わったりするだけで、何千円と払わされて来たこちらとしては、この気前の良さに感服!

そしてこの機能が、このゲームの楽しさを爆発させるのである!

僕らが思いついた遊び方が”ドラフト””ペナント”

ある年度の選手データを6人に配布し、1巡目から27巡目(野手16人、投手11人)を選択指名し、データを打ち込み、開幕オーダー、投手枠(先発5中継ぎ4抑え2)監督の性格などを設定し、ただただコンピューターにオート采配プレイをさせ続けるという遊び。
(実はこれ今でもやってる人が全国にいて、特に遊びやすいオンライン対応のWindows版は、今調べたらオークションで5万円近い値がついてましたw)

これが最高に面白く、そこからプロ野球データの世界という泥沼地獄にハマり込んだ僕は、当時市内の古本屋という古本屋を回り、ベースボールマガジンの出す、力の5000題並みの分厚さのデータブックを買いあさることになるのです。

どこかの誰かが、オンラインで、データ管理+ドラフト機能つきのアプリとか開発してくれないかなぁ!

ということで、ファミスタ初代〜92あたりを僕と対戦してくれる相手を募集中でございます!

”俺より強い奴に、会いに行く”(BGM ”極めよ!道!悟れよ!我!by筋肉少女帯)

(久々に書いたのがこんなオナニズム溢れる奴でスイマセン)

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